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卓球日本代表は大丈夫? ほろ苦い結果は五輪の良薬になるか

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2020年01月29日 11:30  AERA dot.

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写真全日本選手権シングルスで優勝を逃した張本智和(左)と伊藤美誠 (撮影/内田光)
全日本選手権シングルスで優勝を逃した張本智和(左)と伊藤美誠 (撮影/内田光)
 東京五輪本番は大丈夫か。卓球日本代表を心配する声が広がっている。

 1月13日から行われた卓球の全日本選手権で、男女シングルス五輪代表に内定している張本智和、丹羽孝希、伊藤美誠、石川佳純が相次いで敗退したからだ。

「プレーに硬さが感じられたのは否めません。五輪代表として見られるという意識と国内で負けてはいけないという過度な重圧が影響したのではないか」

 こう分析するのは卓球コラムニストの伊藤条太さんだ。いかにリラックスした状態で試合に臨めるかが勝負を左右すると続ける。

「卓球はメンタルスポーツの側面が強いんです。緊張すれば余分な力が入り、いつもは決める球にも精度にわずかなズレが生じます」

 狭い卓球台での高速の攻防だ。わずかな誤差が命取りとなる。決勝で伏兵の宇田幸矢に敗れた張本は、終始主導権を握られ、試合後に「自信が一気になくなった感じ。また一からやるしかない」と声を振り絞った。図太く見える張本だが、意外や繊細な心の持ち主だと伊藤さんは指摘する。

「『チョレイ!』という雄叫(おたけ)びは相手を威圧するためではなく、自分を鼓舞するためのものです。怖いから叫ぶのです。16歳にして周囲から勝って当たり前と思われている重圧は相当。今回の結果で、あまり自分を責めないようにしてほしいと思います」

 そのほか男子の丹羽は戸上隼輔に、女子では伊藤と石川が優勝した早田ひなに敗れた。張本ら五輪代表に共通するのは、対戦相手の積極的なプレーに後手に回ったこと。

「それぞれの相手が予想以上に素晴らしいプレーをしたのはもちろんですが、失うものがなく立ち向かってくる相手は強さを発揮します。つまり、気負いのないリラックス状態だったわけです」(伊藤さん)

 これは裏を返せば、五輪代表らがその境地に至れば金メダルの可能性が十分あるということでもある。

「日本の実力を考えると、中国、韓国、ドイツ、台湾などライバルは多い。中でも中国の壁はとんでもなく高い。練習では勝利への執念が重要ですが、試合になったら『負けてもともと』と思うこと、それを許容する考え方が必要です」

 五輪イヤー初戦のほろ苦い結果は、本番への良薬となるか。(本誌・秦正理)

※週刊朝日  2020年2月7日号

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