『PRODUCE 101 JAPAN』出身 JO1の“姫”こと川西拓実 アイドル性を構成する3つの要素

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2020年01月30日 10:11  リアルサウンド

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『PRODUCE 101 JAPAN FAN BOOK PLUS』

 本稿を執筆している1月29日、寝不足である。というのも、日付が変わった瞬間に公開されたJO1の1stシングル『PROTOSTAR』Concept Trailerの再生ボタンを押す手が止まらなかったためだ。この記事を読んでいる多くの方が視聴済みであろうから今さら解説は不要だと思うが、「この短期間で彼らに何があったのか」が初見の感想だ。ワイモバイルのCM、NIKE_ONEプロジェクトの動画で見た素朴で初々しい彼らの姿はそこにはなく、完成された“ダンス&ボーカルグループ・JO1”が映っていたのである。


(関連:『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生のJO1初代センター 豆原一成 愛らしさとダンスのギャップでキーマンに


 こうして新しい顔を見せ、Twitterで「#JO1」がトレンド入りしたほど盛り上がりを見せているJO1。彼らをより多くの人々に知ってもらうべく、前回は「PROTOSTAR」でセンターを務める豆原一成について紹介した(Concept Trailerのナレーションも最高だった)。今回はグループの“姫”こと、川西拓実に注目したい。


 川西は兵庫県出身、1999年6月23日生まれの20歳。ピンクのヘアスタイルがトレードマークの、今年度新成人を迎えたメンバーだ。川西は『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!、TBS系)第1回目のレベル分けテストでBクラスという位置づけだったものの、再評価テストですぐにAクラスにステップアップ。その後もダンス、歌ともに未経験とは思えないパフォーマンスを披露し、メキメキと成長を見せた。特に、同じ練習生たちからの評価も高いのが印象的で、テストの中でも度々メインパートを担ってきた。


 川西の魅力は、何と言っても想像以上の成長スピードだろう。2019年9月1日に行なわれたマスコミ向けのお披露目会で、川西は国民プロデューサー代表かつMCであるナインティナインの真後ろにいた。自然と目に付き、表情の作り方にまだ慣れていないようだが、整った顔立ちで華がある、と感じたのを覚えている。いざ番組が始まると、想像以上の速さで魅力的になっていったから驚きだ。なかでも人を惹きつける表情は特筆すべきで、SNS上ではファンたちからも「尊い」、「美しい」、「儚い」など、表情に関する声が多々挙がっている。この表情も含め、川西の天性とも言えるアイドル性はグループ随一と言っても過言ではないだろう。


 では、川西の“アイドル性”とは何かと考えると、大きく3つの要素を挙げることができる。1つ目は“努力”。先述したとおり、川西は歌もダンスも未経験である。しかしAクラスに入り、自分よりレベルの高いメンバーとパフォーマンスをするために、必死に努力をしてきた。『PRODUCE 101 JAPAN』の中でも黙々と自主練をしているシーンが多々映っていた。例えば、ポジションバトルの際も「(周りについていくためには)何回もやるしかない」と語り、一人黙々とダンスの練習を重ねる姿が。レッスンに通ったことがないという川西が、今のレベルに達するまでには我々が想像している以上に努力を重ねていたのではないだろうか。


 そして2つ目は“謙虚さ”。並み居る実力者たちを押さえて高順位をキープしていた川西だが、驕ること無く周りからのアドバイスを実直に聞き入れていた。さらに、彼のコメントからもその謙虚さが分かる。1月17日にアップされた動画「NIKE_ONEプロジェクト/川西拓実さん」では、「(スニーカーが好きなので)好きなことを仕事にさせていただいて本当に嬉しいし、これから皆さんに見ていただいてちょっとでもいいなーって思ってもらえたら嬉しいです」とコメント。視聴者がどう受け取るかを、慎重に考えて発せられた言葉と言えよう。その他の動画や、『PRODUCE 101 JAPAN』でも彼のコメントの中には謙虚さが詰まっている。是非チェックしてみてほしい。


 そして、最後は“自信”だ。一見“謙虚さ”と相反するものだが、人前で観客を惹きつけるパフォーマンスをする以上、自信を持っていなければ成立しない。川西はこのバランスが絶妙だ。『PRODUCE 101 JAPAN』最終回、デビュー評価バトル「GrandMaster」のパフォーマンス時、センターで登場した川西。どこか挑発的で勇ましさに溢れるこの表情こそ、彼がここまで積み重ねてきた努力から生まれた確固たる自信の表れではないだろうか。そしてこの自信こそが、彼をより一層魅力的に見せている。


 人柄、センス、容姿……今やどれをとっても申し分なく、つい半年前までダンスや歌が未経験だったとは思えない。『PROTOSTAR』Concept Trailerでも儚げな表情を見せてくれた彼は、今後どんなスピードで進化を続けるのだろうか。一瞬でも目を離したら置いていかれてしまいそうだ。(高橋梓)


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