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山田孝之『ステップ』で見せる父の顔

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2020年01月20日 10:00  シネマトゥデイ

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シネマトゥデイ

写真山田孝之の主演映画『ステップ』現場写真 (C)2020映画『ステップ』製作委員会
山田孝之の主演映画『ステップ』現場写真 (C)2020映画『ステップ』製作委員会

 重松清の小説を山田孝之主演で映画化する『ステップ』(4月3日公開)の撮影現場が昨年5月12日にメディアに向けて公開され、シングルファザー役に挑んでいる山田が撮影の合間に取材に応じた。


 「荒川アンダー ザ ブリッジ」などの飯塚健が監督・脚本・編集を担い、妻に先立たれた健一(山田)が仕事と育児を両立させながら娘とともにゆっくりと成長する10年間が六章にわかれて映し出される。撮影中ながら山田は「心が動く瞬間が切り取られている映画ができている」と自信を見せた。


 日本屈指のカメレオン俳優として山田は様々なキャラクターを演じきってきた。役ごとに印象は見事に異なるが、今作での「父親」という役については「自分では違和感は感じていないのですが、今まであまりこういう役はないですからイメージはないだろうと思います」と話す。


 取材日に撮影されていたのは健一が授業参観に参加している学校のシーン。教室には子どもたちの元気な声が鳴り響き、子どもを見守る親たちの中に「山田孝之」がいる。しかし、一度カメラがまわれば山田は一気に父親の顔になり、その場にとけ込んだ。


 「父として娘の授業参観を見に来たという気持ちでいました。必死に手を挙げているのが面白いですし、あててくれた先生への感謝もありますし、読んでいる文章に『なんだその文章』と思ったり(笑)。起きた状況を素直にそのまま受け止めて、素直に行動をとっていました」


 シングルファザー役ということで娘・美紀役の子役との共演シーンも多い。子役との距離感については「無理につめようとせず、自分に娘がいたらと思って接しています」と説明した。「撮影の合間に電車が走っていたら『電車ってどうやって走ってるか知ってる?』って聞いてみたり。他愛もない会話をしています。この年齢の子どもがいたら僕はどんな会話をしてみたいかなと考えて、思ったことを素直に会話してみるという感じです」と続けた。


 今作に挑んだ理由は「役者としてその芝居をしてみたいというのは、その人の人生を歩んでみたいということです。だから娘を育てたらどうなるんだろうとか、妻がいなくなったらどう思うんだろうということを経験する健一の人生を歩んでみたかったんです。それが一番です」と語った。


 役としてだけでなく、俳優としても素直に作品に向き合うからこそ、山田はその役として生きることができるのだろう。授業参観中の「父の顔」について話が及ぶと「ああいう顔もあるんです。あまり見せないようにしていますが」と少し照れくさそうに笑っていた。(編集部・海江田宗)


映画『ステップ』は4月3日より全国公開


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