SPドラマ『アメリカに負けなかった男』に矢本悠馬、前野朋哉、安田顕、勝地涼、佐々木蔵之介

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2020年01月20日 15:02  リアルサウンド

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(左上から時計回りに)佐々木蔵之介、安田顕、前野朋哉、矢本悠馬、勝地涼 (c)テレビ東京

 2月24日21時よりテレビ東京系で放送される開局55周年特別企画スペシャルドラマ『アメリカに負けなかった男〜バカヤロー総理 吉田茂〜』の追加キャストとして、矢本悠馬、前野朋哉、安田顕、勝地涼、佐々木蔵之介の出演が発表された。


参考:新木優子、笑福亭鶴瓶×生田斗真『アメリカに負けなかった男』出演へ 吉田茂の娘・麻生和子役に


 本作は、戦後75年という節目を迎える来年8月を前に放送されるテレビ東京の開局55周年を記念した大型特別番組。敗戦後の混乱極めた占領下の日本で、時の首相・吉田茂は、白洲 次郎は、日本の未来を切り開いていく男たちは、何を考え、どう決断したのかを描き出す。


 主人公・吉田茂をテレビ東京ドラマ初主演の笑福亭鶴瓶が演じ、吉田茂の右腕・白洲次郎役をテレビ東京初出演の生田斗真が務める。そして、吉田茂の娘・麻生和子役には新木優子が決まっている。


 このたび、後に総理大臣となり、日本の復興を進め、高度成長を牽引した吉田茂を取り巻く5人の男たちを演じる俳優陣が決定。


 『吉田学校』の代表格で、吉田内閣で初当選で大蔵大臣の大役を任された池田勇人を、同じくテレビ東京初出演となる佐々木が演じる。吉田茂のもとで経済政策を推し進めていた池田勇人は、1960年に総理大臣になると「所得倍増計画」を打ち出し、戦後日本の高度経済成長の基盤を作った。テレビや映画で活躍する佐々木だが、本作の撮影前に、池田の生家のある広島県竹原市まで足を運び、入念な役作りをしたという。


 もう一人の『吉田学校』の代表格の佐藤栄作を演じるのは安田。総理大臣として“昭和最長の政権”を運営した佐藤栄作は、悲願ともいえる「沖縄の本土復帰」を実現し、「非核三原則」を唱え、ノーベル平和賞を授賞した。


 「コンピュータ付きブルドーザー」という異名を持ち、その人心掌握術が今なお注目される敏腕政治家・田中角栄を前野が演じる。総理大臣としては、「日本列島改造論」に基づいて、全国の交通網を整理しながら、ロッキード事件で逮捕された後も、政界に強い影響力を 持った。また、英語力に定評があり、池田勇人から厚い信頼を受けていた宮澤喜一を勝地涼演じる。宮澤喜一は、55年体制最後の総理大臣だ。さらに、吉田茂の娘・和子の夫で、のちに吉田茂の勧めで政治家となり、副総理の麻生太郎の父・ 麻生太賀吉を矢本が演じる。


 また、ドラマ放送の前日となる2月23日21時からは、『池上彰の歴代総理からわかるオモシロ昭和史(仮)』が放送される。同番組では、歴代の総理大臣の人間性に迫りながら、戦後75年のニュース、文化や風俗など様々な歴史を、面白く分かりやすく振り返る。ゲストとして、本ドラマで吉田茂を演じた鶴瓶も登場する。


【佐々木蔵之介(池田勇人役)コメント】
吉田茂を鶴瓶さんが演じるとお聞きし、きっと魅力的な作品になると確信しました。バラエティー番組で幾度もお世話になっておりますが、ドラマでご一緒するのは初めて。とても新鮮で楽しい現場となりましたし、鶴瓶さんが役と真摯に向き合う姿にとても感動しました。現場で撮影された鶴瓶さんのスチールは、本物の吉田茂かと見紛うほど。それ程に相当に役に入ってられたのだと思います。秘書の宮澤喜一役の勝地さんとは初共演。撮影初日は大磯の海岸で、ザバザバと海に入るシーンでした。撮影後、共にシャワーを浴びたおかげで初日から一気に距離が縮まりました。
本作では、戦中戦後の日本で舵取りを担った池田勇人が、議員になる前の、大蔵省に勤めるいち官僚からの登場になります。後に総理大臣となることは、視聴者の皆様も周知のことですので、そこからの逆算で、劇中当時の池田勇人の役をつくる面白さがありました。数字に強く、情に厚く、親分肌。豪放磊落。そして酒豪。懐が深く、とてもユーモアのある人物です。実家が造り酒屋も営んでいたと言うのも興味深く、出生地の広島県竹原市を訪ねてみたりもしました。 劇中には「命を懸けて」という台詞が何度か出てきます。まさに身命を賭して、日本の独立と平和を願い、為すべきことを果たした男たちのドラマです。是非お楽しみください。


【安田顕(佐藤栄作役)コメント】
お話を頂いて嬉しかったです。中でも主演の笑福亭鶴瓶さんとご一緒できるというのは嬉しく、是非という感じでした。(撮影中は)我々が思っている通り、周りに対して気遣いをされる方だなという印象です。スチールの方が 撮られた鶴瓶さんの写真を見せて頂いたんですけども、吉田茂さんそのもので。やっぱりこの作品は鶴瓶さんが吉田茂さんをしないと成り立たないものだと思いました。今回そんなに役作りはしていないんですけど、残っている映像を拝見したりしながら勉強させて頂きました。監督は最初の説明で「短気だ」という話をされていましたけど、“人事の佐藤”と言われただけあって、面倒見のよさであったり、そういったところは適格だったんだろうな、という気がします。 僕が子供の頃の(歴史の)授業は、あまり戦後に時間が割かれなかったので、第二次世界大戦、終戦後にこういったことがあったんだと、脚本を読ませて頂きながら、自分自身勉強になるところが結構ありました。講和条約というものがいかに結ばれたのか、それによって日本がもう一度独立することができた過程を、ドラマとして楽しんで頂ければと思います。


【勝地涼(宮澤喜一役)コメント】
まさか自分が政治家の役をやる事になるとは…と少し不思議な気持ちでしたが、そういう年齢になったのかと実感しました。歴史を動かした男たちがいて、今の日本があると思うので、自分に与えられた役を全うしたいと思いました。実在の人物を演じるというプレッシャーはもちろんありましたが、台本を読んで、佐々木蔵之介さん演じる池田勇人大臣との関係性が素敵だと思いましたので、そこは大切に演じたいと。秘書官として大臣を尊敬しているからこそ、陰で支えながらも、尻をたたいたりできる2人の関係性をうまく表現できればと心がけました。宮澤喜一は生真面目で無口だけれど、熱い想いを持っている人物。そういう秘めた想いがあるからこそ、歴史を変える力を持った男たちの一人だったのだと思います。 豪華な出演者の方々に囲まれての撮影は、とても刺激的でした。(鶴瓶とは)ドラマでの共演は今回が初めてでしたが、夜の飲みの場での姿とは全く別の、真面目な鶴瓶さんを間近で見ることが出来ました(笑)。風貌も「吉田茂」そのものでしたし、にこやかな笑顔の裏に、鋭い意見を持つ部分なども、役に通じるところがあるように感じました。あと以前から、佐々木蔵之介さんとはご一緒したいと思っていましたので、今回、共演することができ て嬉しかったです。撮影をしていく中で、大臣と秘書官という2人のキャラクターがどんどん膨らむ現場でしたので、とても良い経験ができました。今の時代だからこそ、見てもらいたい作品、見るべき作品だと思います。多くの人に知ってもらいたい歴史が描かれています。その歴史が今の日本に繋がっていることを改めて考えさせられました。ぜひご家族そろってご覧下さい。


【前野朋哉(田中角栄役)コメント】
田中角栄さん役と聞き「えっ? 僕がですか?」と最初は耳を疑いましたが、挑戦させて頂く気持ちで受けさせてもらいました。角栄さんは皆さんの記憶にも新しく、なかなか演じられる機会は無いと思います。熱意と愛嬌を持ち、さらに頭の回転が鋭く、今の時代にはいない政治家だなぁ、と大変興味深く人となりを調べました。計算が立つことが目立つ一方、根本はとても正直な方。また戦地から病気で帰還され、悲惨な状況を繰り返してはいけないと、政治で戦争をしない日本を作ろうとする角栄さんの姿勢が印象的に感じ、芝居するにあたり、その熱意や人間味を大切にやろうと心掛けました。あと角栄さんの濁声が好きです。僕は声が高いのですが、監督とも話し合いちょっとだけ低い声で演じました。現場に来て「あ、そっか!」と思ったのですが、鶴瓶さんの標準語は新鮮だと思います。標準語やセリフ量など鶴瓶さんはかなり大変だったと思うのですが、ユーモアを絶やさない方で、吉田学校がまさにそうであったように、鶴瓶学校に通っているような不思議な気持ちにもなりました。僕のアップの際、わざわざ立ち会って下さったことも感動しました。座長・鶴瓶さんが本当に楽しく素敵なチームを作って下さり、その一員になれたことが嬉しいです。また佐々木蔵之介さん、安田顕さんと肩を並べて激論するシーンは役者としてスリリングで刺激的でした。戦後日本をどうするか? 当時の政治家たちがいろんな想いで議論し、動き、決意します! 今後の日本をどうするか? このドラマを通して、現代の僕ら一人一人が考えるきっかけになれば嬉しいです。


【 矢本悠馬(麻生太賀吉役)コメント】
(出演が決まった時は)こういう社会派なドラマに兼ねてから出てみたかったので素直にワクワクしましたね。それに若松監督の作品は、役者を始めるずっと前から見ていたので、やった!と興奮しました! そして何と言っても、これをきっかけに学生服とおさらばできる! なんて思いました(笑)。今回は、台本の中に存在する麻生太賀吉さんを大事に、まじめで誠実で優しくて優しくて優しくて優しい人柄に柔らかなイメージと笑顔!!を忘れないように心がけました。他の演者さんとも話したんですけど、やっぱり歴史に名を残した方を演じるというのは、奇妙にもテンションが上がると言いますか、気持ちいいものでしたね。 鶴瓶さんとは初対面で初共演だったんで「初めまして!」と挨拶したら、「初めてちゃうやろ!」って言われたんです。詳しく聞くと師匠の番組で何回か僕の宣材写真だったり話があったから、会うてるもんやと思ってたみたいです(笑)。とても笑顔の絶えない素敵な方でした! というか吉田茂さん、そっくりですよ!! あと新木優子さんをお嫁さんにできただけで大満足です(笑)。自慢します。蔵之介さんや安田さんたちと政治を討論するシーンはなんか痺れました。先輩かっこいい! 勉強になります!!って…いい体験をさせて頂きました。今の若い子は特に…自分も含めてですけど…平和な日本が当たり前で、生まれる前もこれから先もずっと続いてるみたいな感覚がどこかあって。でも今の日本があるのは、死ぬ気で日本の未来を考え戦ってくれた人たちがいたからなんですよね。当たり前だと思っちゃいけない。適当に生きてちゃダメですね。歴史を知らないと。母国に興味を持たないと。僕はこの作品を通してそう感じました。


【倉地雄大(テレビ東京 プロデューサー)コメント】
このコメントを書く前日に、ドラマ本編の編集を行いました。皆さん、「戦後の話でしょう」「政治モノでしょう」と題材から敬遠されるかもしれませんが、全然そんなことありません! 昭和63年生の僕は宮澤喜一さんですら、リアルタイムでは覚えていません。でもめちゃめちゃ面白いです! 見所はたくさんありますが、その中で一つの見せ場となっているのが、熱き男たちの“熱量”のぶつかり合いです。今回出演発表する5人の熱き男たちは、吉田茂の元に集った癖者たちです。決して馴れ合わず、大きな野心を抱え、それぞれの考える方法で日本を良くしようと必死になって闘って、後にそれを実現した人たちです。実在の政治家の“熱量”を演じる5人の芝居熱のぶつかり合いは、見ているこちらの息をつかせないような、エネルギーが凝縮されたような圧倒的なシーンになっています。テレ東初出演の佐々木蔵之介さんは、険しさ・変わり者の中にどこか愛くるしさを併せ持つ池田勇人を作ってくだ さり、佐藤栄作演じる安田顕さんは圧倒的な芝居力で、吉田学校の代表格を見事に演じてくれています。前野朋哉さん演じる田中角栄の物怖じしない真っすぐな姿勢も、矢本悠馬さん演じる多賀吉の包むような優しさも、勝地涼さん演じる宮澤喜一の池田との距離感や聡明さも、本当にどこを切り取っても素晴らしいです! 2020年が始まり、想像以上に激動のスタートとなったと感じています。このドラマを、このタイミングで放送することに、“大きな意味”も感じました。皆さんの期待に応えられるようなドラマになっていると思います! 是非ご覧ください!


(リアルサウンド編集部)


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