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『シロクロ』清野菜名×横浜流星アクションの秘密は“躍動感”? 異なるスタイルが交わるカッコよさ

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2020年02月16日 13:02  リアルサウンド

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写真『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(c)読売テレビ
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(c)読売テレビ

 清野菜名と横浜流星という二大アクションスターによるアクションシーンが魅力でもある日曜ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)。なぜ視聴者は2人のアクションに惹きつけられるのか? 他にはない、その躍動感の魅力について考察したい。


参考:【ほか場面写真】横浜流星の華麗な蹴りはこちらから


 『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(以下、シロクロ)の見どころの一つがスタントなしの清野と横浜のアクションシーンだが、これもシロとクロのように2人が対照的なアクションをしているから面白い。清野はアクロバティックなアクションの中に、道具を使ったり、可愛らしい構えや敵のベルトを取ってズボンを下ろしたり、プロレス技、途中で手が痛い素ぶりなど、コミカルさを取り入れたアクション。横浜は一撃必殺の間合いのアクション。例えるなら、清野がジャッキー・チェンで、横浜はブルース・リーのアクションと言えば、映画好きなら違いが分かると思う。その色の違いはお互いの役柄とも言えるが、ただ彼らのルーツを知るとお互いのキャリアからくるものだということが分かってくる。


 清野のアクションはアクロバティックなのが特徴的で、そのルーツは、高校1年の時に見た映画『バイオハザード』のミラ・ジョボヴィッチのアクションへの憧れ。「壁を蹴ってバク宙をするシーンがあって、これやりたい!と思って。」(『ZIP!』2019年1月31日インタビュー)という理由で、趣味で1年間アクション養成所にて、映画『キングダム』の左慈役や、アクション監督でもある・坂口拓のもとボクシングの立ち回りやアクロバットなど本格的なアクション訓練を受け、高校では3年間アクション部に所属した。


 なかでも驚かせたのが、『シロクロ』のメイキングで横浜が「すごいよ」と言っていた清野の「側宙」(空中で側転する技)。『TOKYO TRIBE』で初挑戦し、後にアクエリアス クリアウォーターのCMでも見せるなど、側宙は清野の代名詞であり必殺技になっている。シロクロでは、バク転の連発や、側宙の発展系とも言えるバタフライツイストorコークスクリューのような技まで披露している。


 『シロクロ』では、枕や靴など、凶器ではないその場にある道具を自然の流れで使っているところに清野の成長が伺える。また、アクションにプロレス技を加えるのは最近のトレンドであるが、ミスパンダは、緊迫した場面でクロスチョップやサソリ固めをすることで、茶目っ気を演出するのに一役買っている。一般的なアクションができる女優は、激しいアクションだけで精一杯だが、『シロクロ』での清野は、道具やプロレス技を使ったトリッキーなアクションを取り入れ、それを軽やかに面白く魅せるのが、他のアクション女優より一つ上のステージにいると感じる。


 一方、横浜流星は、小学生から始めていた極真空手(初段)の猛者であり、中学3年生の時に世界大会(2011第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部)で優勝をしている格闘技のガチ勢。なので、横浜が見せるアクションの迫力や型の美しさは、本格的ではなく本物だ。ただ、『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演した際に当時の映像が流れ、その軽やかなバックステップは、極真と言うより、ブルース・リーか初代タイガーマスクのようなジークンドーにも見える可憐な動きをしていたのが印象的だった。


 シロクロでは、横浜の特性を遺憾なく発揮させるアクション演出をしていて、前回の偽・飼育員さんとの対決でも、一撃必殺を狙う緊張感と間合い、後ろ回し蹴りの攻防、かかと落としやボディへの正拳突きの説得力は、まるで空手の試合を見ているよう。『烈車戦隊トッキュウジャー』出身の横浜同様、最近はライダーや戦隊ヒーロー出身でアクションをこなすイケメン俳優が多いが、違いはその説得力にあると思う。また、シロクロでは、空手アクションだけに留まらずパルクールにも果敢にチャレンジし、見事に重量を感じさせない可憐な動きをしたことで、戦いだけではない新たなるアクションへの意欲がうかがえる。


 様々なアクションキャリアを積み、魅せることに特化した清野と、本物のアクションをする横浜がコンビを組むのだから、当然魅力的だし、ファイトスタイルが違う2人だからこそ、一番の見せ所で2人の動きがリンクした時の爽快感とカッコよさを感じるのである。しかし、なぜ元天才囲碁少女が、ミスパンダになるとここまで強いのか。催眠だけで強くなるのだろうか? 今後その謎が明かされるのか気になるところだ。 (文=本 手)


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