綾野剛×北川景子が刑事役で初バディに 中山七里原作『ドクター・デスの遺産』実写映画化決定

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2020年01月27日 11:22  リアルサウンド

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『ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−』(c)2020「ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−」製作委員会

 綾野剛と北川景子が共演する映画『ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−』が、11月に公開されることが決定した。


参考:綾野剛×杉咲花が『楽園』撮影で体感した“場所が持つ力” 「情念みたいなものはどこにでも存在する」


 本作は、2010年『さよならドビュッシー』で、このミステリーがすごい!大賞を受賞して作家デビューし、以降、数々のミステリー小説を世に送り出す作家・中山七里のクライム・サスペンス小説を実写映画化するもの。


 主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人役で綾野が主演を務め、バディを組む冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香役を北川が務める。メガホンを取るのは、『神様のカルテ』『そらのレストラン』の深川栄洋。


 本作の出演について、主演の綾野は「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません」とコメント。撮影中のことを振り返り、「この作品の強度に耐えうる表現ができているのか? と自問自答の日々でした」と不安を吐露したが、「そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります」と共演者に支えられたことを明かす。さらに、撮影を終えて、「深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つ事ができました。お届けできる日が今から楽しみです」と自信を覗かせている。


 一方の北川は、「最後まで誰が犯人なのかわからない緊張感と、私たちが犯人像に辿り着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが『命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か』と悩み翻弄されていくので、その感情を細かく丁寧に演じられるよう取り組みました。アクションも少しあるので、かっこよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)がんばりました」と撮影を振り返る。綾野とのバディについては、「綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません。現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした。私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください」とコメントし、息の合ったバディを期待させる。


■コメント
●綾野剛
禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。
撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。
深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つ事ができました。
お届けできる日が今から楽しみです。


●北川景子
「お父さんが悪いお医者さんに殺された」という男の子からの通報をきっかけに、二人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります。
最後まで誰が犯人なのかわからない緊張感と、私たちが犯人像に辿り着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。
事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが「命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か」と悩み翻弄されていくので、その感情を細かく丁寧に演じられるよう取り組みました。
アクションも少しあるので、かっこよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)がんばりました。
綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。
綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。
私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません。
現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした。
私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください。


●監督:深川栄洋
心掛けたのは最後まで振り落とされないように舵を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です。誰もが人生のどこかで必ず向き合わなくてはならないテーマを綾野さん北川さんとともに悩み尽くした作品となりました。二人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。二人は全く違う考え方を持った役者ですが、二人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……、子役オーディションに参加して子役の為に熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください。


●プロデューサー
中山七里先生の原作を読んだ当初から、「今、映像化すべき作品だ!」と思いつつも、「この題材を扱いながら映画としてエンターテインメントにするには?」というところで頭を抱えていました。その懸念を吹き飛ばしてくれたのが綾野さんと北川さんのバディでした。綾野さん演じる犬養という男は、法を守る立場からドクター・デスを追うものの安楽死に翻弄されていくという非常に複雑な役です。綾野さんは、そんな犬養に真っ向から向き合い「綾野剛なのか犬養隼人なのか」わからなくなるほど狂気の芝居を見せてくれました。北川さん演じる高千穂は、そんな犬養を冷静に理解し、叱咤し、支えていく役ですが、圧倒的な華やかさと、観る人を瞬時に引き込む芝居で、綾野さんの犬養隼人を受け止めてくれました。この二人のバディのおかげで、難解な題材に負けない、最高のクライム・サスペンスが出来上がったと予感しています。是非劇場で御覧ください。(リアルサウンド編集部)


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