SixTONES 松村北斗が“ジャニーズJr.最後の日”に残した衝撃 『10の秘密』新たな謎が次々と表出

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2020年01月22日 07:51  リアルサウンド

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 誘拐された娘・瞳(山田杏奈)と、失踪した元妻・由貴子(仲間由紀恵)を探す圭太(向井理)の前に突然姿を現した由貴子。しかしそこに宇都宮(渡部篤郎)が現れたため、由貴子は逃げ出してしまう。1月21日に放送された火曜ドラマ『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系)の第2話は瞳を探すために奔走する圭太を中心に、第1話で触れられた“10年前の秘密”とは異なる、瞳の誘拐にまつわる新たな“秘密”が次々と表出するエピソードであった。


参考:向井理と山田杏奈演じる親子


 菜七子(仲里依紗)のもとを訪ねてきた瞳の同級生の真衣(河村花)。彼女は瞳がいなくなる当日にピアニストの翼(松村北斗)に会いに行くと言っていたことを告白。それを教えてもらった圭太は、翼のいるジャズバーを探しに六本木の街で聞き込みをしていく。そして翼を発見して詰め寄るも、瞳は約束に来なかったということが明らかに。さらに圭太は、瞳がバイオリンをやめようとしていたけれど、圭太の期待に応えるために嘘をついていたということを翼から教えられることになる。


 「娘のことはなんでも知ってるって言えること自体、何にも知らないってこと」。瞳がいるのではと翼の部屋を必死で探す圭太に、瞳が隠し続けていた想いを告げたあとに翼が言い放つこの言葉は、本作の最も大きなテーマのひとつなのではないだろうか。それは圭太と瞳という前段を強調できる父と娘の関係性だけに留まらず、ほとんどの登場人物間における人間関係にも等しく置き換えることができよう。幼なじみとして親しく過ごしてきたにもかかわらず空手の腕前を知らなかった圭太と菜七子の間柄しかり、圭太と由貴子の関係も当然のように。


 そのようなある種のディスコミュニケーションがいくつも成立しているからこそに、この物語は複雑さを増していく。「私に任せて」と言い放ったにもかかわらず終盤に「設計のことはわからないから」と、由貴子から自殺した帝東建設社員の家に忍び込むことを頼まれた圭太(この2人のやり取りが電話のみで行われている点も、現代的なディスコミュニケーションを象徴しているのだろう)。由貴子がとあるデータを持っていると勘違いされていることから、瞳が“取引の材料”として誘拐されたというわけだが、その社員宅に宇都宮らがやって来るあたり、犯人は帝東建設とは別のところにいるのではないだろうか。


 それにしても、前回は画面の中だけでの登場だったものの、今回は六本木の街を走り抜けた翼役の松村北斗。昨年春クールに同じ枠で放送された『パーフェクトワールド』では松坂桃李の勤める設計事務所の後輩役として朗らかな雰囲気を放っていたが、今回は対照的にミステリアスな役柄。部屋で携帯電話のメッセージを眺めるときの表情といい、圭太に詰め寄られた部屋でほくそ笑む素振りといい、今後のエピソードでさらに物語をかき回してくれそうな予感がただよっている。偶然にも、松村の所属するSixTONESは今日22日にデビュー。つまり今回のエピソードは、松村がジャニーズJr.である最後の日に放送されたということになるわけだ。SixTONESが次代のジャニーズを牽引していくグループと期待されているように、松村も次代のジャニーズ俳優を背負って立つ逸材であることは間違いなさそうだ。 (文=久保田和馬)


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