アシックスのスマートランニングシューズ国内初披露、センサーで着地面や歩幅の計測が可能に

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2020年01月24日 19:12  Fashionsnap.com

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会場に展示されたプロトタイプ Image by: FASHIONSNAP.COM
「アシックス(ASICS)」が、ノーニューフォーク スタジオ(no new folk studio)と協業製作しているスマートランニングシューズのプロトタイプを国内初披露した。2020年中の製品化を目指す。

 ノーニューフォーク スタジオは2014年10月に創業したスタートアップ企業で、光と音を連動させライブパフォーマンスなどで使用できる世界初のエンターテインメント用スマートフットウェア「オルフェ(ORPHE)」を開発。2020年1月8日には、アシックスから出資を受けた。
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 スマートランニングシューズは、1月7日から10日までアメリカ・ラスベガスで開催された「CES 2020」でプロトタイプを公開。スマートシューズのミッドソールにノーニューフォーク スタジオが開発したセンサーが埋め込まれており、距離やラップタイムに加え、着地面、歩幅、プロネーション角度、設置時間などが測定でき、約100万人の足型を計測したアシックススポーツ工学研究所のデータと掛け合わせ、ランナーそれぞれの特徴にあわせてフィードバックを行う。スマートシューズのデータは独自開発したスマートフォンアプリで随時確認でき、今後は理想の走行を行った際に音が鳴るといったゲーム感覚で楽しめる機能の開発も視野に入れる。また今回発表されたプロトタイプでは、センサーの重さが約30gで着用時に違和感を感じるほどではなかったものの、製品化に向けてより一層の軽量化を進めていくという。
 東京ミッドタウン日比谷で行われた会見会場には、アシックス執行役員兼スポーツ工学研究所の原野健一とノーニューフォーク スタジオ代表菊川裕也が登壇。シューズを着用したモデルがランニングマシンを走るなどのプレゼンテーションが行われた。「1番の目標はみんなが歩き続けられる社会を作ること。健康状態の問題で歩けない人が日々のウォーキングのデータを計測し、改善することでソリューションを与えられると思います」と話したノーニューフォーク スタジオ代表の菊川裕也は、ランニングだけでなくウォーキングにも注目しているとし、社会全体で着用することで歩幅や歩行速度などから駅の混雑状況を知らせるといったスマートシティへの構想を語った。
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