ママたちの子育てトラブル体験談 第28回 迷いに迷った園選び、我が家の選択のポイントとは?

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2020年01月27日 11:12  マイナビニュース

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子どもの幼稚園・保育園選び、いろいろな園があって迷われる方も多いのではないでしょうか? 私も子どもの園選びには迷いました。自分の価値観や家族や周りの人とのやりとりを踏まえて答えを出し、今は「これでOK!」と思えるようになりました。今から園選びをされる方のご参考になればと思いご紹介させていただきます。

○自然いっぱいの環境で育ってほしい

私はもともとアウトドア大好きで、自然の中からたくさんの学びを得てきました。そのため、子どもも自然いっぱいの中で育ってほしいと思っていました。一日中森の中で過ごし育ち合うという幼稚園に憧れ、子どもが1歳の頃はその園の主催する親子で森を散歩する会にも参加し、子どももいつも楽しく森に出かけていました。

ただ、その園は家から車で20分以上かかる場所にあり、さらに私自身も保育当番に入る必要がありました。保育の時間以外にもたびたびミーティングがあり、今の仕事をしながらその責任を果たすのはとても難しそうに感じました。
○地元の保育園の見学でわかったこと

家族や親戚は「家から一番近い保育園に行けばいいじゃないか。何かあったら送迎を手伝うよ」と言ってくれていました。私は当時起業2年目で子どもが園に入ったら本格的に仕事をしていきたいと思っていましたので、夕方まで預かってもらえるのはやはり助かります。

そこで地元の保育園へ見学に出かけ、どの程度自然遊びがあるか園長先生や先輩ママに聞いてみました。すると外の遊具で遊ぶ機会はあっても、森にはなかなか行かないということがわかりました。毎日森で育つお子さんもいらっしゃるかと思うと、自然の中で育つたくましさ・異年齢の仲間との協調性・自然への想いなど、私自身が理想的だと思う子どもの育ちが地元の園では得られにくいのではないか、という思いにとらわれました。

願書を出せば新年度入園ができるという地元の園の締め切りが近づくにつれ、今さらですが、仕事をしたい思いと「子どもは毎日自然いっぱいの中で育ってほしい」「実は自分も自然の中で子どもの育ちに関わりたい」という思いの間で迷うことになりました。誰に言われたわけでもないのに「自分が大事に思う子どもの育ちよりも、自分の仕事を優先しているの?」という自分自身の声が胸の奥から突き上げてくるように感じることもありました。

また子ども自身にとっては、近くのお友達と一緒に地元の園に通うことの方が今後のことを考えても良いかもしれないという気持ちもありました。子どもにどちらがいいか聞いてみても、その時々で言うことが変わりました。これは私自身が揺れていることが影響しているのではないかと感じ、「私がしっかり決めなければ」と思いました。
○自分の価値観を見つめ直して出した園選びの答え

2つの園のそれぞれの良さと理想通りでない点が頭の中でせめぎ合い、どちらかを選べばどちらかの良い点は手に入らないような気がしてしまっていました。ふと「子どもを園に通わせる目的は何か?」という言葉が浮かびました。

私は楽しく仕事をする姿を見せることを通して「人生って楽しいよ!」ということを伝えたい、それが私の子育ての軸だと、今まで仕事してきたことを思い出しました。私にとってはやはり、園に通わせる目的は「働く時間を確保すること」でした。

とはいえ自然派の園も捨てがたく、すごく頑張って働き方を工夫して、夫や周りの方の協力を得られれば自然派の園に通いながら仕事を続けることもできるかもしれないと思いました。しかし夫は「遠くの園への送迎は職場と逆方向だから難しいな」という意見でした。正直、夫がもっと自然派の園に通わせることの価値を私と同じように考えて協力してくれたらいいのに、という気持ちを抱えたときもあります。

でも夫婦で話し合っていくうちに、まずは「働く時間を確保する」という目的を第一に優先することを大事にしよう、と気持ちが固まってきました。自然遊びについてはできる範囲で意識して時間を取っていこうと思うようになりました。こうして地元の保育園にお願いすることにしました。
○理想的な園の選択をするための2つのポイント

園選び、我が家の選択のポイントは2つでした。1つ目は園に通わせる目的を再確認したこと、2つ目は選べなかった選択肢の理想には家庭でできる範囲で近づけようと決めたことです。結局、どこの園へ行っても完璧な環境があるわけではありませんよね。夫婦で話すうちにどこの園に通ったとしても、子どもの育ちに一番影響があるのは家庭だと考え、家庭で過ごす時間をより大事に子育てしていこうと決めました。

園選びという点では選べる選択肢は1つしかないですが、園に通う目的を考えることで二者択一ではない自分なりの子育て・ライフスタイルを工夫していくことができるのではないかと思います。

○ただくまみほ

子どもを授かったことがきっかけでお金の勉強を始めた。自分のお金の不安を安心に変えることができ、今度はかつての自分と同じように不安を抱えるママのお役に立ちたいと起業。家計相談では教育費・老後費用・起業女性支援など「その人らしく生きる」ことを実現するためのアドバイスを得意とする。また行政やNPO主催のマネー講座の講師も務めている。
わくわくライフサポート代表/ファイナンシャルプランナー2級技能士/マイライフエフピー認定ライター/マイライフエフピー認定ライター/

イラスト=オオノマサフミ(ただくまみほ)

このニュースに関するつぶやき

  • カトリックの教えを大切にしている、モンテッソーリ教育に力を入れている、幼稚園では珍しく給食室を備えて手作り給食を食べさせる等々。親の年齢層が高めなのも、DQN を避ける為には正解だったな。
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