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日本人離れの“えぐい”体格! ラグビー界の次世代「フィジカルモンスター」たち

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2020年01月23日 17:00  AERA dot.

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写真明治大学の箸本龍雅(右) (c)朝日新聞社
明治大学の箸本龍雅(右) (c)朝日新聞社
 昨年のラグビーワールドカップでは日本代表チームが躍進を遂げるとともに、個々の選手も海外の強豪相手に当たり負けず、日本人はフィジカル面で劣勢という固定観念を払拭する活躍をみせた。その代表格が姫野和樹(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)。今シーズンの国内大会では、姫野に続いて世界に通じるフィジカルを持った選手に成長しそうな若い有望株が何人も現れている。

【「怪物」と称される大阪桐蔭の奥井章仁の写真はこちら】

 姫野自身がこれから円熟期を迎える若手だというのに、気の早い一部メディアに「ポスト姫野」という枕詞を付けられたのが明大3年の箸本龍雅。ロックやナンバー8でプレーする21歳は、全国大学選手権終了後、スーパーラグビーのサンウルブズにトレーニングスコッド(練習生)として招集された。東福岡高校2年の時から2年連続で高校日本代表に選ばれ、3年時はキャプテンも務めた。身長188センチ、体重110キロというサイズは姫野(187センチ、108キロ)とほぼ同じ。パワフルなプレーに加えて運動量もあり、全国大学選手権では準決勝の東海大戦、決勝の早大戦でトライを奪った。

 箸本同様にサンウルブズのトレーニングスコッド入りした明大2年のFB雲山弘貴は、身長186センチ、体重88キロと身長だけなら姫野と大差ない大型バックスだ。高校日本代表経験者で、明大でも1年からフィジカルの強さを発揮して活躍。箸本とともに「外国人に負けないフィジカルを持った選手」と評されている。

 箸本や雲山らを擁した明大を下して全国大学選手権で優勝した早大からは、CTB中野将伍がサンウルブズのトレーニングスコッドに選ばれた。中野も身長186センチ、体重98キロの大型バックス。天理大との準決勝では、サンウルブズの正規メンバーに選ばれているトンガ出身のCTBシオサイア・フィフィタとのフィジカル勝負にも負けず、相手のパワーを抑え込んだ。

 スーパーラグビーは、昨年のワールドカップを制した南アフリカや2011年と15年にワールドカップを連覇したニュージーランド、過去2大会優勝のオーストラリアにアルゼンチンを加えた南半球の強豪国チームが戦うリーグ。試合の強度はトップリーグよりもはるかにテストマッチ(国代表同士の試合)に近い。箸本らには、極めて高いレベルを想定した練習に元イングランド代表もいるサンウルブズの外国選手らと共に参加することで、大学の枠を大きく超えた国際水準のフィジカルの強さを身につけることが期待される。

 他にも、選手権決勝に途中出場した明大2年のCTB児玉樹は身長192センチ、体重101キロ。大型バックスの雲山や中野を超える、「超大型」バックスだ。ラグビーワールドカップ2019に出場した日本代表選手31人の中に入っても4番目の長身で、姫野やリーチマイケル(東芝ブレイブルーパス)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ)らを上回る。海外の強豪チームには、ウェールズのWTBジョージ・ノース(193センチ)やオールブラックスのCTBソニービル・ウィリアムズ(191センチ)ら身長190センチ超のバックス選手もいるが、日本ラグビー界では希有な存在だ。

 花園ラグビー場で行われた全国高校大会にも、メディアに「怪物」と書かれた選手がいた。連覇を目指した大阪桐蔭のキャプテン、奥井章仁。身長178センチ、体重102キロと上背こそそれほど大きくはないが、突破力は抜群。2年時から高校日本代表に選ばれ、昨年は早生まれの大学3年生までが選考対象のU20日本代表に「飛び級」で選出された。卒業後は、姫野を育てた帝京大学に進学する。

 今シーズンの花園で悲願の単独優勝を果たした桐蔭学園の2年生ロック、青木恵斗は、決勝で見事なオフロードパスでトライをアシストした。ゴール前でタックルを受けながら、外側の右腕を返すフリップパスで右サイドの味方につないだ。身長187センチ、体重107キロの青木は、その前に相手防御をぶち破って自らトライも奪っている。フィジカルの強さにスキルも併せ持った選手の登場は、日本ラグビー界の新時代到来を感じさせた。

 現在行われているトップリーグは5月まで続き、6月にはフランスで開かれるワールドカップ2023に向けた日本代表の新たな挑戦が始まる。日本代表にとって昨年のワールドカップ後最初のテストマッチとなるのは、6月27日のウェールズ代表戦(静岡・エコパスタジアム)だ。

 日本が過去14回戦っているウェールズ代表が初めて来日したのは1975年。日本代表が6−82と敗れた最終第2テストで旧国立競技場を埋めた日本のファンを最も沸かせたのは、身長170センチのフランカー石塚武生(故人)が相手の名WTBをゴール前で倒した瞬間だった。大敗の中で小柄な日本人選手が見舞った一つのタックルに観客が溜飲を下げた試合から約半世紀。今度はフィジカル面で真っ向勝負できる姫野らがどんなプレーで観客を沸かしてくれるだろうか。

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