『嘘八百 京町ロワイヤル』山田裕貴は高校時代も“王子”だった? 中井貴一のイジリにたじたじの一幕も

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2020年01月21日 01:01  リアルサウンド

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 1月20日に都内で映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の完成披露舞台挨拶が行われ、中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、竜雷太、加藤雅也が登壇した。本作は2018年に公開された『嘘八百』の続編。人気キャストやキャラクターをそのままに、中井と佐々木演じる「骨董コンビ」が帰ってくる。本作では父親の形見を騙し取られた美人依頼人に恋心を抱いた「骨董コンビ」が彼女を助けるべく、一発逆転のコンゲームを開幕する。


参考:ほか撮り下ろし写真多数


 舞台挨拶では、実はこの日、武正晴監督が登壇予定だったが撮影で登壇できなくなってしまったとMCが伝える。すると、武からの伝言で、急遽友近が監督挨拶をすることに。友近は「え〜みなさんあの〜」と監督の仕草をマネしながら前に出るも、「私が監督代行!?」と驚いた様子。続けて「おかしいですよね、私が監督の代わりは! でも本当に監督の思い、キャストの皆さん、スタッフの皆さんの思いがぐっと詰まった作品となっておりますので皆さん楽しんでいただきたいと思います」とファンに呼びかけた。


 続いて、MCから、映画が完成したことへの感想を聞かれた中井は「1作目が終わった時に、2作目ができることを考えもしなかったんです。なんせ、1作目は16日間で1本の映画を作りましたし。ものすごく寒かったですし、日々苦しい思いしかしなかったものですから、これが2作目になるとは思わなかったのですが、これは本当にお客様のおかげです」と言いつつ、今回も現場では相当苦労したようで「やっぱり苦しい思いを致しました。完成して皆様の前に立てることになって本当によかったなとつくづく痛感しております」と苦労ゆえの想いを述べた。


 続いて佐々木も「16日間、撮りきることだけを念頭にやっていました。朝暗いうちから夜暗くなるまで、寒い日、狭い日、お弁当のご飯が凍っている日。なんとか公開できたなと思ったら、続編が決まって、これだけ嬉しいことはないです。またあの日々が来るのか、と思いましたが、『ちょっと豪華にしますよ、京町ロワイヤルですよ』と言われて……そしたらなんと撮影日数が4日増えました!……変わらずまた大変でした。これは喜劇ですが、僕たちはギリギリの緊張感のもと作った作品です。今日は楽しんで行ってください」と中井と同じく苦労を語った。


 さらに友近は、前作から2年ぶりの共演について、生き生きとした表情で「どうも、蔵之介の家内の友近です」と挨拶。「前回机の下でゴソゴソするシーンがあったんですけど、今回もあるところでチョメチョメがあるんじゃないかなと。その辺もちょっと皆さん、楽しみに。あるかどうかはわかりませんけど(笑)。でもそういう、愛を感じるシーンはあると思うんですよね」と言うと、佐々木が首を傾げ「本編でカットされてるかもしれませんね!」と友近のジョークに笑顔を見せた。


 さらに今回は広末が友近の恋敵役として登場。友近は広末とのシーンを振り返り、「台本では、私がいなり寿司を口から出して、広末涼子ちゃんの顔にぶちまけるシーンがあったのですが、本当にかけていいのか躊躇してしまって。タイミングもあってあんまり顔にかからなかったら、終わってから広末涼子ちゃんが『友近さんにぶちまけられることを今日楽しみに待ってたのに』とおっしゃっていたので、結構変態なんだなって思いました」とまさかの広末の裏の顔を暴露。広末は笑いながら「すごく楽しみにしてたんです、どんな芝居でくるかなって」と友近との共演に胸を躍らせていたよう。しかし「変態ではない、そういう趣味ではないです」とやんわり否定した。


 また、陶芸王子という役を演じた山田について話題が移ると「陶芸王子ってことで、自分でもどれだけ王子になれるか心配でした。本読みの時、広末さんに『山田くん王子できるの?』と言われたことがすごい引っかかっていて(笑)。前に共演させてもらった役がとてつもなく変なキャラクターだったので……大丈夫でした?」と広末に尋ねる。


 広末は「本人じゃないですよ、前の役が結構へっぽこな役だったので、そこから王子なんだ! って。王子でしたよ!」と山田の王子ぶりに高評価。山田は「高校時代のあだ名はプリンスだったんです。恥ずかしながら。でも裏ではいじられてたんです、プリンとか呼ばれて」と王子にまつわる過去の思い出を披露し、王子役に本気で挑んでいたという姿勢をみせた。しかしその後、MCから「2020年のオリンピックとかけて挑戦したいこと」を聞かれた中井が「プリンスって呼ばれるように頑張りたいと思います」と山田をいじり、会場は爆笑。「僕はいじられてただけなので! 本当に。恐縮です」と山田はタジタジであった。


 最後の挨拶では、中井が「1作目を見なかった人でも、2作目を楽しくご覧いただけると思います。上手くいったらまた続編があるかもしれません。これは全てお客様にかかっています。実は僕まだ映画を観ていません。みなさんの方が先にご覧になります。それってどういう責任を負うか分かっていただけますよね(笑)。今日観て頂いたということは、なるべくいいことを伝えてくれということなんです。もし、『ちょっとこれ、イマイチだったな』と思うことがあったら今日観たことを忘れてください。記憶にございません! と言ってくれればいいです。もし面白いと思ってくださった方がいれば、色んな方に面白いよって伝えてくだされば、またどこかでお会いできる機会ができるかもしれません。全ては皆様にかかっています」と過去の主演作品『記憶にございません!』とかけて締めた。(取材・文・写真=nana numoto)


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