昭和から一転、平成は苦しんだ? 巨人の高卒ドラ1投手たち

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2020年01月26日 15:40  ベースボールキング

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巨人の入団記者会見で、原監督(左)とグータッチする堀田賢慎投手
◆ 堀田は右ヒジの炎症でノースロー調整

 2月1日の春季キャンプ開始まで、あと1週間。ベテラン、若手問わず、2年目以降の選手たちは、全国各地で自主トレを行いながら準備を進めている。

 一方、プロ野球選手として初めてのキャンプを迎える新人選手たちは、各球団ごとに行われている新人合同自主トレに参加。ドラフト1位の選手を中心に日々、その様子が報じられてきた。

 そんななか、巨人のドラフト1位・堀田賢慎が1月22日に右ヒジの張りを訴てえ新人合同自主トレを欠席。軽度の炎症とのことだが、今後はノースローで調整し、焦らず完治を目指すようだ。すでに春季キャンプの二軍スタートも決まっている。

 その堀田は、ドラフト1位とはいえ高卒の選手。原辰徳監督ら首脳陣も今年というよりは、数年後の一軍戦力として考えていることだろう。しかし、巨人が平成以降に獲得した高卒ドラフト1位の投手を振り返ると、結果を残した選手がほとんどいないという気になる傾向もある。


◆ 平成以降の指名で勝ち星を挙げたのはひとり

 平成(1989年)以降のドラフト会議で、巨人がドラフト1位で獲得した高卒の投手は堀田が5人目となる。

 これまでにプロ入りした、谷口功一(天理高/1991年)、真田裕貴(姫路工高/2001年)、辻内崇伸(大阪桐蔭高/2005年高校生)、松本竜也(英明高/2011年)の4投手はすでに全員が現役を引退。そのなかで一軍で勝ち星を挙げたのは、真田ひとりとなっている。

 真田は主に中継ぎとして312試合(移籍後含む)に登板したが、通算防御率は「4.42」。ドラフト1位としては少し寂しい数字のまま引退している。また、谷口は移籍先の近鉄時代とあわせて2球団でプレーしたが、わずか7試合の登板にとどまり、辻内と松本のふたりは一軍での登板機会もなかった。

 巨人の高卒ドラフト1位野手からは、平成以降も松井秀喜(星稜高/1992年)や坂本勇人(光星学院高/2006年高校生)、岡本和真(智弁学園高/2014年)と、後の主軸打者が多く育っているが、投手は物足りない結果に終わっている。

 もちろん、巨人の高卒ドラフト1位の投手全員が活躍できなかったのかというと、そんなことはない。むしろ昭和の巨人は、高卒ドラフト1位の投手がチームを支えていたといっても過言ではないだろう。

 平成以前(昭和)では、堀内恒夫(甲府商高/1965年)、定岡正二(鹿児島実業高/1974年)、槙原寛己(大府高/1981年)、斎藤雅樹(市川口高/1982年)、水野雄仁(池田高/1983年)、桑田真澄(PL学園高/1985年)らビッグネームが並ぶことからも、それはよくわかる。

 果たして、令和初のドラフト1位でもある堀田は、どのような結果を残すことができるのか――。まずは肩を完治させ、「巨人の高卒ドラ1投手史」にその名を残すような活躍に期待したい。

▼ 巨人のドラフト1位・高卒投手
<平成(1989年以降)>
2019年:堀田賢慎(青森山田高)

2011年:松本竜也(英明高)
[通算]一軍出場なし

2005年高:辻内崇伸(大阪桐蔭高)
[通算]一軍出場なし

2001年:真田裕貴(姫路工高)
[通算]312試合(437.1回) 24勝28敗3S41H 防4.42

1991年:谷口功一(天理高)
[通算]7試合(7.1回) 0勝0敗 防7.36

このニュースに関するつぶやき

  • 平成に入り、読売さんが自ら音頭をとった「逆指名(後に希望枠)」ドラフトの確立により、即戦力の投手を大枚叩いて囲いまくったからよ(苦笑。自業自得の結果(笑)。>続く。。。
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