『CES2020』にも出展! 十字キーで音声アシスタントも呼び出せる、ゲーマー向けスマートオーディオグラス「GB-30」

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2020年01月10日 07:21  リアルサウンド

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 ゲームボーイを彷彿とさせるデザインのメガネが登場した。これはMUTRICS社の「GB-30」。ただのメガネではなく、ゲーマー向けのスマートなワイヤレスオーディオグラスだ。


(参考:2020年、注目すべきゲームトレンドは「VR」と「サブスク」 決定的なサービスに期待


 「オーディオグラスって、つまりヘッドホン? イヤホン?」と思われるかもしれないが、実際にはメガネのテンプル(つる)部にスピーカーが位置する製品。なのでオーディオ製品としては耳の中にいれないし、耳の周りも塞がない、けれどもウェアラブルというシロモノ。首かけ式のソニーの「SRS-WS1」、BOSEの「SOUNDWEAR COMPANION SPEAKER」とかに近い部類と言っても良いだろう。


 Bluetooth 5.0に対応し、各種デバイスと接続すると、ちょうど耳の前あたりに配されたスピーカーから音が聴こえるという仕組み。このため、人の周りでゲームをする時も、周りにさほど迷惑をかけないし、外音も聴こえる(実際には音漏れはするだろうが)というわけだ。


・ゲーマーの目にもいたわりを
 ゲームをすると長時間画面を直視することとなるが、GB-30には目疲れの原因とも言われるブルーライトをカットするレンズが採用されている。実はレンズ部分は付け替え可能となっており、ブルーライトカットレンズのほかにもUV400紫外線カットレンズも付属。ポカポカ日光浴をしながらゲームするのが楽しみな人は、UVカットレンズに付け替えて目をいたわりながらゲームができるのだ。


 手持ちのメガネの上から装着することは残念ながらできないが、MUTRICSによれば、GB-30用に眼鏡屋さんで度の合ったレンズを作ってもらい付け替えればよいとのこと。


 テック機能が付いていなくとも、ファッションアイテムとしても十分通用しそうな見た目も好ましい。


・ゲーム用には必要十分?なスペック
 ウェアラブルなデバイスであることから着用感も気になるところだが、GB-30はこの点にも気を配ってデザインされたようだ。本体重量はレンズ無しで33g、レンズもつけると44gと、スピーカー機能を有するメガネとしては軽く、筐体が6mmと薄いことも特徴となっているほか、パッドやモダン(鼻に当たるところや耳に当たるところ)から均一に重さが掛かるような構造になっているとのこと。


 バッテリーの持ちは4時間。通常のワイヤレスヘッドホン/イヤホンとして考えると短いと感じるが、その代わりに薄さ軽さが実現できているのだろう。また、駆動時間の短さを「ゲーム用」と割り切ったマーケティングは目の付け所が良いと感じる。


 防塵防水性能はIP55で、暑くて汗かく程度の水なら大丈夫という「Sweat Proof」(防汗)だそうだ。(私を含め)汗っかきゲーマーも安心である。


・十字キーでGoogleアシスタント、Siri、Alexaを活用
 「スマート」オーディオグラスという割にはスマートさが見えてこないと思われる方もいるだろう。実際に、単体では目立ってスマートな機能は有さない。しかしAndroidやiOS機器に接続し、ゲームボーイの「十字キー」型のボタンを押すことでGoogleアシスタント、Siri、Alexaを活用できる。


 個人的には十字キーで曲選択や音量調整がしたかったが、これは「再生/停止」、「スマートアシスタント」ボタンとなっており、次の曲/前の曲と音量調整の機能はA・Bボタンに割り振られている。


 もちろん類似機能を持つBluetoothスピーカーやヘッドホンの多くと同様に、ハンズフリー通話にも対応している。


・資金調達は順調
 MUTRICSはCES 2020にもブースを出しているので今後各メディアでの注目も高まるかもしれないが、既に現時点で行われているKickstarterキャンペーンも好調だ。GB-30のキャンペーンは記事執筆時現在(1月8日)、資金調達期限まで残り57日を残し、目標金額の390%にあたる200万円以上を集めている。


 なお、MUTRICS社のオーディオグラス製品はこれが初めてではなく、昨年Makuakeでも「MUTRICSスマートサングラス」としてキャンペーンを成功させている他、Red Dot Design Award 2019も受賞している。


(Yu Ando)


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