【コラム】 アニメから飛び出すThe World of GOLDEN EGGS

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2008年09月02日 11:02  よりミク

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よりミク

 CGアニメ「The World of GOLDEN EGGS」(以下EGGS)へと繋がる入り口があちこちで開いています。個性豊かなキャラはアニメという枠を飛び出し、CMで、コンビニで、雑誌で大活躍中です。作品自体を観たことはなくても「あのキャラはどこかで見たなあ」なんて人もきっと多いでしょう。EGGSは2005年にCSで放送を開始した脱力系アニメ。米国の田舎を思わせる街、ターキーズヒルの住人たちのぶっ飛んだ日常を描き、DVDシリーズは累計販売85万本を超える大ヒットを記録しています。
The World of GOLDEN EGGS ロゴ
The World of GOLDEN EGGS ロゴ
 国産のアニメながら、テイストはまるでアメリカン。ストーリーよりもむしろノリを重視してシーンが展開します。登場キャラも多く、その総数はなんと100人以上です。けれど、その膨大なキャラを演じるのは、LARRYとMONICAというたった2人の声優。しかも、2人のどちらも本職が声優ではない素人です。その上、セリフは基本的にアドリブ(先に収録した音声に合わせて画像を制作するプレスコ方式を採用)。噛んだり噴き出したりすることもお構いなしで、マネしたくなるおもしろフレーズを連発します。  EGGSの特徴的な部分はそれだけではありません。劇中のセリフは日本語なのに、なぜか英語の字幕が付いています。さらに架空のCMや、実写の料理番組が突如として挿入されることもあり、とにかく遊び心が満載です。
The World of GOLDEN EGGS イメージ画像
The World of GOLDEN EGGS イメージ画像
 その特異な世界観と遊び心が支持を集め、これまでさまざまなコラボが展開されてきました。BEAMSとトートバッグなどのグッズを制作したり、FLOWや安室奈美恵らがCDジャケットなどで、EGGSの住人風に描かれたり。最近では、日産NOTEのCMに登場し、C.C.レモンにおまけとして付いたフィギュアも話題になりました。  でも、どうしてこれほどまでにたくさんのコラボが生まれているのでしょうか。その秘密は「最初から各エレメントのスピンオフを想定して構成している」(制作・企画/プラスヘッズ)という、EGGSのコンセプトにありました。英語字幕も劇中のCMも、数多くの特徴的な要素はすべてそのための布石だったのです。そして、EGGS制作の裏にあった狙いは「現実の街にターキーズヒルへの入り口が生まれるということ」(同)。つまりアニメの世界と現実との境界を、いつでも越えられるリアリティをプロデュースすることでした。  9月2日には、ターキーズヒルの住人たちが総出でローソンにやって来ます。パンやお菓子、デザートから使い捨てカメラまで、全14種類のコラボアイテムを発売。街で人気No.1の「バナナシェイク」や、双子兄弟のローズとマリーが作るアップルパイをイメージした「ローズ、マリーのアップルパイ」、街のヒーローであるターキーレンジャーが劇中のCMで宣伝するチップスを再現した「ターキーレンジャーチップス」など、アニメの設定とマッチした商品がたくさん並びます。ターキーズヒルの住人たちと同じ物が食べられる、ファンにとってはたまらないことですよね。
The World of GOLDEN EGGS×ローソン
The World of GOLDEN EGGS×ローソン
 9月24日、25日には赤坂ACTシアターで住人たちが「来日」公演も果たします。観客を巻き込んで、アニメと生バンドの演奏が融合した新しいライブショーを開催。出演は、声優のLARRY&MONICAと、街の人気バンド・ターキーパラダイスオーケストラ。「アニメであると同時に、オリジナル楽曲満載の音楽コンテンツ」(同)でもあるEGGS、住人たちは全員がミュージシャンという設定です。そこにはこんな目論みがありました。「アニメキャラが現実の音楽シーンにミュージシャンとして存在するということを実現したかったのです。ターキーズヒルのキャラがミュージックアワードを受賞できると最高だと思っています」(同)。実に大胆で、わくわくさせられる企画です。
ライブショー その1
ライブショー その1
ライブショー その2
ライブショー その2
「長く愛してもらえるコンテンツにしたい。とにかくたくさんの入り口を作ることが、コンテンツをプロデュースする上での重要な仕事」そんな制作陣の想いが注ぎ込まれているEGGSは、今秋以降も大きなコラボプロジェクトが満載とのこと。気付いたら、あなたのすぐ側にターキーズヒルの入り口ができていた、なんてこともあるかもしれませんね。住人たちとの次の遭遇「系」に今から期待が高まります。ネセサリー! (執筆・編集/mixiニューススタッフ) (C)PLUS heads inc. ■関連サイト 株式会社プラスヘッズ:http://plusheads.com/index.html
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