ダンス技術の“スコア化”が動画解析&データサイエンスで実現 エイベックスがチェックアプリ「Dance COMMUNE」導入

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2020年01月21日 16:52  リアルサウンド

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「Dance COMMUNE」使用イメージ。(読み:ダンス コミューン)」

 エイベックス株式会社は、動画解析技術とデータサイエンスを活用し、ダンス技術のスコア化を実現。その技術を活用したスキルチェックアプリ「Dance COMMUNE(読み:ダンス コミューン)」を、エイベックス・アーティストアカデミーのダンスクラスにて導入した。


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 ダンスの分野では、育成や評価システムにおいて個人の感覚や感性などに依ることが多く、最新技術やデータサイエンスなどの科学的アプローチの活用が議論されていたり、2012年度より中学校の体育でダンスが必修化となっているが、教育現場では指導者のダンス技術の理解習得や、評価・評点方法の不明瞭さなど、指導者の大きな負担も課題となっている。


 エイベックスは、それらの課題を解決すべく、2018年よりダンス技術のスコア化を実現するプロジェクトを始動し、ダンスの定量評価に挑んできた。プロジェクトには、ダンス解析を担うアビームコンサルティング株式会社と、人間の骨格を検出する独自開発の人工知能エンジン「VisionPose(読み:ビジョンポーズ)」により、ダンスの動きを捉える姿勢解析技術を提供している株式会社ネクストシステムが参画している。


 「Dance COMMUNE」は、これまでエイベックスが培ってきたダンス育成ノウハウを元に、動画解析技術と独自のデータ分析及びアルゴリズム開発など科学的アプローチを取り入れることで、これまで感覚的にしか評価されて来なかったダンスの定量評価=スコア化を実現したスキルチェックアプリ。2019年10月より、エイベックス・アーティストアカデミーのダンスクラスで本アプリを導入した新たなダンスレッスンプログラムを展開し、経験豊富なダンスインストラクターによる週1回のダンスレッスンに加え、アプリを活用した自主練習とスキルチェックを合わせて行うことで、受講生の成長サイクルを加速させている。


 なお、1月26日には、同技術を活用し、アプリ1つでダンス検定が受験できる「エイベックス・ストリートダンス検定 powered by Dance COMMUNE」をリリース。同技術により精度の高い審査が実現するとともに、これまでスケジュールの都合や受検会場が遠いといった理由で受検したくてもできなかった未来のスターが、いつでも好きな場所でダンス検定に挑戦できる機会を提供する。


 今後はサービスの向上に努めるほか、学校教育におけるダンス指導をはじめ、より多くのダンス育成の現場への導入拡大やダンス育成ノウハウの海外展開も見据えているという。(リアルサウンド編集部)


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