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ハリー王子とは「自覚」が違う 秋篠宮さま流「次男の生き方」

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2020年01月24日 11:30  AERA dot.

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写真秋篠宮ご夫妻は代替わり後、さらに公務が増えている(左) (c)朝日新聞社/ハリー王子とメーガン妃の「セミリタイア」宣言は、大きな波紋を呼んだ(右)(写真:gettyimages)
秋篠宮ご夫妻は代替わり後、さらに公務が増えている(左) (c)朝日新聞社/ハリー王子とメーガン妃の「セミリタイア」宣言は、大きな波紋を呼んだ(右)(写真:gettyimages)
 英王室ハリー王子夫妻は高位王族から退くことを宣言した。いわば、この「セミリタイア」は次男だからこそできる「自由さ」ともとれるが、日本の皇室ではどうか。AERA 2020年1月27日号では、秋篠宮さま流の「次男の役割」に徹する生き方に迫る。

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*  *  *
 日本の皇室に目を転じると、上皇さま(86)の次男である秋篠宮さま(54)はいま、自由どころか、大変な不自由の渦中にいる。妃である紀子さま(53)へのバッシングに始まった報道は、家族全体へと広がっている。なぜ過剰なまでに秋篠宮家が批判されるのだろう。考え出せば長くなるが、短く分析するなら、雅子さま(56)とあまりにも対照的な紀子さまの経歴が一つ、長男・悠仁さま(13)という皇位継承者が「次男の家で育つ」という複雑さが一つ、そこに加えて長女の眞子さま(28)の結婚問題があり、メディアの消費の対象になってしまっていると思う。

 だからと言って秋篠宮さまが「セミリタイア」するかというと、制度うんぬん以前に、しない方だと思う。「次男の役割」を皇室の中で果たし続ける。その自覚に満ちた方だと思うのだ。

 学習院高等科の教師だった小坂部元秀さんは、浩宮さま(当時。現天皇)の担任として皇太子ご夫妻(当時)と面談したエピソードを明かしている(文藝春秋03年11月号)。

 国語を教えていた小坂部さんが浩宮さまの作文について「個人の喜怒哀楽があまり出ていない」と言ったところ、美智子さまが「浩宮が長男ということで、私もいろいろと細かい点まで注意するようにしたため、のびのびしたところが多少不足するようになったのかもしれません。兄と比べて礼宮は次男ということで、逆にたづなをゆるめたようなところがあって、のびのびしすぎたようですけれど……」と語ったという。この言葉に小坂部さんは、「二人の立場に即した二様の対応をみせているということかもしれないとも思った」と書いている。

 礼宮さまが生まれた1965年、皇太子さま(当時)は記者会見で教育方針を聞かれ、こう答えている。「上の方は自由に、下の方は窮屈にとの方針で育てたいと考えています」

 長男であるご自身の願望だったのかもしれない。小坂部さんの証言から実際にはそうはならず、むしろ逆だったとわかる。それを小坂部さんは「二人の立場に即した二様の対応」と評したのだが、長じて秋篠宮さまは国民にいろいろな「気づき」を与えてくれる方になった。昨今の秋篠宮さまを見て、そう思う。

 例えば一昨年の11月、53歳のお誕生日にあたっての記者会見。秋篠宮さまは翌年に控えた大嘗祭について、「一つの代で一度きりの大切な儀式ということから、公的性格が強い、ゆえに国費で賄うということだと。平成のときの整理はそうだったわけですね」と振り返ってから、「宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています」と言い切った。

 大嘗祭への公費支出は憲法が定める「政教分離」にそぐわない。そのことを柔らかい表現ながら公にした。さらには平成と違い、代替わりまでに時間があったにもかかわらず、「前例踏襲」と決めてしまった安倍政権への批判。そう受け止めた人も多かったのではないだろうか。

 兄は「国民統合の象徴」であり、憲法で定められた「国事行為」を行う当事者になる立場。政権が決定したことに個人的見解を述べられない。その点「のびのびと」育った弟なら意見を言える。秋篠宮さまは、そう思い定めているのだろう。

「秋篠宮は言葉づかいはソフトだが、現実的で自然体の実行力がともなっている」

 著書『皇室の風』でそう評価したのは、朝日新聞で長く皇室を取材していた岩井克己さんだ。86年から担当、87年に「礼宮さまが口ひげを生やし、取材陣の前にあらわれた」ことを記事にした、と同著の中で懐かしむ。

 岩井さんが注目したのは、44歳の誕生日にあたっての記者会見での発言だ。08年暮れに上皇さまが体調を崩し、当時の宮内庁長官が「私的な所見」と断った上で「皇統の問題など皇室の将来への不安」が要因と発言していた。翌09年11月の会見でそれへの見解、皇統の問題についての考えを尋ねられた。長い回答だったが、最後に秋篠宮さまはこう答えた。

「全く別の視点になりますけれども、皇族の数が今後減るということについては、国費負担という点から見ますと、皇族の数が少ないというのは、私は決して悪いことではないというふうに思います」

 18年の会見では大嘗祭への公費出費について、「身の丈にあった儀式にすることが本来の姿」とも語っていた。税金を使うことに敏感で、「国民あっての皇室」という認識が強いのだと理解している。だが岩井さんの理解は、さらに深い。この発言を「旧皇族の復籍の必要性は否定したと解釈できる」と書いているのだ。

「税金の観点から皇族が減ってもいい」を裏返せば、「皇統のために皇族を増やすのはよくない」ということだろう。岩井さんは、皇室の将来について「現実的で幅広な構えで向きあい、兄と話しあっていこうとの柔軟な姿勢を打ち出したのが今回の発言」とまとめていた。

 縮小する皇室という現実を踏まえ、退位特例法は「女性宮家」などの「検討」を促している。だが、保守支持層を意識し、安倍政権はスルーしたままだ。とはいえ、どんな形であれ、いつかは検討せざるをえないはずだ。

 ついては、ほぼ10年前に秋篠宮さまが「旧皇族の皇籍復帰」を否定したと読める発言をしていたこと、ぜひテイクノートしていただきたい。皇室の「次男」の貴重な意見なのだから。(コラムニスト・矢部万紀子)

※AERA 2020年1月27日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • おいおい、イギリス皇室と一緒にするなよ。日本の次男夫婦はなんちゃって皇室だろ?格が違うよ。秋篠宮のレベルが通用する世界じゃないよ。 https://mixi.at/a2017mb
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  • 英国の場合はロイヤルをセレブと勘違いしてる嫁に振り回されて王族離脱しただけやろ。秋篠宮様と比較すんなよ(°▽°)! https://mixi.at/a2017mb
    • イイネ!21
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