『シロクロ』第2話で深まった登場人物たちの謎 レン&リコ姉妹にネットでは考察班も

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2020年01月21日 15:12  リアルサウンド

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『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(c)読売テレビ

 シロクロつかない出来事が世の中を席巻するいま、グレーな事件に立ち向かうバディが現れた。1月19日に『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)第2話が放送された。パワハラ、セクハラ、いじめなどのグレーな世界にシロクロつけていくという本作は、清野菜名が囲碁棋士の川田レンと謎の存在“ミスパンダ”を、横浜流星が精神医学を学びながらメンタリストとしての活動も続ける森島直輝と、ミスパンダを操る“飼育員さん”を演じる。


【写真】メンタリスト役がハマっている横浜流星


 第2話では医学部で行われていた不正入学について切り込み、ミスパンダが事件の真相を明かしていく。1話完結の事件解決だけではなく、本作はミスパンダと飼育員さんそれぞれに明かされていない謎があり、その謎をゆっくり紐解いていくメインストーリーがある。今回は幼い頃火事にあったレンに、リコという名の姉妹がいたことと、現在森島と交際している佐島あずさ(白石聖)が過去にコアラ男に誘拐された少女であったことが明かされた。それぞれ大きな事件性を感じさせる展開に、レンと森島の過去にも注目していきたい。


 さらに本作の魅力は、なんと言っても横浜と清野のアクションだろう。横浜は空手の経験があり、過去の作品でも度々アクションを披露してきた。『あなたの番ですー反撃編ー』(日本テレビ系)では、そのアクションがSNSでも大きな話題になった。さらに清野は『今日から俺は!!』(日本テレビ系)でアクション女優としての知名度を上げ、力強いアクションシーンを見せた。本作でもその動きのしなやかさは健在。ミスパンダはちょっとした仕草でも壁に張り付いていたり、机を乗り越えたりなど、身のこなしの華麗さが重視される。リアリティのない「ミスパンダ」という存在を、よりミステリアスに、魅力的に描くためには、清野の可憐な身のこなしが重要な役割を担っている。第2話では横浜と清野が互いを相手にアクションを見せるシーンで、息のあった芝居を見せた。


 さらに今回は、実際に起きた医学部の入試問題をオマージュしているだろうと推測できる。第1話でのセクハラ事件も含め、実際に昨今の日本で騒がれている問題に焦点を当て描くことで、視聴者にも事件について考える機会を与え、問題提起としての役割も担った。視聴者がニュースを見ながら感じる“グレー”な事件へのフラストレーションを解消するように、ミスパンダが暴れる姿は思わず胸がスカッとする。


 第3話ではさらにミスパンダの身体能力が光るテーマが描かれる。予告編では、スピードクライミングに挑戦するミスパンダの姿が。さらにレンの過去に迫る可能性も示唆された。未だ謎の多いレンと森島だが、これから明かされていく過去でよりキャラクターとしての深みを増すだろう。


(Nana Numoto)


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