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五輪で中断するプロ野球 「空白」の重要性を東尾修が指摘

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2020年01月18日 07:00  AERA dot.

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写真東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95〜2001年)に2度リーグ優勝
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95〜2001年)に2度リーグ優勝
 五輪によってスケジュールが変わる今年のプロ野球。東尾修氏は、各球団の今季の取り組み方について助言する。

【写真】1984ロサンゼルス五輪で優勝した日本

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 2020年、東京五輪イヤーがスタートを切った。野球に興味のない方々にも見てもらえるのが五輪という大会。野球の魅力をいま一度確認してもらう意味でも、絶対に成功を収めなければいけない。

 ペナントレースも例年と違った対応が求められる。五輪に合わせてプロ野球のシーズンは7月21日〜8月13日の間、中断される。オールスターが7月19、20両日で行われるが、前半戦最終戦は7月18日。8月14日の再開まで中26日の空白が生まれる。五輪の舞台でプレーするのは24人だけ。その他の大半の選手は1カ月近く真剣勝負の場から離れることになる。

 例えばシーズンが終わり、CSファイナルステージから出場するリーグ優勝チームでも、空いても2週間程度だ。それがさらに10日以上延びるのだから、実戦感覚にもずれは生じるだろう。そして、五輪に出場した主力選手のコンディションも変化が出ていることだろう。球団に戻れば中心となるべき選手の疲労も考えながら、戦う必要も出てくる。球団としてのコンディション管理と五輪期間中のチームの取り組み方次第で、五輪前まで快調だったチームに一気に変化が生じる可能性も出てくる。

 さらに、開幕は3月20日と例年より1週間から10日も早い。おのずと、オープン戦も1週間早まって2月16日から始まる。問題なのは試合数。昨年のオープン戦より16試合少ない85試合となっており、単純に考えて、若手のアピール機会は減ることになる。

 ただ、そこは考えようである。ペナントレースをレギュラーだけで戦い抜けるわけではない。開幕が早いなら、オープン戦で好調をキープした選手を思いきって開幕から使う。逆にベテランは、4月以降に合わせていくといった「2段構え」の見方も状況に応じて必要になるだろう。

 空白期間についても、前向きにとらえ、春から戦い抜いてきた選手の「疲労軽減」や「再構築」の場としてどう生かすかも大事な観点となる。いずれにしても、現場の監督の発想だけでは限界がある。球団と現場一体となって年間をどう戦うかの意思疎通を図ったチームが浮上する。

 新人選手は各球団の寮に入り、新人合同自主トレも始まっている。ただ、特に即戦力と言われる大卒・社会人の選手は、あくまでアピールの場はオープン戦であってこの時期ではない。様々なトレーニングをする中で、自分に中長期的に何が足りないのか、そういった問題点を整理することが大切。2月中旬から3月中旬までで必ず実戦の機会は与えられるのだから、1月から普段以上の力を出そうとする必要はない。

 私も2月は宮崎を中心にキャンプを訪問することになると思う。

 選手によって置かれた立場も違うし、このイレギュラーな日程の中でどう戦おうとしているのか、首脳陣と話をするのも楽しみである。そして一人でも多く「面白いな」という選手を発見したい。

 昨年はソフトバンクのドラフト1位、甲斐野のキャンプでのフリー打撃登板を見て、絶対に戦力になると感じた。シーズンだけでなく、昨年11月の「プレミア12」で日本代表の一員として大活躍するところまでは想像もできなかったけどね。私なりに感じた新戦力の情報を、またこのコーナーで紹介したいと思っている。

※週刊朝日  2020年1月24日号

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