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ブレーク待ちの元「甲子園のスター」トリオ、しくじり“先輩”の道を歩まぬためには?

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2020年01月26日 16:00  AERA dot.

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写真ブレークしてロッテの柱になることが期待される藤原恭大 (c)朝日新聞社
ブレークしてロッテの柱になることが期待される藤原恭大 (c)朝日新聞社
 今オフ、ストーブリーグの“主役”になったチームと言えば、千葉ロッテマリーンズだろう。主将も務めた生え抜きの鈴木大地がFA、存在感抜群だった涌井秀章が金銭でともに楽天に移籍。戦力ダウンが避けられないマイナス材料となったが、それ以上の朗報がメディアを躍った。

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 計算の立つ先発投手・美馬学を楽天から、三拍子揃った外野手・福田秀平をソフトバンクからともにFAで獲得。ブルペンも元広島のジェイ・ジャクソン、楽天のフランク・ハーマンなど適材適所の補強を行った。ドラフトでは4球団競合した163キロ右腕・佐々木朗希(岩手・大船渡高)を獲得するなど、新シーズンに向けて大きな上積みを見せた。

 もっとも、既存戦力の中にも期待を集める有望株がいる。

 平沢大河。安田尚憲。藤原恭大。

 かつて甲子園を騒がせたドラフト1位トリオで、将来のロッテを背負うべき左打者のスター候補たちだ。

「3人とも素晴らしい才能の持ち主。プロ入りする選手は誰もが素晴らしい才能を持っている。でも、この3人に関してはかなり高いレベルにあると思う」と自らもロッテでプレー経験のある野球解説者・本西厚博氏は語る。

 平沢は宮城・仙台育英高時代から大型内野手として注目され、高3で出場したU−18W杯では遊撃手でベストナインに選出される。15年秋ドラフトでは生まれ故郷であり、小学生時代にスクールにも在籍した楽天との重複指名となったが、ロッテが指名権を獲得。プロ入り後は一軍定着に向けて外野手にも挑戦している。

 大阪出身の安田は阪神ジュニアに選出され、中学時代は阪神OB・赤星憲広氏が主宰のレッドスターベースボールクラブにも在籍した。大阪・履正社高時代は1年秋から主軸に定着し、高校通算65本塁打。早実・清宮幸太郎(日本ハム)とともに話題になり、17年秋ドラフトでは3球団が競合。U−18、23の各世代で日本代表にも選ばれている素材で、昨年は2軍ながら19本塁打82打点を挙げた。

 藤原は大阪桐蔭高が2度目の春夏連覇を果たした時の中心打者。同級生には『二刀流』で騒がれて中日入りした根尾昂などもいる。18年秋ドラフトでは3球団競合でロッテ入りすると、開幕スタメンを勝ち取って初安打も放った。

「3人とも素材、実力は申し分ない。問題はロッテのチーム事情。ここ数年は勝ててない状況下、今年は戦力を集めて勝ちに行こうとしているので、彼らは今のままではよほど結果を残さないと使ってもらえない可能性が高い。いくら良い素材でも一軍の出場機会をもらえなければ、プロとして成長できない。高卒の若手だから、もちろん技術、体力、精神面など未熟な部分はある。でも、それを補えるほどの素材なので、試合に出続けることが重要になる。3人に関しては本人よりも周囲の状況が今後に大きな影響を及ぼす」

 本西氏は野球選手としての3人のポテンシャルには大きな期待をしているが、球団のビジョンや周辺環境が大きな影響を及ぼすという。

 ロッテのドラフト1位、左の強打者といえば、今だに語り継がれる選手がいる。

「西の福留、東の澤井」

 高校時代、PL学園高の主砲だった現阪神・福留孝介とともに名前の知れ渡った澤井良輔(千葉・銚子商)である。

「打つことに関しては飛び抜けたものがあった。プロ入り当時から一軍で出続ければ、ある程度の結果は残せたはず。でも、守備と走塁に関してはプロのレベルには達していなかった」

 ロッテ時代に一緒にプレーした経験を持つ本西氏は、澤井の打者としての才能には驚いたというが、同時に危うさも感じ取っていた。

「打てる、と言っても守備や走塁の弱点をカバーできるほどの圧倒的打力は備わっていなかった。三塁手や一塁手は、多少打てるだけではダメ。常にクリーンアップを打つくらいの結果を残さないといけない。しかし、地元千葉から生まれたスター候補だから、球団も周囲も澤井に対して甘くなる。野球も、私生活もすべてにおいて。気づいた時には、自信のあった打撃もプロレベルでは取り残されてしまい、手遅れだった」

 一軍での実働はわずか5年間、通算成績は90試合出場で36安打6本塁打と寂しい結果に終わった。その後はクラブチームでプレーしたのち、BCリーグでコーチなどを務めた。

 高校球界のスター選手として鳴り物入りでプロ入り。同じ左打者で入団先はロッテと、澤井とは共通項が多い。平沢、安田、藤原の3人は今後、どのようなプロ野球人生を歩むことになるのだろう。

「すべては球団としての方針にかかっている。すぐに勝ちたいのか。それとも長い目で柱となる選手を育てて、確固たる強さを求めるのか。ここ数年、ロッテはドラフト上位で高校生野手を獲得している。彼らを育てようとしているのか、と思えば一軍で起用しない。これでは選手も伸びない」

 3人がロッテの柱となるためには、試合に出すしかないと本西氏は力説する。

「現在のままでも、ある程度、結果を出すと思う。でもその先、上のレベルの選手になるには、プレーして失敗や成功を繰り返して気付くしかない。そのための機会を与えるべき選手たち。仮に、本人がそれを生かせなければ、そこまでの選手だったということ。でも、ここまでを見ていると、現状の起用方法では成長を期待できない。高卒選手は大卒と同年代の24、5歳までには独り立ちしたい。それができないとトレード要員などになる。時間は長くない」

 平沢、安田、藤原の3人は誰が見てもロッテ期待の星である。それならば、球団全体で腹を括るべき時期に差し掛かっている。

 毎年のようにオープン戦までは名前を聞いても、開幕するといつの間にか目にしなくなる。聞こえてくる情報がプライベートやルックスを生かしたファッションページのようなものばかりでは悲しい。誰もが期待しているのはユニフォームでフィールドを駆け回る姿だ。

 かつての有望選手のような末路を歩ませてはいけない。大いなる可能性を秘めた3選手を、球団のみでなく、球界の宝に育て上げる責務がロッテにはある。

このニュースに関するつぶやき

  • ここに挙げられてる子らがその通りに成長して軸を担うって言うんならマリーンズも本当に強くなりそう https://mixi.at/a225Y7Y
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  • 「ハンカチ」を使わない……とかですかね�Ԥ��Ԥ��ʿ�������(*`・ω・)ゞ�Ԥ��Ԥ��ʿ�������
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