中山美穂、無理をしていたアイドル時代から「いまは、いい具合で自由になった」

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2020年01月12日 08:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

中山美穂 撮影/廣瀬靖士

「しばらく仕事から離れていた時期がありまして、“もう、やらないんだろうな”という印象を持たれていたんじゃないかと思うんです。だから、積極的にやりますよ! っていう姿勢を見せたくて(笑)」

 映画『蝶の眠り』で演じた遺伝性アルツハイマー病に侵された人気作家や、ドラマ『黄昏流星群』での娘の婚約者に惹かれてしまう母親。そして、昨年10月に公開された映画『108〜海馬五郎の復讐と冒険〜』では、年下ダンサーと浮気する妻を演じるなど、ここ数年、刺激的な役柄にも果敢に挑戦を続けている中山美穂(49)。

出演作は客観的に見たい

「若いころと違って幅の広い役をいただける。それが、楽しいんです。よい作品、よい監督、よい脚本というのがいちばんで、そう感じる作品ならなんでも引き受けたい」

 そう語る中山がWOWOW『連続ドラマW 彼らを見ればわかること』で演じるのは、再婚相手とともに、ひとり息子を育てながら人気レディコミ漫画家としての顔も持つ百々子。ひとつのマンションに住む3人の女性と、3組の家族。それぞれが抱える事情や欲望、現代社会の家族像をリアルに描く。

「今回、ちょっと特別な撮り方をしているんです。誰かが覗(のぞ)き見ているような視点であったり、カメラワークだったり」

 多くの人が持つ“覗き見てみたい”願望。ご興味は?

「やだぁ〜(笑)。でも、そういう視点で見ることができるドラマだと思います。実は、私、自分が出ている作品を見るのが怖くて。現場で演じたり、作ったりする過程は大好きなんですけど、作品ができあがりましたって言われても“やっぱり無理”って見ることができなくて。

 かなり時間がたって、客観的に向き合えるようになってから見るようにしています。このドラマは、自分の演技をというより、どんな映像になっているのかをすぐにチェックしたいですね」

気づいたら強い女性になっていた

 今作の百々子に中山を起用した理由をプロデューサーは“強さ”を感じるからと話していた。

「確かに、百々子さんは、ものすごく芯の強い女性だと思います。私も強いですけど、ちょっと種類が違うかな。どう強いのか表現するのが難しいんですけど。周りの人からもよく“強い”って言われるんです。だから、弱くはないんでしょうね(笑)」

 “強い女性”と言われてもまったく気にならないと微笑(ほほえ)む。

「むしろ、そう思われるほうがいい(笑)。若いころは、無理に大人にならなくちゃいけないと思っていました。物事ひとつひとつをものすごくまじめに考えていたし、ひとりですべて抱えていましたね。

 みなさんが持ってくださるイメージを壊しちゃいけないというのもありました。いまは、いい具合で自由になった気がします。人生の大きな節目はいろいろありましたが、この瞬間から変わったということはなくて。気づいたら、こうなっていました」

 劇中、百々子が自分の作品をどう評価されているかネットで検索するシーンが出てくる。

「その気持ちは、すごくわかります。モノを作る人なら、どんな反応なのかっていうのはすごく気になると思う。でも、私はそこまで気にしないかな。多少なら、どう思われてもいいやって(笑)。いま、すごく楽しんで仕事ができているんです。作品の一部になれることがうれしくて。“仕事がないと倒れちゃう!”くらいのモチベーション。これほどの思いは、いままでになかったことですね」

愛してるけど「ごめんなさい」

 飼っている猫には、変わらず愛情を注いでいます。あるとき、バタバタしながら出かけたことがあって。帰宅して名前を呼んでも姿を見せないので「あれっ?」って思って血相変えて探し回ったらクローゼットの中で寝ていたんです。気づかないまま留守にしちゃって「ごめんね」って抱きしめました。

今年3月で50歳

 特別な思いが本当にないんですよ。“あぁ、50歳か”も“ついに50歳”もなくて。何か考えたほうがいいですかね(笑)。

WOWOW『連続ドラマW 彼らを見ればわかること』

 中山の演じる百々子の再婚相手に生瀬勝久。同じマンションの住人で家族ぐるみで仲のいい大手損保会社の課長・瑞希を木村多江。その夫を上地雄輔。引っ越してきた新婚夫婦で、百々子の元夫を長野博が、妻を大島優子が演じる。

1月11日スタート、毎週土曜夜10時〜【第1話無料放送】

ヘアメイク/石田絵里子 
スタイリスト/高木かなえ
イヤリング、リングともに和光(ブチェラッティ)

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