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激闘続いた全日本ロードに赤旗で混乱した鈴鹿8耐……。歴史に残る2019年二輪レース5選

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2019年12月30日 12:51  AUTOSPORT web

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写真2019鈴鹿8耐で優勝したKawasaki Racing Team Suzuka 8H
2019鈴鹿8耐で優勝したKawasaki Racing Team Suzuka 8H
 autosport webでは2019年も最高峰のMotoGPをはじめ、SBK、全日本ロードレース、EWCなどの二輪ロードレースのニュースをお届けしてきた。今回はそのなかで後世に語り継がれるであろうレースを編集部が5つピックアップして、お届けする。

■全日本ロードレース選手権 第8戦鈴鹿 レース1
 2019年の全日本ロードは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と高橋巧(Team HRC)が最終戦までチャンピオンを争った。

 第7戦オートポリス終了時点のランキングは高橋が222ポイント、中須賀が211ポイントと11ポイント優勢。また、ふたりは第2戦と鈴鹿8耐でも鈴鹿サーキットを走行しており、第2戦は高橋が2連勝、中須賀はレース1で転倒リタイア、レース2で2位と一歩及ばなかった。

 さらに高橋は第2戦の予選で2分03秒874のコースレコードを記録しており、最終戦の予選では2分3秒592を叩き出し、自身の記録を塗り替え絶好調で最終戦鈴鹿のレース1に挑んだ。

 レース1ではポールスタートの高橋は、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)にホールショットを奪われ2番手で1コーナーに進入。2コーナーでインから野左根を抜き返そうとするが接触し挙動を乱してコースアウト。これで高橋巧は15番手付近まで後退してしまう。

 高橋は巻き返しを図り上位にポジションを戻そうとするが、デグナーカーブで転倒。高橋はマシンを起こして再スタートを切ったが追い上げは叶わず16位でフィニッシュ。このレース1では中須賀が優勝し239ポイント、高橋は230ポイントとなり逆転を許してしまう。

 レース2は勢いを取り戻し高橋は優勝するが中須賀が2位に食らいついたため再逆転は叶わず。中須賀が2019年のチャンピオンに輝いた。


■ロードレース世界選手権 Moto3 開幕戦カタールGP
 2019年のロードレース世界選手権に参戦した日本人ライダーのなかで歴史に残る戦いぶりをしたのが鳥羽海渡(Honda Team Asia)だ。鳥羽は第1戦カタールGPでMoto3クラスで日本人初優勝を飾った。

 3番手からレースをスタートした鳥羽は序盤にポジションを少し落とすも、中盤にはこのトップ争いに絡む位置まで追い上げる。

 その後首位を走行するシーンも見られるが、Moto3の250ccのマシンはスリップストリームが大きく影響することから何度も順位が入れ替わっていく。

 レース終盤はトップや2番手につけライバルたちの様子をうかがっていた。そしてラストラップの最終コーナーで2番手につけていた鳥羽はロレンツォ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)の真後ろにつけるとスリップストリームを使いオーバーテイク。0.053秒差で優勝を掴んでみせた。

 軽量級のクラスで日本人ライダーが優勝したのは、2007年第7戦カタルーニャGPの125ccクラスで小山知良が勝利して以来、約12年ぶり。レース数にして203戦ぶりのこと。またMoto3クラスでは初の快挙だった。

■スーパーバイク世界選手権(SBK) 第8戦イギリス レース1
 2019年シーズンのSBKは目下シリーズ4連覇中でカワサキZX-10RR駆るジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)に新投入されたドゥカティ パニガーレV4 Rを操るMotoGP経験者でSBK“ルーキー”のアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がどこまで迫れるか、どちらがチャンピオンを獲得するかに注目が集まっていた。

 そして第1戦オーストラリアから圧倒的なスピードをみせ優勝したのがバウティスタ。そこから第4戦オランダのレース2まで11連勝を飾ったが、レイも負けじと開幕から10レース連続で2位を獲得して、激しい火花を散らした。

 第6戦ヘレスのレース2では、バウティスタが決勝で今季初の転倒でノーポイントに。ここからSBK絶対王者レイの反撃が始まったが、その流れを決定づけたのはウエットコンディションで行われた第8戦イギリスのレース1だろう。

 第8戦イギリスのレース1はレイが優勝、バウティスタがリタイアとシーズン序盤には想像されなかったような結果に。またランキングトップが入れ替わったのも、このレースだった。

 レイはレース1後に「本当に長いレースのように感じた! まだ長い道のりが待っているがヘレスのスーパーポール・レース後は61ポイントの差があった。今はそれをひっくり返した。これがレースであり何でも起こり得る」とコメントした。

 2019年のSBK後半戦はMotoGPが開催されていないサーキットでの戦いが続いたこともあり、バウティスタはパフォーマンスを発揮できず、以後はポイント差を縮めることができなかった。

 結局、最終戦終了時点でレイが663ポイント、バウティスタが498ポイントと、両者には165ポイント差がつき、レイがSBK5連覇を達成してみせた。

■ロードレース世界選手権 MotoGP 第12戦イギリスGP
 2019年のMotoGPは、オーストリアGPやタイGPなどファイナルラップの最終コーナーまでトップ争いが続くレースが多数見られたが、なかでもシルバーストン・サーキットで行われた第12戦イギリスGPは特筆すべきものだった。

 ポールスタートで首位を維持するマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)にアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が仕掛けたのは9周目。すぐにマルケスがトップを奪い返すも、2番手リンスが首位マルケスの後方に貼り付くような形でレースは進行していく。

 残り4周でリンスが挙動を乱したため、その差は広がったがふたたび後方に貼り付く。残り2周の場面ではリンスが再度オーバーテイクに成功するも、マルケスが即座に反撃する。この周の最終コーナー立ち上がりで、リンスはアウト側からマルケスに並びかけたが、1コーナーではマルケスがトップを守った。

 一進一退の攻防に決着がついたのはファイナルラップの最終コーナー。リンスは前周とは走行ラインを変え、コーナー立ち上がりでイン側にマシンを振ってオーバーテイク。0.013秒差で1位フィニッシュを決めた。

「とにかく全力でトライしたからこの優勝は大きな自信になった」とリンス。最後のバトルは「このチャンスを逃すな! 行くしかない!」と自分に言い聞かせタイミングを狙っていたという。

■世界耐久選手権(EWC) 鈴鹿8時間耐久ロードレース
 ヤマハ、ホンダ、カワサキと3メーカーがSBKや全日本ロードのトップライダーを擁し超強力な体制で挑んだ2019年の鈴鹿8耐。2015年からヤマハは4連覇を飾っていたが、2019年はホンダ、カワサキも優勝候補に挙げられ、三つどもえのバトルが予想されるなか決勝が幕を開けた。

 レースは8時間の耐久戦だが、スタートから5時間が経過してもKawasaki Racing Team Suzuka 8HとYAMAHA FACTORY RACING TEAM、Red Bull Hondaの3ワークスチームが1枚の写真に収まるほどの激戦に。この3チームがトップを入れ替えながらレースは進んでいった。

 このなかで一歩抜きん出たのがカワサキ。トップを走っていたジョナサン・レイは2分6秒805の予選と同等のタイムを叩き出しながら周回し、後続を引き離しにかかる。しかし、チェッカーまで残り2分を切った19時28分ごろにレイが転倒してしまい、赤旗が導入されると、そのままレースは終了。その結果、2番手を走行していたYAMAHA FACTORY RACING TEAMが暫定優勝を掴んだ。

 レース終了から20分後には暫定結果に基づき暫定表彰式が行われたが、その後に予定されていた決勝トップ3会見のスタートは行われず。そして20時35分にはKawasaki Racing Team Suzuka 8Hは暫定結果に対する抗議が提出された。

 そして赤旗の運用規則が精査された末、21時35分に赤旗提示の1周前(216周)の順位を採用した暫定結果が発表。その時点でトップだったカワサキが暫定優勝に切り替わった。

 その後、カワサキのライダーたちが鈴鹿サーキットの会見場に登場し、FIMレースディレクションから優勝を告げられたのが21時45分ごろ。レースフィニッシュからは2時間以上が経過していた。

 鈴鹿8耐ではレース後車検が翌日まで行われることもあり、正式結果が発表されたのは翌日の16時17分。ここでカワサキの26年ぶりとなる鈴鹿8耐優勝が確定した。

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