レトロな気分で8mmビデオカメラ風に、GIFも撮れちゃうトイカメラ『Fragment 8』

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2020年01月29日 07:21  リアルサウンド

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リアルサウンド

https://www.kickstarter.com/projects/fragment8/slice-of-life-fragment-8-retro-camera/descriptionより

 「Fragment 8」はヴィンテージの手持ち式スーパー8mmフィルムカメラにインスパイアされた見た目のトイカメラ。難しい設定をすることなしに簡単にレトロな雰囲気のMP4動画、もしくはGIF動画を作れちゃうのだ。


(参考:iPhone 12はFace ID進化&3Dオブジェクト対応カメラに? 「レンズが4つ」とのリークも


・レトロな筐体、レトロな動画
 筐体がレトロなだけではなく、撮影される動画もレトロ感がある。


 本体横のツマミで簡単に9fps(フレーム/秒)か24fpsかを切り替えることが可能。最近のビデオカメラの30fpsや60fpsと比べ、遙かに秒間フレーム数が少ない9fps動画のヴィンテージ感はなんだか懐かしい。


 もちろん古風なスーパー8mmフィルムが入っているわけではなく、動画はSDカードに記録される。個々の撮影動画は最長120秒。コメント欄での説明によれば、ファイルサイズは2分の動画で50MB、4秒のGIFは4MBとのこと。


 コンボパッケージではレンズ部に回転式のレンズプレートを付けることができ、レンズを切り替えることでラジアルフィルター、クロススクリーンフィルター、万華鏡フィルターなどの撮影効果を楽しめる。特に万華鏡フィルターは、古い映画やテレビドラマなんかで使われてるのを目にされたことのある方もいるだろう。


・そのままGIFアニメにもできちゃう
 動画はMP4形式またはGIFとして保存可能。この保存形式の選択も本体横のディスク状のスイッチで切り替えるよう。GIFで撮影できるのはTwitterユーザーには嬉しいところ。なお、InstagramはアニメーションGIFに対応していないが、MP4形式ならアップロード可能。動画をアップしたいソーシャルメディアに合わせて切り替える使い方が考えられているのだろう。


 そんな現代のソーシャルメディアのことも考慮されているトイカメラだが、動画をアップするまでには「昔ながらの一手間」がかかる。SDカードを取り出して別のデバイスからカードリーダーで読み込まないと撮影動画にアクセスできないのだ。これを「レトロ」と見るか「めんどくさい」と見るかは人を選ぶところだろう。


 なお撮影時に本体から「カタカタカタ」、とフィルムが回っているかのような音が聞こえるのも雰囲気があっていいが、マイクは付いていない。


・ワイヤレス化など、まだまだ改良の可能性も?
 現在Kickstarterでキャンペーン中の『Fragment 8』。リワード価格は700香港ドルから(記事執筆時レートで約9900円)とトイカメラとしてあまり安いとはいえない。


 それにマイクも付いていなければ、データの移行も手動でSDカードを取り出してしなければならない。トイカメラとしての手軽さや価格を考えればこれは仕方ない点ではあるが、応Kickstarterコメント欄ではワイヤレスでのデータ移行を求める声が多く、開発チームは希望する声が十分あれば何らかの回答を出すとしているほか、マイクも希望する声が多ければ付ける可能性が示唆されている。


 Kickstarterキャンペーンはひとまず目標金額は達成しているが、今後digiFilm Camera Y35など、レトロな見た目のトイカメラの流行に乗って大きく成功する事ができるだろうか?


(Yu Ando)


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