iPhone SE2(iPhone 9)は3月発売? 日本出荷なしの可能性も

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2020年01月26日 07:01  リアルサウンド

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 Appleが小型で低価格帯のiPhone新機種を2020年2月から製造開始し、翌3月にも発売する可能性があることが分かった。


(参考:iPhone 12、高速5G対応含む4機種を同時発売か 日本の5G化はリリースに間に合う?


 『Bloomberg』が「2月に低コストのiPhone新機種を量産」と報じている(参考:https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-01-21/new-low-cost-iphone-said-to-enter-mass-production-in-february)。


 この新機種は、販売が終了しているiPhone SE以来となる、低価格のiPhoneモデルになりそうだ。スペックは2017年のiPhone 8に似ており、4.7インチのスクリーンを採用。 iPhone 8は、まだ市場に出ており、現在449米ドル(約4万5千円)で販売されているが、Appleが2016年にiPhone SEを発売した時の価格は、399米ドル(約4万円)だった。


 また、この機種にはFace IDはないがTouch IDがあり、Appleの現在の主要な機種であるiPhone 11と同じプロセッサが搭載されるとのことで、パワーも十分だという。


 『Bloomberg』によると、詳しい筋が「Appleのサプライヤーは、2月から組み立てを開始する予定。2020年後半に発表されるであろう5G対応機種に先立ち、グローバルなスマートフォン市場に、より幅広く対処するためだ」と明かしているようだ。


 iPhoneは最近、売上が落ち込んでいるのだが、それは高級機種がメインになっており、高い価格帯がその理由の一つだとも言われている。Appleは元々、高級志向だが、iPhone SEがなくなった今、小型で手頃な価格の機種が手薄なのが現状だ。


・機種名はどうなる?「iPhone SE 2」「9」との予想も
 『Macworld』によると、新発売される機種のブランド名には「iPhone SE 2」「iPhone SE Pro」「iPhone XE、iPhone 9」といったものが予想されているという(参考:https://www.macworld.co.uk/news/iphone/iphone-se2-3500611/)。


 TF International Securitiesのアナリスト、ミンチ・クオ氏も『Bloomberg』と同じ情報源を確認しているとのこと。仕様は、4.7インチディスプレイ、A13 Bionicチップ、3GBのRAM、64GBの内部ストレージといったもの。価格は399米ドル(約4万円)からで、2020年3月に発売されるとみている。


 クオ氏は「ほとんどのパーツ、フォームファクタの設計、ハードウェアの仕様はiPhone 8に似ている」とし、この新モデルはiPhone 8のボディをそのまま採用しているが、バッテリーは、1,640mAhから1,700mAhにわずかに向上していると説明している。


・日本上陸なしの可能性も?
 低コストの機種は、価格競争が激しく急成長している新興市場、とりわけインドでのAppleの競争力向上に貢献する可能性がある。インド国内では、200米ドル(約2万円)を切るAndroid端末に押され、iPhoneの売れ行きがあまり芳しくないのだ。


 Appleは、2020年に2億台以上を出荷するという目標を設定し、売上を成長軌道に戻すことを目指している。iPhone SEの後継機種は、そのために重要な役割を果たすだろう。


 今回リリースされる低価格のモデルは、明らかに中国やインドといったローエンド市場を掌握する目的で発売される予定のため、全世界には行き届かない可能性もありうる。ハイエンドのiPhoneが人気の日本に、果たして出荷されるかも気になるところだ。


(Nagata Tombo)


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