TCRシリーズ戦うコムトゥユー、2020年も活動継続。TCR EUにはアウディで参戦へ

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2020年02月14日 13:51  AUTOSPORT web

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2020年もアウディRS3 LMSを使用してTCRヨーロッパ・シリーズへのフル参戦を発表したComtoyou Racing
WTCR世界ツーリングカー・カップなどTCR規定シリーズに多数参戦するコムトゥユー・レーシング(Comtoyou Racing)は、フォルクスワーゲン・グループがアナウンスした「内燃機関カテゴリーへのワークス関与終了」の方針にも関わらず、2020年もアウディRS3 LMSを使用してTCRヨーロッパ・シリーズへのフル参戦を発表。引き続きジル・マグナスを起用する。また、TCRの公式テスターを務めたダン・ロイドも、FK8ホンダ・シビック・タイプR TCRで2年目のシーズンに挑むことが決まった。

 WTCRにも参戦し、並行して欧州シリーズのTCRヨーロッパにも挑戦してきたコムトゥユー・レーシングは、2020年に向けベルギー出身のマグナスを続投すると同時に、RACBナショナル・チームとアウディスポーツからの支援をとりつけた。

 2019年は地元のスパ・フランコルシャンで勝利を挙げ、ハンガロリンク、バルセロナで2位表彰台を獲得しているマグナスは、ドライバーズランキングで6位に入る活躍を演じた。

「言うまでもなく、TCRはドライバーにとって最高の集中力を必要とするカテゴリーのひとつだ。全体としてTCRヨーロッパでの最初のシーズンには満足しているが、間違いを犯したこともあり、そこから学んだことをつねに意識している」と、2020年に向けても謙虚な姿勢で臨みたいと語ったマグナス。

「2019年は学びの年だったが、アウディスポーツのカスタマーレーシング部門とコムトゥユーのプロフェッショナルなクルーのサポートを得て、2020年はタイトルに向け全力で挑みたいと思っている。スパとゾルダーで、2回ベルギーのイベントがあるのも有利だ。2月末までにはテストを開始したいね」

 一方、2019年は散発的なプログラムでTCRヨーロッパ・シリーズにデビューしたダン・ロイドは、ブルータル・フィッシュ・レーシングと再契約を結びフルシーズンでのレースシートを確保。2019年は開幕戦を戦っていないにも関わらず、オッシャースレーベンとバルセロナで勝利しランキング10位に食い込むなど地力を見せただけに、2020年はその実績を上回るリザルトを狙う。

「チームとの再契約は無上の喜びだ。今後のシーズンに向けたプランを早期に確定することができたのも、僕にとって本当に幸せなことだ」と、シート獲得の喜びを語ったロイド。

「2019年はフル参戦のプログラムではなかったものの、TCRヨーロッパで素晴らしいデビューシーズンを送ることができた。ここはTCRインターナショナルの流れを汲み、ワールドクラスのドライバーを擁する世界で最もタフなチャンピオンシップのひとつであり、最高のドライバーたちと戦えることを証明できたんだからね」と続けたロイド。

 過去数シーズンは、開幕前に開催されるTCR規定ツーリングカーを対象としたBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)向け公式テスターも務めたロイドだが、肝心のレースシートにはなかなか恵まれない状況が続いてきた。

「2019年シーズン終盤の3戦で2勝、4度の表彰台の勢いをそのまま2020年にも持ち越したい。継続性こそパズルの重要なピースで、同じチームで同じマシンをドライブできるのは非常に心強い。2018年にTCR UKで初代王者を獲得した後、こうした安定的プログラムを心から望んでいた」

「タイトルチャレンジャーになるためのステップを踏んできて、100%の準備ができている。オーバーオールのタイトルこそが僕らの目標だ。2020年はそれを実現するためのチーム、マシン、スタッフが揃ったと感じている」

 ロイドは、チーム代表のマーティン・ライバとともにFK8シビックのステアリングを握るが、チームは2020年から3台体制への拡充を計画しており、3番目のドライバーは追ってアナウンスされる。

 また、ジョシュ・ファイルズとともに2019年シーズンの両タイトルを制覇した王者ターゲット・コンペティションは、スペイン・バルセロナでオフシーズンテストを実施。2020年シーズンに向けたプログラムはまだ最終確定には至っていないものの、新たなカラースキームを採用したヒュンダイi30 N TCRを披露している。

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