生体情報も生体信号も測定! JDIと東大が0.015ミリの極薄イメージセンサを共同開発

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2020年01月22日 11:31  Techable

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ジャパンディスプレイ(JDI)と東京大学大学院工学系研究科染谷研究室は21日、指紋や静脈、脈波を測定できる薄型イメージセンサを共同で開発したと発表した。この手のものは世界初という。

わずか15マイクロメートル(0.015ミリメートル)と極めて薄いため曲げて使用することが可能。より安全性を高めた認証システムの構築に活用できるとしている。
・高速の読み出し指紋や静脈を計測できるセンサーは珍しくないが、指紋、静脈、脈波の3つを測定できる薄型イメージセンサは世界初とのこと。

イメージセンサは光の信号を電気信号に変換するものだが、今回のイメージセンサは高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタと、高感度な有機光検出器を集積している。これにより高速の読み出しと高解像度の撮影が可能となるという。
・なりすまし防止にこの技術を具体的に社会でどのように活用できるかというと、生体情報(指紋、静脈)に加えて生体信号(脈波)を同時に取得できるため、より安全性の高い認証システムを構築できる。たとえば、生体認証で本人なりすましなどを防ぐのに役立つとのこと。

JDIは指先をかざして情報を読み取る据え置き型と、手首などに貼り付けるフィルム型を発表。とくにフィルム型はウェアラブルとして利用できるため、用途は広そうだ。

JDIと東大の研究成果は英科学誌「Nature Electronics」オンライン版で公開された。

JDI

(文・Mizoguchi)

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