1月25日のラ・リーガ第21節で、バレンシアはバルセロナとホームのメスタージャで対戦し、2−0の勝利を収めた。バレンシアがホームでバルセロナに勝利したのは、約13年ぶりだという。
この試合で11分にPKを獲得するなど(キックはマキシ・ゴメスが失敗し得点ならず)、精力的な動きで勝利に貢献したホセ・ルイス・ガヤは試合後、「強度の高いプレーをして、最高のゲームができた」とチームの勝利を喜んだが、一方でヒル・マンサーノ主審のジャッジには不満を吐露した。スペイン大手紙『AS』電子版が伝えている。
「我々からゴールを盗んだ」
この試合では不可解なジャッジが何度か見られた。43分には中盤でのボール奪取からバレンシアがカウンターに転じ、フェラン・トーレスが右サイドに抜け出しフリーでボールを受けようとした。その流れの中でM・ゴメスがサミュエル・ユムティティに倒されるシーンがあり、マンサーノ主審は一度プレーオンの仕草を見せたものの、F・トーレスにボールが渡る直前にホイッスルを吹き、ユムティティのファウルを取った。
81分にはCKからガブリエル・パウリスタがボレーシュートを決めたかに見えたが、マンサーノ主審は直前にセルヒオ・ブスケへのファウルがあったとしてノーゴールと判定。その後、VARと交信してファウルの有無を確認したが、主審はファウルやゴール認定ではなく、なぜかCKのやり直しを命じた。
ガヤはこの2つのプレーについてこう語り、怒りをあらわにしている。
「フェランのカウンターを止めたのは理解できない。主審は『(ファランが)見えていなかった』と言ったが、それならばなぜプレーオンを指示したんだ? パウリスタがゴールを決めたシーンも意味不明だ。我々からゴールを盗んだようなものだ。ぜひ専門家の意見を聞きたい。この件を放置してはいけない。我々がゴールを盗まれた理由を知りたい」
2−0と快勝を収めたバレンシアだったが、選手たちには心から喜べない部分もあったようだ。