セリエA第21節が25日に行われ、SPALとDF冨安健洋が所属するボローニャが対戦した。冨安は右サイドバックとしてスタメンフル出場を果たした。
ホームのSPALは23分、獲得したPKをアンドレア・ペターニャが冷静に沈めて先制に成功した。しかし、ボローニャは失点からわずか1分後に試合を振り出しに戻す。イェルディ・スハウテンの縦パスをエリア内で受けたロベルト・ソリアーノが右足を振り抜くと、ボールはSPALのDFフランチェスコ・ヴィカーリの足に当たってコースが変わり、ボールはGKの指先をかすめてゴールに吸い込まれた。
41分、冨安がボローニャの窮地を救った。SPALはアルカディウシュ・レツァがスルーパスに反応してGKウカシュ・スコルプスキとの1対1を迎えると、その動きを見極めてフィニッシュ。シュートはスコルプスキの脇下を抜けて無人のゴールへと入りかけたが、カバーに入った冨安が飛び込んでブロックし、ボローニャは事なきを得た。
ボローニャは53分に相手のゴールを脅かす。右サイドからのコーナーキックにネウエン・パスが頭で合わせたが、強烈なヘディングは枠を捉えることはできなかった。
ボローニャは59分に逆転に成功する。途中出場のムサ・バロウは、エリア内左寄りの位置で相手のクリアを回収すると、右足に持ち替えてフィニッシュ。正確かつ強烈なシュートをゴール右上隅に突き刺した。
すると63分、ボローニャは追加点を獲得する。右サイドから冨安、ロドリゴ・パラシオ、ソリアーノとワンタッチで繋いでSPALの守備を崩すと、最後はソリアーノの折り返しにアンドレア・ポーリが詰めてネットを揺らした。
89分、レツァのドリブルを防ごうとした冨安にイエローカードが提示される。今季5枚目のイエローカードとなり、次節は累積で出場停止となった。
“エミリア・ロマーニャ・ダービー”はこのまま終了し、ボローニャは4試合ぶりの勝利を収めた。ボローニャは次節、2月1日にホームでブレシアと対戦する。
【スコア】
SPAL 1−3 ボローニャ
【得点者】
1−0 23分 アンドレア・ペターニャ(SPAL)
1−1 24分 フランチェスコ・ヴィカーリ(ボローニャ/OG)
1−2 59分 ムサ・バロウ(ボローニャ)
1−3 63分 アンドレア・ポーリ(ボローニャ)