腸内環境が、美容や健康と深く関わりがあることは広く知られるようになりました。腸内環境をいい状態に保つため、発酵食品や食物繊維などを毎日の習慣にされている方も多くなりましたね。
30代と同じ生活を送っていると、緩やかに体重が右肩上がりになってしまう40代。腸内環境もダイエットも気になるなら、杜仲茶がおすすめです。健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、杜仲茶を飲みたい理由と飲み方のポイントをご紹介します。
■杜仲茶とは?
杜仲は、とても歴史の古い植物で「現代の生きた化石」とも呼ばれ、氷河期を生き延びた1種類の杜仲しか存在していないのだそうです。そのような生命力の強い杜仲の葉を乾燥させてつくられたのが杜仲茶です。
クセがなく、とても飲みやすいお茶で、温かいままでも冷たくしても美味しく飲むことができます。
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■杜仲茶を飲みたい理由2つ
(1)腸の力を取り戻す
スムーズなお通じのためには、腸が自ら動かなくてはなりません。また、腸の動きは副交感神経が司っていますから、ストレスが多く交感神経が強く働いていると、腸の動きも止まってしまいます。
杜仲茶には、さまざまなフィトケミカルが含まれています。なかでも、ゲニポシド酸やアスペルロシドなどのイリドイド類には、胃腸の働きを促進したり、筋肉を緩めて血液の流れをスムーズにする働きや、気持ちをリラックスさせる働きのあることがわかっています。
便秘の原因は一つではありませんが、便意を感じないなど腸の動きが弱いと感じている方には杜仲茶がおすすめです。
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(2)基礎代謝UPに
杜仲茶に含まれるアスペルロシドという成分は、脂肪をエネルギーとして燃焼させる筋肉や褐色脂肪細胞に働きかけ、基礎代謝を上げる働きのあることがわかっています。
年齢とともに下がっていく基礎代謝を上げることはダイエットに欠かせませんから、毎日のお茶で基礎代謝UPできるのはうれしいですね。
■杜仲茶の飲み方
1日6gが目安
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杜仲茶の健康効果が期待できる分量は、1日6gが目安だそうですから、毎日6g飲みましょう。
煮出して飲む
熱湯を注ぐだけでも杜仲茶を飲むことはできますが、より成分を抽出するためには、煮出して飲んだ方が効果的!
濃さのお好みはあるとは思いますが、1〜1.5リットルの水に杜仲茶を6g入れて、5分程度煮出して飲みましょう。
身体の本来持っている力を取り戻す杜仲茶。40代からの腸活に、基礎代謝UPに、杜仲茶を毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)