タクシーに乗ったら金がなく、コンビニ強盗しようとした男（台湾）

タクシーに乗った後に金を持っていないことに気付き、コンビニに立ち寄って店の現金を奪おうとして逮捕された男（57歳）が強盗未遂罪で起訴された。『自由時報』『三立新聞網』などが伝えた。

事件があったのは、昨年11月3日の深夜12時過ぎ。台湾・台北市内のコンビニ前でタクシーを待たせてコンビニに立ち寄った男は、店に入るなり店員に「金をくれ、早く。少しでいいんだ！」と要求。店員が「落ち着いてください」と男の要求に応じずにいると、男はレジカウンターに置いてあったはさみを手に取り強引に金を奪おうとした。

当時レジには2人の客が並んでいた。大声をあげてレジの現金を奪おうとする男に店員は一瞬たじろいだものの、状況を見ていた客らと協力し、隙を見て男を押さえつけ、はさみを取り上げた。男は駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。

調べに対し、男は「タクシーに乗って家に帰ろうとしたが、まもなく家に着く頃に金を持っていないことに気付き、コンビニで借りようとした」と供述。強盗するつもりはなく現金も手にしていないので、強盗未遂よりも刑の軽い恐喝未遂ではないかと主張したという。

しかし台北地検署は防犯カメラの映像から、男ははさみを持って店員を脅しただけでなく、レジを壊して現金を奪おうとしており、恐怖心を抱かせて相手の反抗を抑圧していると判断できることから強盗未遂罪で起訴した。

画像は『自由時報　2020年1月17日付「獨家》搭小黃沒帶錢竟搶超商付車資 強盜畫面曝光」（記者錢利忠翻攝）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　片倉愛）