低脂肪食は男性のテストステロン量を減少させる要因に成り得る

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2020年01月20日 01:01  妊活・卵活ニュース

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低脂肪食と男性の生殖能力
シカゴ大学医学部やノースウェスタン大学ファインバーグ医学部などの研究チームは、「Journal of Urology」にて、低脂肪食がテストステロン量の減少と関連性があると発表した。食生活において脂肪を制限し、低脂肪食を摂る男性は、脂肪制限を行わない男性と比べ、血清テストステロン量が少ないと報告された。

概して、テストステロン欠乏症と診断された場合、減量によりテストステロン量が増加するといわれる。しかしながら、差異は小さく、臨床的意義は不確かではあるが、今回、特定の食事、特に低脂肪食は、僅かではあるもののテストステロン量の減少に影響を与えると認められた。

食事内容と血清テストステロン量における関係性
研究チームは、保健福祉省による全国健康栄養調査「National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)」を用いて、男性約3100人を対象に、食事内容と血清テストステロン量における関係性を調査した。

調査結果より、低脂肪食と地中海料理を摂る男性は、テストステロン量の平均値(435.5 ng/dL)より僅かに低い数値となった。地中海料理には穀物・豆類・野菜・果物・オリーブ油が多く含まれ、料理に使用する魚類・乳製品・肉類(牛、豚、鶏)は少量である。

さらに、年齢、BMI値、身体活動・運動、病歴を加えて検証したところ、低脂肪食は、地中海料理よりもテストステロン量を減少させる影響があると認められた。

食事とテストステロン量における関係性は曖昧な側面も残るが、テストステロン欠乏症の場合、ライフスタイルが要因として考えられ、過剰体重・肥満であることが少なくない。それゆえ、テストステロン量が少ない、過剰体重・肥満の男性は、低脂肪食による減量でテストステロン量が改善できると結論付ける。

一方、健康的な体重である男性は、低脂肪食を避け、健康的で栄養バランスの良い食事を心掛けることにより、テストステロン量の増加に繋がると考える。

(画像はJournal of Urologyより)

Journal of Urology

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  • 低脂肪食で減りそうなテストステロンを筋トレで補う。身体は締まるしテストステロンは減らない。"筋肉は裏切らない"谷本センセイが言いそう。
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