沢尻エリカの有罪判決に「執行猶予」は不要? 元女囚が考える薬物案件の量刑

7

2020年02月09日 19:02  サイゾーウーマン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サイゾーウーマン

沢尻エリカ公式プロフィールより

覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

「自分でクスリをやめられると思っていた」

 2月6日、麻薬取締法違反で起訴されていたエリカ様に、執行猶予付きの有罪判決が出ましたね。薬物案件はヤクザでも初犯なら執行猶予がつくことがあるくらいですから、想定内ではありました。

 エイベックスが契約を解除しないのは、テレビや映画関連の損害賠償がらみでしょうが、「やさしさ」と思いたいですね。瑠美的には、1月31日の初公判(と結審)でのエリカ様の被告人質問での言葉が気になりましたね。

「自分の中では(薬物を)コントロールできる、やめられると思っていましたが、大きな間違いでした」

 やっぱり、みんなクスリをやめられると思ってしまうんです。私もそうでした。それがなぜなのかはわかりません。私がやめられた理由も、実はよくわかりません。でも、もうやらない自信はありますよ。エリカ様は同じ被告人質問で、悪い友だちとの関係を「すべてが害でした」と言って、更生を誓っています。

 今33歳で、19歳くらいから大麻やコカイン、MDMAなどを使っていたそうですが、まだまだやり直せると思いますよ。芸能界復帰は、ゆっくり考えればええのとちがいますかね。

 それにしても、なぜ薬物事件の初犯は執行猶予がつくんでしょうね。私もそうでしたが、クスリは常習性が高いので、最初から実刑がええと思いますよ。

 編集者さんが執行猶予について調べてくださいましたが、刑法で決められているそうです。
 

第二十五条 次に掲げる者が三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その刑の全部の執行を猶予することができる。
一 前に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
二 前に禁錮以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
2 前に禁錮以上の刑に処せられたことがあってもその刑の全部の執行を猶予された者が一年以下の懲役又は禁錮の言渡しを受け、情状に特に酌量すべきものがあるときも、前項と同様とする。ただし、次条第一項の規定により保護観察に付せられ、その期間内に更に罪を犯した者については、この限りでない。

 ジョウジョウシャクリョウ。この言葉、私の裁判でもよく聞きましたが、要するに「気の毒やな」と裁判官に思ってもらうことですよね。瑠美は一回も認めてもらえませんでしたが。

 初犯で実刑だったのは、元プロ野球選手の江夏豊さんくらいとちがいますかね。所持の量が100グラムとけっこう多かったこともあって服役されています。でも、その後の江夏さんはクスリをスッパリとやめて、今は野球の解説者や指導者として活躍されているので、清原和博さんが逮捕された時も実刑を望む声がけっこうありましたね。私もそう思いました。

 エリカ様も、19歳からクスリを使っていたとのことなので、初犯でもムショでゆっくり今までのことを考えたほうがよかったのではないでしょうか。「芸能人」なので、刑務作業も寝る時もお一人様でしょうから、考える時間はたっぷりあります。もともと美人さんで、演技もうまいのですから、引退ではなく女優さんとして復帰される日をお待ちしております。

 そういえば、ピエール瀧さんの復帰もニュースで見ました。「復帰が早すぎる」との声もあるようですが、がんばって働いて、違約金とかを払わないとですね。私も応援していますよ。

このニュースに関するつぶやき

  • 中国は麻薬輸出国であり、主に雲南省産阿片をミャンマー奥地の華僑ゲリラを通じて世界に輸出していると落合信彦が昭和53年にレポートした。中国共産党は昔から内蒙古、その他で栽培製造した阿片を資金源にしていた。
    • イイネ!6
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(7件)

前日のランキングへ

ニュース設定