30代、40代女性が気になるアンチエイジング。近年は成長ホルモンやDHEAなど、体内で作られる「若返りホルモン」と呼ばれるものが注目されています。
今回ご紹介するDHEAは、ヤマノイモなどを食べることで増やせるといわれています。管理栄養士の筆者が、体内でDHEAを増やす方法を紹介します。
■若返りホルモン「DHEA」とは?
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、体内で男性ホルモンや女性ホルモンを作る材料です。
女性では20歳前後をピークに、加齢とともに血中DHEA濃度は低下していくといわれています。
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DHEAの働き
・老化速度を緩和する
・ストレスに対抗する
・免疫力を高める
・筋力を維持し代謝をUPさせ、体脂肪を減少させる
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DHEAは体内で、上記のようなさまざまな働きに関わっているといわれています。
■「DHEA」を増やす方法
しっかり睡眠をとる
睡眠不足はDHEAを減少させる要因になります。
また、肌のターンオーバーなどに関係している成長ホルモンは睡眠中に多くなるといわれています。
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ストレスを溜めない
ストレスを感じると、副腎がストレスに対抗しようと働きます。副腎が疲れてしまうと、DHEAの分泌が低下してしまうといわれています。
ストレスを溜め込まないことも美容には大切です。
運動
年齢を重ねても運動を継続していると、DHEAが増えるといわれています。女性だと1日30分、ストレッチと筋肉運動を行う程度で良いそうです。
「通勤途中に歩く時間を作る」「歩いて買い物に行く」など、日常的に身体を動かす習慣をつくってみましょう。
■「DHEA」を増やす食品
生活習慣も大切ですが、DHEAを増やす働きのある食品を摂取するようにしましょう。食事でDHEAを整えたい場合、「ヤマイモ(山芋、ヤマノイモ)」を摂取することをおすすめします。
ヤマノイモのなかでも、特に「自然薯」が良いといわれています。自然薯は日本が原産です。山に自生するもので、長芋の約2倍の「食物繊維」があるといわれています。
そのほかにも、女性ホルモンの分泌のために良いといわれている「ねぎ」「根菜類」「大豆製品」もあわせて摂取するようにしましょう。「アボカド」や「黒豆」「魚介類」もおすすめです。
■ヤマノイモを使った簡単レシピ
ヤマノイモのあったか味噌汁
材料(2人分)
・自然薯 50g
・ねぎ 10cm程度
・だし汁 200ml
・水 400ml
・味噌 大さじ1
作り方
(1)ねぎを小口切りにします。自然薯はすりおろしておきます。
(2)鍋にだし汁と水を入れて沸騰させます。火をとめて味噌を溶き入れ、再び加熱して沸騰する直前で火を止め、ねぎを散らします。
(3)(1)の自然薯をスプーンですくって(2)の鍋に落とし入れます。少し置くと浮き上がってくるので、器に盛りつけて完成です。
いかがでしたか? 若返りホルモンを増やすための生活習慣や食習慣などを、日頃から意識してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)