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伊藤達哉、欧州で早4年。ドリブル練習は注意されても「やめなかった」

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2020年01月22日 06:12  webスポルティーバ

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 育成年代を柏レイソルユースで過ごし、高校卒業後の2015年にハンブルガーSV(ドイツ)に入団した伊藤達哉。U−19、U−23のチームでプレーしたのち、2017−2018シーズンはトップチームデビューを果たした。

 昨年の8月にベルギーのシント・トロイデンに移籍し、現在はレギュラー奪取を目指している。東京五輪世代の注目選手でもある伊藤は、自らの現在地をどう捉えているのか。

――現在、何を課題にプレーしていますか?

「今は、出場機会をどうやったら増やせるか(1月15日時点で今季は4試合に出場)を考えながらやっています。取り組んでいるのは、シュートの精度や、得点やアシストに直結するプレーの質を高めること。それはドイツでプレーしていた時からの課題でもありますけどね」

――伊藤選手の最大の武器はドリブルですが、どのように技術を磨いてきたんですか?

「柏レイソルユース時代は、チーム練習が終わったあともドリブル練習をしていました。上島拓巳選手(柏レイソル)など、背が高くてうまい先輩たちを誘って、1対1の練習をやり続けていましたね。監督やコーチに『パスやシュートの練習をしろ』とよく言われましたが、僕も意地になってドリブルの練習をやめなかった。それが自分の武器につながったので、結果的にはよかったと思っています」

――そのような自分の意思を貫く姿勢は、今でも変わらないのでしょうか?

「そうですね。ドイツにいた時も、『自分の意見を言えないとダメだ』と思っていたので、もちろん話は聞くけど、『思っていることはちゃんと言おう』と決めていました」

――ドリブルは、どのような状況で仕掛けるのが得意ですか?

「左サイドから斜めに、相手に向かっていくのが得意ですね。中にいくか、縦にいくか。ドリブルで相手を抜く時はその2択です。スペースをカバーされちゃうとスピードを殺さなければいけませんが、味方にそのスペースを作ってもらい、ある程度の間合いに入ったら抜ける自信はあります。だから、そういう状況を作ってもらったのに、相手を抜き切れなかった時がどんなミスよりも悔しいですね」

――あらためて、高校を卒業してすぐにドイツ行きを決めた理由を聞かせてもらえますか?

「中学生の時から、練習を終えて家に帰って、深夜に海外のサッカーを見るたびに『海外でやりたい』と思っていました。Jリーグも、レイソルの試合をスタジアムで見ていましたが、さまざまな選手がインタビューの時に『若い頃から海外に行っておけばよかった』とコメントするのを聞いて、その思いが大きくなっていきました。なので、18歳になったタイミングでハンブルグ(ハンブルガーSV)が僕を『欲しい』と言ってくれた時は、何の迷いもなかったです」

――ドイツの環境にはすぐ慣れましたか?

「1年目の最初の8カ月くらいは膝のケガの影響でサッカーができず、これまででもっともきつい時期でしたね。その時は割り切って語学を習得することに気持ちを切り替えて、毎日6時間のマンツーマンレッスンでドイツ語の勉強をしていました。

 ケガが治った頃には、ある程度コミュニケーションが取れるようになっていたので、あまりストレスを感じることなくプレーできましたね。入団当初から、ハンブルグのトップチームにいた酒井高徳選手(現ヴィッセル神戸)がサポートしてくれたことも、すごく大きかったです」

――今シーズンはベルギー1部リーグでプレーしていますが、ドイツとベルギーにどのような違いを感じていますか?

「ハンブルクは、2017−18シーズンは1部で残留争いをし、2部に降格して迎えた翌シーズンは1年での昇格を目指していたこともあって、常に大きなプレッシャーを感じていました。1部と2部では、スポンサーがクラブに出すお金の額が大きく変わってくるので、降格したらチームの経営が大変なことになる。ハンブルクでプレーしていたこともあるでしょうが、ドイツでは1試合も落とさないよう、若手よりもベテランやフィジカルが強い選手を使うチームが多かったように感じます。

 一方のベルギーは、2部に降格するのがリーグ最下位の1チームだけ(ブンデスリーガは下位2チームが自動降格)なこともあってか、その試合に絶対勝つというよりは、若手の選手を積極的に起用したり、自分たちがやりたいサッカーを試してみたり、という傾向が強いように思います」

――現在のチーム状況をどう見ていますか?

「昨季はいいシーズンを送ることができましたが、今季はいい選手がたくさん新加入しながら、そこまでインパクトを残せていない。僕もあまり出番をもらってないですし。とにかくチーム状況は苦しい(現時点で11位)ですね」

――今後の目標を教えてください。

「個人的な目標はスタメン獲得です。試合に出られればやれる自信はあります。それでも、スタメンは監督が決めることなので、我慢して待つしかない。チームは守備的にいく時と、攻撃的にいく時があって、それによって起用される選手も変わってきますが、『どんな状況でも起用される選手にならないといけない』と思っています。

 チームとしては、(レギュラーシーズン1位から6位のチームが戦う)プレーオフ1に進出することだと思いますが、先ほども言ったように今は厳しい状況にあります。でも、こういう時に出番がきて、流れを変えられる選手でありたいです」

――最後に、伊藤選手にとってサッカーとは?

「これまで、ほとんどの時間をサッカーに費やしてきました。海外に来て、トレーニングをして、食事にも気をつけて、オフにもいろんな試合を見て勉強して……。『サッカーがなかったら何をしてたんだろう?』と思いますし、僕にとってサッカーはただの職業ではなく”すべて”ですね」

■伊藤達哉(いとう・たつや)
1997年6月26日、東京都生まれ。166cm、59kg。小学生時代から柏レイソルの下部組織で育ち、Jリーグを経由せずに2015年7月にドイツのハンブルガーSVと契約。U−19、U−23のチームを経て、2017−2018シーズンはトップチームデビュー。昨年にベルギーのシント・トロイデンに移籍した。

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