NASA、国際宇宙ステーション初となる商用居住モジュール開発に「Axiom」に採択!

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2020年01月29日 11:02  Techable

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[caption id="attachment_115962" align="alignright" width="300"] Image: Axiom Space[/caption]

NASAは官民共同開発を目指すプログラム「NextSTEP」の一環として、国際宇宙ステーション(ISS)の置き換えを目指している。商業宇宙ステーション開発にあたって、元NASA ISSプログラムマネージャーのMichael Suffredini氏が設立したAxiom Spaceに白羽の矢が立った。

共同設立者でKam Ghaffarian氏に関しても、NASAの宇宙飛行士訓練とISSの運用を担う企業を設立したバックグラウンドを持っており、Axiomの保有する経験や技能が買われての選出だろう。
・大きな窓のある地球観測所を備える[caption id="attachment_115963" align="alignright" width="300"] Image: Axiom Space[/caption]

NASAはISSの開発/運用から手を引くことで、宇宙探査にリソースを集中投入できる。一方、委託されるAxiomは、地球低軌道の足場として機能する商用宇宙ステーションを、安全かつより低コストに運用する必要があり、技術的な革新がせまられることになる。

商用宇宙ステーションのモジュールの開発後は、まずISSのノード2フォワード・ポートに接続が許可され、ISSを拡張するかたちに。段階的に機能の置き換えを行い、最終的にISSが廃止されることになる。

商用宇宙ステーションモジュールには、研究施設や乗組員の生活施設などが含まれ、大きな窓のある施設が特徴的。地球観測など新しい領域での研究が実施される計画だ。
・建設や運用コストの大幅な削減を目指す[caption id="attachment_115964" align="alignright" width="300"] Image: Axiom Space[/caption]

ISSとAxiomによるモジュールとの複合施設が実現したあかつきには、年に2〜3便の頻度で有人飛行が発着する。

ISSが廃止される前には大規模な電力供給設備も整えて自立へ。建設はISSの数分の1のコストでまかない、運用コストも削減しなければならない。

ISSが切り離された後は、国際的な研究開発施設として機能し、月や火星および深宇宙の探査にとっても重要な役割を担うという。

Axiomは、2024年後半に最初のモジュールのリリースを目指す。

参照元:Axiom selected by NASA for access to International Space Station port/ Axiom Space

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