整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今回の相談:せっかく大掃除しても、すぐリバウンドするから面倒くさい。
2020年こそ、スッキリとした家と心で過ごしたい貴方へ……。年末の大掃除は、家族が共通意識を持って協力してくれるスペシャルイベントです。みんなで家中の汚れをリセットした後は、「汚れを溜めない8つのコツ」でキレイをキープしましょう。
大掃除後こそ「掃除が減る家」を作ろう!
大掃除後は、汚れの繁殖を未然に防ぐ「予防掃除」と、毎日のちょっとした「ながら掃除」の習慣化でキレイをキープできます。もちろん、断捨離など大掃除までのプロセスも大切です。ちょっと大変に感じるけれど、これが出来れば「毎日のやらなくちゃ……」からも解放され、面倒な家事タイムをカットできます。今回はそんな予防掃除テクを8つ紹介しましょう。
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[1]サランラップを「巻くだけ」で、保護シートに!
冷蔵庫や換気扇、棚具の上など視線の届かない場所もホコリがごっそり!サランラップを巻くだけで、手強い汚れもガードできます。ほか、洗濯機のホースにサランラップを巻くのも定番。使い捨ての保護シートとして便利な半面、変え時を忘れがちなので注意しましょう。
冷蔵庫のポケットやトレーに、ランチマットやキッチンペーパーを敷いて液漏れガード。調味料ボトルの下には、新聞紙が油漏れを吸水してくれます。引き出し内の角に溜まりがちなゴミや髪の毛も、厚めの紙を敷くだけで次の掃除が簡単に。100均のアルミシートは、ガスコンロや電子レンジの下などに。アルミが施された表面に防水加工があるため、中性洗剤で汚れを拭き取ることができます。
[3]アルミホイルを「置くだけ」で、減らす!
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排水口に、ふんわりと丸めたアルミホイルの玉を置くだけで「ぬめり」の防止に。下駄箱には、紙コップに入れた重曹を置くと「カビと湿気」の繁殖を抑える効果が期待できます。バスルームをピカピカにしたら、おふろの防カビくん煙剤を置いて完了。押入れを整理したら、除湿剤をセットするのはもはや定番ですね。
換気扇や通気口は、フィルターを貼って「ホコリの吸着」をキャッチ。長く付けていると生活感が出がちなので、こまめに交換したいところ。巾木(壁の継ぎ目)や窓のサッシ(溝の凹凸)、建具の隙間は、メンディングテープでカバー。ただし、テープの粘着でベタつくケースも多いので、早めのサイクルで交換を。
[5]コーティングを「塗るだけ」で水アカをブロック
バスルームの鏡に付いた水アカを落とした後は、親水コートで水を弾き流します。対して、車用の撥水コートは水滴の玉になって落とすタイプで、キッチンのシンク、洗面ボウル、浴槽、窓ガラスなどに付く水アカをブロックしてくれます。
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トイレの便座マットとカバーは、「外すほど」掃除が簡単になります。布モノは、雑菌が洗濯する手間も増えます。公共トイレのように、使用時にプッシュ式のアルコール除菌で拭くほうが汚れの蓄積を防ぎます。水回りは、湿気によるカビが増殖しやすいため、布類はもちろん「モノの直置き」も避けたほうが無難。(陶器製の冷たい便座トイレ、保温機能がない場合除く)
[7]コンロ周りの汚れは「熱いうち」に
コンロ周り、電子レンジ、オーブンは「熱いうち」に厚手のタオルで拭くと汚れがスルッと落とせます。熱で汚れが浮くので、力を入れて洗う作業と専門の洗剤を揃えるコストもカットできます。油汚れが強い場合は、カークランドの掃除シートを挟むとより効果的です。(※ミトンを付ける等、火傷に注意してください)
何かのついでに掃除をすることを「ながら掃除」と言います。掃除が嫌いな方はもちろん、汚れが溜まるまで「見て見ぬ振り」をする方ほど「◯◯しながら」が楽ちん。例えば、テレビを見ながら絨毯をコロコロする。歯を磨きながら洗面ボウルを洗う。食器を洗いながら、シンクも洗う。お茶を沸かしながら、コンロを拭くなどです。動作とセットに、習慣化するほど掃除に対する面倒くさいが減らせます。