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春の選抜高校野球の出場校がいよいよ決定、過去には“謎選考”も多く…

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2020年01月23日 15:52  日刊SPA!

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写真写真はイメージです(以下同じ)
写真はイメージです(以下同じ)
 1月24日、いよいよこの3月に開幕する、第92回春の選抜高校野球に出場する32校が決定する。当落線上にあるチームの選手や監督、関係者は今からドキドキしていることだろう。その一方で、選出確実とみられている高校も油断は禁物。過去には“絶対に選ばれる”と思われながら落選し、逆に“この戦績でなんで選ばれたの?”という、高校野球ファンにとっては頭の中が???だらけになる“謎選考”も少なくないからだ。

 そこで今回は過去の謎選考を、大の高校野球ファンである筆者の主観による衝撃度でランキングを作成。ベスト10形式で発表していきたい。まずは第10位〜第6位まで。

◆第10位 どっちの投手起用が正解? ブレすぎの選考理由でまさかの落選

2013年秋の東京都大会決勝戦 関東一7-6二松学舎大付(延長10回)準決勝 関東一4-0東海大高輪台 二松学舎大付9-3日大三

2014秋の東京都大会決勝戦 東海大菅生3-2二松学舎大付 準決勝 東海大菅生 4-1 法政大高 二松学舎大付6-5関東一

2015年秋の東京都大会 決勝戦 関東一4-3二松学舎大付 準決勝 二松学舎大付10-1東海大高輪台 関東一8-1帝京

 上記の通り、3年連続決勝戦で勝負弱さを露呈したニ松学舎大付属が今回の主役。実は東京の場合、決勝戦で接戦を演じれば2枠が選考される傾向が高く、それが1点差なら過去の例でもほぼ確実になる。なので普通に考えれば同校は3年連続選ばれているハズなのだが、選考でも勝負弱さを発揮してしまうのがこの二松学舎……。

 ’14年の選抜出場校選出のときは都立小山台が関東・東京地区の21世紀枠代表に選ばれたため、落選(1点差どころか延長戦にまでもつれこんでるのに)。逆に’15年は2年生の左腕エース・大江竜聖(読売)が都大会6試合を投げ抜いたことが評価され、関東5枠目の東海大甲府(山梨)に競り勝ってなんとか当選したのだった。

 問題はその翌年である。詰めの甘さで終盤に逆転されての1点差準優勝に終わったものの、堂々の東京2枠目をゲット。最後は左腕の好投手・高橋昴(広島東洋)を擁し、関東地区5枠目に選ばれた花咲徳栄との戦力比較となったのだが、それなら二松学舎にも昨年からのエース・大江が健在。しかも大江は都大会で延長戦を含む5試合を一人で投げ抜いた実績もある。いける、これはいける。運命の選考結果は……。関東・東京5枠目……花咲徳栄。

 マジですか……。しかも二松学舎の落選理由が「エース・大江に頼りすぎている」……って、その前の年は「2年生の左腕エース・大江が都大会6試合を投げ抜いたことが評価」されたんじゃなかったのか? この手のひら返しには唖然。ちなみに頼りすぎていると評されたエース・大江の起用法だが、このときの都大会は2回戦が10月12日で決勝戦が11月9日と比較的試合間隔が空いている(タイトなのは準決勝→決勝の間くらい)。しかも連投になることもないなら、負けたら終わる以上、エースを使うのは当然だろう。

 さらに付け加えるとこのときは2回戦で早稲田実、3回戦で日大三と対戦するという“死のゾーン”だった。これで控え投手に投げさせる監督はいないだろう。エースに頼り過ぎているから落選……ブレすぎだ。ちなみにリベンジを誓った夏の予選でも準決勝で敗退してしまった(しかも6-7とまたも1点差。ホント勝負弱いな)。

◆第9位 準決勝で優勝校に接戦負けも、まさかの懲罰落選?

2015年秋の中国大会 決勝戦 創志学園12-1南陽工 準決勝 南陽工(山口3位)6-3如水館(広島2位) 創志学園(岡山3位)5-0開星(島根2位)

2015年秋の四国大会 決勝戦 高松商6-1明徳義塾 準決勝 明徳義塾(高知1位)4-3土佐(高知3位) 高松商(香川2位)6-5済美(愛媛3位)

 通常ならば中国・四国で5枠が出場枠なのだが、このときは秋の明治神宮大会で高松商が優勝したことにより、6枠(中国2枠、四国3枠は確定)となった。そのうち両地区とも決勝戦進出の2校はほぼ確定。そして高松商のおかげでゲットした明治神宮枠はその高松商と準決勝で好勝負を展開した済美が濃厚。最後の1枠は中国地区は開星と如水館なら開星が有利で、最後はこの開星と土佐との争いとなると思われるが、なんと言っても土佐はオールドファンにとっては伝統の“全力疾走”でおなじみの名門私立。恐らくこの両校の比較になれば高野連が大好きな土佐が選出される……流れなのだが、そんな名門私立に暗雲が。

 なんと先に21世紀枠で香川県大会王者の小豆島が選ばれてしまったのだ。これで土佐が選ばれれば四国だけで5校になってしまう。まさか名門・土佐が落選してしまうのか(でもこの3年前に土佐は21世紀枠で出ているから仕方ないか)? 運命の結果は……。中国地区 創志学園 南陽工 開星 四国地区 高松商 明徳義塾 土佐。

 なんとまさかの済美が落選。選考理由には「準決勝で延長の接戦を演じた土佐」とあるが、済美だって優勝校と1点差の接戦。それがまさかの開星との比較でも負けるとは。普通に6枠の中に入るんじゃ?スポーツ新聞によると済美は四国大会での二塁走者のサイン盗み疑惑が選考に影響したようだ、とあるが真偽のほどは不明。

◆第8位 21世紀枠にはじき出された悲劇の地区大会ベスト8進出校

2015年秋の近畿大会 決勝戦 大阪桐蔭3-2滋賀学園 準決勝 滋賀学園8-1龍谷大平安 大阪桐蔭5-3明石商

準々決勝 滋賀学園(滋賀3位)1-0報徳学園(兵庫2位) 龍谷大平安(京都1位)7-0阪南大高(大阪3位) 大阪桐蔭(大阪2位)9-4智弁学園(奈良1位) 明石商(兵庫1位)7-0市和歌山(和歌山1位)

 このときの近畿の出場枠は6枠。ベスト8敗退組の中で阪南大高と市和歌山がコールド負けを喫しているので、その他の6校で流石にすんなり決まりでしょう……と思いきや、ここで気になるチームが1校登場。それが21世紀枠の近畿地区代表に選出された長田(兵庫県大会ベスト8敗退)である。

 県内屈指の公立進学校で政財界やマスコミにOB多数。そしてこの長田が、先に行われた21世紀枠の出場校選考で選出されてしまったのだ。もしこのまま一般枠で報徳学園が選ばれたら、兵庫県から3校選出という自体。だがいくら何でも、近畿大会でベスト8に進出して延長14回の死闘のすえ、惜敗した報徳学園の落選はないでしょう。それはいくらなんでも理不尽。特例で兵庫県3枠でもいいだろう。注目の選考結果は……。大阪桐蔭 滋賀学園 龍谷大平安 明石商 智弁学園 市和歌山。

 7回コールド負けの市和歌山が……。延長14回0-1で惜敗の報徳学園……補欠校。分かってたことだが理不尽選考炸裂。ちなみに市和歌山が逆転選出された理由は「コールド負けはエースへの代打策が裏目に出て2番手投手が大量失点した結果で、大きなマイナス要因にはならない」。

 よって県大会ベスト8止まりが地区大会ベスト8惜敗のチームよりも優先される……いいのか、これで。というかこの2年後に滋賀県勢は21世紀枠含む3校が選出されてるんですが。

◆第7位 エースが疲れていなければ……“負け方”も選考材料になる

1999年秋の九州大会 決勝戦 柳川17-3佐賀商 準決勝 柳川8-0城北 佐賀商5-2九州学院

準々決勝 城北(熊本1位)8-3佐世保実(長崎1位) 柳川(福岡1位)5-1延岡学園(宮崎2位) 佐賀商(佐賀1位)7-1波佐見(長崎2位) 九州学院(熊本2位)6-0戸畑(福岡2位)

 この年の秋の九州大会は全国屈指の剛速球右腕・香月良太(元・オリックスなど)を擁する柳川が力の差を見せつけ余裕で制した。翌年の選抜の出場枠は4枠である。投打とも実力は全国レベルの柳川とその柳川に決勝戦で大敗はしたが、準Vという実績から佐賀商も当確。さらにベスト4に残った九州学院も間違いないところ。ここで難しいのは最後の1枠である。

 ベスト4組ながらも柳川の前に7回コールド負けの城北は同じ熊本勢の九州学院が選出される可能性濃厚なため、地域性でも不利となる。この城北を逆転するとすれば、準々決勝で柳川と1-5で敗れた延岡学園か(しかも地域性でも有利)? とはいえ、城北は県大会で九州学院を下して優勝しているし、柳川に大敗したといってもその柳川の強さが別格であることは決勝戦のスコアからも明白。さぁ、城北か、それとも延岡学園が逆転選出されるのか? 結果は……。柳川 佐賀商 九州学院 戸畑。

 えっ、戸畑?なんじゃそりゃ。どういう理由? 大注目の選考理由を見てみると「城北と8強で試合内容のいい戸畑、波佐見、延岡学園の4校で再検討されたが、本格派右腕のエースを評価する声が高く、戸畑が選ばれた」。もう、まず“試合内容のいい”っていう部分で戸畑が選ばれてるのが……。準々決勝で0-6の完敗なのに。いちおう当時のスポーツ新聞によると「戸畑は準々決勝で0-6で敗れたものの、エースが3連投という事情があった。一方、城北は準決勝で0-8のコールド負け。しかも前日は試合が空いていたという比較的有利な状況だった」とその“負け方”が選考材料になったことを報じてはいるのだが……。

 負け方も選考材料って? 2位以下で地区大会に進出した以上、日程が1位校と一緒にはならない。このときの九州大会では県の1位チームがシードされる一方で、2位以下チームは1回戦から登場するケースが多々。つまり過密スケジュールは戸畑だけじゃない。まぁ、戸畑は泣く子も黙る福岡県内きっての伝統的な公立進学校であることを付け加えておこう。

◆第6位 地区大会で3勝したのに、最後にコールド負け食らったら

1986年秋の九州大会 決勝戦 西日本短大付3-2海星 準決勝 海星8-1波佐見 西日本短大付6-1熊本工

準々決勝 西日本短大付(福岡南部1位)10-0鹿児島商(鹿児島2位) 波佐見(長崎3位)3-2鹿屋中央(鹿児島1位) 海星(長崎1位)6-5日向学院(宮崎1位) 熊本工(熊本1位)3-2宮崎日大(宮崎2位)

 試合日程の過密スケジュールが逆に裏目に出た例をここで1例。この翌年の春の選抜の九州地区の出場枠は4枠。優勝校の西日本短大付が文句なしに真っ先に選出されると準V校の海星も問題なく当選。残り2枠のうちベスト4組の熊本工が3番手で選ばれた。残る1枠を7回コールド負けながら、ベスト4の一角に残った波佐見、ベスト8敗退組の日向学院、そして2回戦敗退ながらVチームの西日本短大付と2-3の好勝負を演じた沖縄水産(沖縄1位)で争ったのだが、やはり波佐見は準決勝で大敗を喫したこととすでに県勢の海星が選出されていることが響いて落選。結局、最後の枠に滑り込んだのは準Vの海星と5-6の接戦を演じた日向学院だった。

 と、こう書けば至極真っ当な選考だと思われるのだが、一つここで注目したい点が。以下がこのとき落選した波佐見の試合日程である。

 1日目 1回戦 7-1佐賀西 2日目 2回戦 5-1常磐 3日目 準々決勝 3-2鹿屋中央(延長12回) 4日目 準決勝 1-8海星(7回コールド)

 4連戦のすえに力尽きているのである。長崎3位での出場なのだから仕方ないっちゃ、ないのだが、1回戦から3勝してきての堂々たるベスト4、しかも前日は延長12回の激闘だったんだから、コールド負けもやむを得ないところ。にもかかわらず、まったく試合日程が考慮されてない。前述した戸畑との違いはいったい何なのよ。一応波佐見も公立校なのに。

 今回はここまで。上位ベスト5は次回にてご紹介する。果たしてどんな衝撃の“謎選考”が飛び出すのか? 乞うご期待。<取材・文/上杉純也>

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