1月13日にエルネスト・バルベルデ監督を解任したバルセロナは、その後任にキケ・セティエン監督を招聘したが、当初はクラブのレジェンドの1人であるシャビ(現アル・サッド監督)の就任が有力視されていた。1月10日、11日にはオスカル・グラウCEOとエリック・アビダルSDがシャビの元を訪れ、シャビ自身も「バルセロナで指揮を執るのは自分の夢」と明かしたが、最終的にはシャビ側がバルセロナ側に断りを入れ、交渉は破談に終わった。
バルトメウ会長の下では……
表向きの理由としてはアル・サッドとの契約が残っていることなどが挙げられているが、レアル・マドリードとバルセロナの情報を伝えるサイト『Madrid-Barcelona.com』によると、「ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の下で監督に就任したくない」というのが真の理由だという。
バルセロナでは2021年夏に会長選挙が行われる。この選挙への立候補を表明している起業家のビクトル・フォント氏はシャビとの関係が深く、彼が会長選に当選した際には“バルセロナのシャビ監督”が誕生する手はずになっている、というのだ。
シャビはワールドカップに3度出場するなど選手としては十分すぎるほどの実績を誇っているが、指揮官としてのキャリアはまだ浅い。2021年夏までの1年半、アル・サッドで指揮を執れば今よりも経験値が高まり、バルセロナの監督に就任する準備が整うだろう、というのが同サイトの見解だ。
「シャビはバルセロナに戻りたがっているが、それは誰が会長を務めているかによる」という結論を信じるなら、シャビがバルセロナに戻るタイミングは2021年夏ということになりそうだ。
なお、バルセロナはキケ・セティエン新監督と2022年6月までの契約を結んでいる。