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口の動きを共有、長距離ワイヤレス充電、クラウド型乗車券、タッチレス決済――ドコモが見せる未来

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2020年01月22日 22:42  ITmedia Mobile

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写真東京ビッグサイト(青海展示場)で開催される「DOCOMO Open House 2020」
東京ビッグサイト(青海展示場)で開催される「DOCOMO Open House 2020」

 NTTドコモが1月23日〜24日に開催する5G関連のイベント「DOCOMO Open House 2020」では、5Gによって、未来の生活がより便利になることが期待される展示が豊富だ。一部、5Gとは直接関係ないものもあるが、特に印象に残った展示を紹介しよう。



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●力触覚を利用した遠隔操作ロボット



 5Gの低遅延という特徴を生かし、遠隔でロボットや建設機械を操作するソリューションはこれまでも紹介されてきたが、今回は、ロボットが感じた「重い」「硬い」「柔らかい」といった力触覚を操縦者に伝えられることが新しいポイント。力触覚が操縦者にフィードバックされることで、より精密な作業ができるようになる。遠隔地で陶芸品を作ったり、機器の組み立てをしたりするシーンを想定している。



 例えば、ロボットに紙コップを持ち上げてもらう場合、力触覚が分からないと、強く握ってコップをつぶしてしまう恐れがある。フィードバックがあれば、どれぐらいの強さでロボットが握っているかが分かるわけだ。ロボットの握力を操縦者の10分の1などにして、操縦者が強く握っても紙コップがつぶれないよう制御することもできる。ただ、陶芸のデモでは、ロボットが陶芸品をなかなかつかめず、精密な操作には改善の余地があるようだった。



●口の動きを共有できる「Face Sharing」



 新たなコミュニケーションの手法として提案するのが「Face Sharing(フェースシェアリング)」だ。口腔(こうくう)周辺の筋肉を制御するウェアラブル端末を装着した人に対し、口腔周辺の筋肉に電気刺激を与えることで、遠隔地から操縦者の口の動きを再現できるようになる。



 例えば、操縦者のフランス人が、ウェアラブル端末を装着した日本人と連携してフランス語を話すと、その日本人もフランス語を話せるようになる、というわけだ。ただし発話はユーザー自身がするので、未習得の言語をどこまで正確に再現できるのかは気になるところ。他に“デジタル腹話術”として、遠隔から話す内容を同期させることもできるので、商談の場で、(遠隔地にいる)上司が(商談の場にいる)部下を経由して話すようなことも可能になる。



 将来的には、身体全体を制御できるようにして、運動スキルの取得やリハビリなどに役立てることも想定している。



●長距離ワイヤレス充電と超急速充電



 「ドコモが考える未来の充電」として、2つの新たな充電方式を参考出展している。



 1つが長距離ワイヤレス充電。現在のワイヤレス充電は、専用のチャージャーにスマホを置く必要があるが、こちらはスマホを置かなくても勝手に充電されるというもの。これは、天井に設置した送信機から赤外線レーザーを照射することで充電可能にしている。充電をするデバイスには専用のアタッチメントを装着する必要があり、複数端末を同時に充電できる。



 広範囲にレーザーを出しているのではなく、特定のエリアに入ると充電する仕組みで、自宅や公共施設などでの利用を想定している。動くものは追いかけるようにレーザーを当てることもできる。デモでは、電池の入っていない電車の模型をレーザーで充電しながら、線路を走せている様子を紹介していた。ただし出力は1.6Wと現在のワイヤレス充電よりも低いので、充電には時間がかかる。説明員によると、赤外線の人体への影響はなく、網膜への影響も安全基準を下回っているとのこと。



 もう1つの超急速充電では、100Wの出力によって2000mAhのバッテリーを6分で満充電できる。現在スマートフォンで使われているリチウムイオン電池の素材や構成を見直すことで、充電速度を上げているという。



●5Gを活用したクラウド型乗車券



 5Gでは、交通サービス(MaaS)に大きな変革をもたらすことも期待されている。ドコモは東芝インフラシステムズと共同で、5Gを活用したクラウド型ID乗車券システムを開発している。



 改札機を5G経由でネットワークに接続させることで、これまで改札機側で処理していたものをクラウド側で処理できるようになる。基地局の近くに設置したMEC(Multi-access Edge Computing)サーバで処理することで、このような速さを実現できるという。



 ユーザーは、ID乗車券としてQRコードをスマホの画面に表示させ、これを改札にかざせば入退場ができる。気になるのが読み取り速度だが、これまで行ったテストでは、Suicaで定められている「0.2秒」と比べても遜色のない、0.2秒前後で改札を通過できたという。これだけだと「SuicaがQRコードになっただけ」という印象だが、このシステムは他の乗り物にも応用できるため、電車、自転車、車などあらゆる移動をサポートできる。ポイント連携も視野に入れており、「電車に乗ってdポイントがたまる」といったことも期待される。



●おサイフケータイのタッチレス対応



 ドコモとソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが検証しているのが、おサイフケータイのタッチレス対応だ。この技術が実現すると、ポケットやカバンにスマホを入れたままでも、おサイフケータイで決済したり、離れた場所から車を施錠・解錠したりできるようになる。タッチレス決済は、高精度な位置測位が可能とされているUWB(Ultra Wide Band)とBluetoothを連携させることで実現する。



 スマホを取り出さずに決済できるのは便利だが、他のユーザーの“誤決済”が心配だ。例えば、レジの最前列で決済しようとしたところ、たまたま近くを通りかかった人のスマホが反応してしまい、誤決済が行われる可能性もある。説明員によると、決済端末から同じ距離に複数人がいる場合は決済処理を止める、動いている人は無視して、止まった人が一定秒数過ぎたら決済可能にする、といった対策を施すとのこと。


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