『シロクロ』清野菜名×横浜流星のアクションに注目! 国内俳優随一のスキルでドラマ界に新風吹かす?

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2020年01月12日 10:01  リアルサウンド

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『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(c)読売テレビ

 2015年に新設されて以来、『ゆとりですがなにか』や『今日から俺は!!』をはじめ、2019年には『3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー』『あなたの番です』といった超話題作を次々と放送してきた日本テレビ系列の日曜ドラマ枠。その2020年1月期を飾るのは『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』であり、同枠としては初めて、またプライムタイムの連続ドラマとしては16年ぶりに読売テレビが制作を務めたことでもちょっとした話題を集めている。


参考:横浜流星におんぶされる清野菜名


 世の中に溢れながらも真相が明らかにされないまま闇へと消えていくグレーな事件の数々を、驚異的な身体能力を持つ“ミスパンダ”と彼女を操る“飼育員さん”が容赦なく暴く様を、アメコミさながらの痛快なストーリーと華麗なアクションで描いていくという本作。1月12日に放送される第1話では、かつて天才囲碁少女と呼ばれた川田レン(清野菜名)と、医学生で“メンタリストN”として活動する森島直輝(横浜流星)が、悪人たちを懲らしめる神出鬼没な“ミスパンダ”と“飼育員さん”として、ある女性の自殺の真相を暴いていくストーリーが展開していく。


 そんな本作で最大の注目ポイントとなるのは、ダブル主演を務める清野菜名と横浜流星が見せる豪快なアクションに他ならない。まずは一昨年放送されたNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でブレイクし、今年夏に映画化されることも決まった『今日から俺は!!』でヒロインの一角・赤坂理子役を演じるなど、ドラマやCMを中心に出演作が相次ぐ清野。その『今日俺』でも合気道を中心としたアクションを披露した彼女といえば、「ピチレモン」のモデルとして芸能界入りした後、高校生の時にアクション養成所に通って本格的なアクションを学んだという経歴の持ち主だ。


 出世作である園子温監督の『TOKYO TRIBE』を皮切りに、金子修介監督の『少女は異世界で戦った』や押井守監督の『東京無国籍少女』など、他の共演者を圧倒するほどのスケール感を持った壮絶なアクションに挑み、“アクション女優”としての地位を確立した清野。最近では前述の『今日俺』や『やすらぎの刻〜道』(テレビ朝日系)のように、どこか古風な“お転婆娘”としてのイメージが定着しつつあるわけだが、その真骨頂はやはり“お転婆”を超越した身体能力の高さをフル稼働させた時に発揮されるのであろう。ブレイク後としては初めての本格アクションとなる今回、二面性のあるキャラクターとアクションの両方でさらに飛躍すること間違いなしだ。


 そしてメンズモデルから「スーパー戦隊シリーズ」を経て昨年大ブレイクを果たした横浜が、中学生時代に極真空手の世界大会で優勝したというアクション俳優としては完璧すぎる経歴の持ち主であることはもはや周知の事実であろう。昨年の『あなたの番です』(正確には2期目となる「反撃編」からの登場となったが)で田中圭演じる主人公に協力して真相を究明しようとする大学院生・二階堂忍役を演じた際にも、第13話の冒頭でその腕前を披露。もっとも、ストーリーに直接的に影響しないサービスカット的な見せ場ではあったが、マンションのエレベーターホールという狭い空間で切れ味抜群の動きを見せてくれたのは実に忘れがたい。


 今回の『シロクロパンダ』、あらすじを見る限りではアクションの中心を担うのは清野演じる“ミスパンダ”のようだが、第1話予告を観る限りでは横浜も見事な回し蹴りを繰り出す場面が確認できる。もはや世界でも通用するレベルと言っても過言ではない日本俳優界随一のアクション俳優2人が本作でどれほどの動きを見せてくれるのか。もちろんミステリ
ーとしてのストーリー展開も楽しみだが、日本のドラマでは決して多くない本格アクションドラマとして新風を巻き起こすことも期待充分と言えよう。 (文=久保田和馬)


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