妊娠期の飲酒や喫煙により乳児突然死症候群リスクが12倍になる

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2020年01月28日 09:01  妊活・卵活ニュース

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妊娠期の喫煙・飲酒による影響
アベラ研究所コミュニティ小児研究センターなどは、「EclinicalMedicine」にて、妊娠期に母親が喫煙および飲酒していた場合、乳児突然死症候群(SIDS)リスクが12倍増になると発表した。

乳児突然死症候群では、1歳未満の乳幼児が睡眠中に死に至る。何の予兆や既往歴もなく、死亡原因は分からない。これまで、先行研究において、妊娠期の母親が喫煙することにより、乳児突然死症候群リスクが高まると報告されていた。また、妊娠期の飲酒が、乳児突然死症候群リスクを増加する要因になると報告する研究論文もある。

乳児突然死症候群リスクと妊娠期の喫煙・飲酒の因果関係
研究チームは、妊娠期の喫煙および飲酒が乳児突然死症候群のリスクファクターになるとの前提で、国立衛生研究所(NIH)の協力のもと、妊娠期の喫煙・飲酒量、喫煙・飲酒のタイミングによる影響を検証した。乳児突然死症候群リスクと妊娠期の喫煙・飲酒の因果関係を調査する初の大規模調査となった。

調査を通して、妊娠期の喫煙および飲酒に、乳児突然死症候群リスクに対する相乗効果が認められた。母親が妊娠期に喫煙に加えて飲酒していた場合、飲酒のみ、あるいは喫煙のみした場合と比較し、乳児突然死症候群リスクは大きく増加すると結論付けている。

また、母親が妊娠初期まで喫煙を続けることにより、喫煙していない条件と比べ、乳児突然死症候群リスクは5倍増になると報告された。一方、妊娠初期まで飲酒していた母親の子供は、飲酒していない母親の子供と比べ、乳児突然死症候群リスクが4倍増になった。

(画像はEclinicalMedicineより)

EclinicalMedicine

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