ビー・ガン監督作『ロングデイズ・ジャーニー』2D&3D版予告編公開 半野喜弘らの絶賛コメントも

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2020年01月23日 06:01  リアルサウンド

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『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯て』(c)2018 Dangmai Films Co., LTD, Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD – Wild Bunch / ReallyLikeFilms

 2月28日に公開となる『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』より、2種の予告編と本ポスタービジュアルが公開された。


参考:映像はこちら


 本作は、2015年に長編映画『凱里ブルース』で映画デビューを飾った中国映画界・新時代の旗手ビー・ガンの第2作。第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも、撮影・音楽・音響の3部門を受賞した。中国本土での興行では、近年のアート系映画の成功例と言われたジャ・ジャンクー監督の『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円の大ヒットを記録。さらに北米でも、20週を超えて続映され、ロングランヒットとなった。


 公開された本ポスタービジュアルは、ティザーポスター同様、漆黒と深緑を基調としながらも、主演のタン・ウェイ演じる謎の女ワン・チーウェンと、彼女を追う男性ルオ・ホンウ(ホアン・ジエ)の姿がタイトルバックにあしらわれ、2人の男女のドラマがクロースアップされている。


 本予告編は、3D版と2D版の2種類。3D版は中国全土で大ヒットした作品のスケール感を想起させ、2D版はよりストーリーの奥深さを感じさせる内容に演出されている。


 さらに、ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーの映画音楽を手がけたこともある音楽家で映画監督の半野喜弘や、イラストレーターのed(エド)をはじめ、本作をいち早く鑑賞した著名人からのコメントも到着した。


■コメント
●半野喜弘(音楽家・『パラダイス・ネクスト』映画監督)
ビー・ガンはその過剰な冒険心を含め、まさに現代中国から生まれるべくして生まれた才能なんだと思う。動乱の中国の新時代に久々に現れた、映像主義を真正面から打ち出した作家。その表現は荒削りだが美意識と真摯に向き合っていて素晴らしい。そしてその戦略は驚くほどにスリリングだ。これだから世界は面白い。


●Ed(イラストレーター)
ストーカー ノスタルジア 夢
アザミ嬢のララバイ 花様年華
デッカード 緑色のワンピース 
山口百恵 エルミタージュ幻想 
バードマンあるいわ….ミツバチ
凱里 リンゴ 花火 くちづけ
ゴンドラで深い夜に降りて行く


●冨沢ノボル(Hair&Makeup artist)
この映画には詩的な美しさとロマンティックさがあり、 それをスクリーンに実現させたビー・ガン監督に 是非会ってみたくなりました。


●小椋悟(『下妻物語』『ピストルオペラ』映画プロデューサー)
この映画は……夢幻的で……抽象的で……フワッと浮遊感……でも若いから無茶してて(笑)……だから退廃的でなく……どこか前向きで逞しい。この中国の新しい監督は、過去の映画的5W1Hに捕らわれていない。こりゃ大物だ。


(リアルサウンド編集部)


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