師匠・新井貴浩氏の熱血指導が効いた!? プリンス・堂林の復活なるか

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2020年02月17日 12:22  ベースボールキング

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ベースボールキング

広島・堂林
◆ 練習試合で連日のマルチ安打と絶好調

 2月16日、他球団に先駆けて巨人とDeNAの対戦によりオープン戦がスタート。春季キャンプも中盤となり、練習試合も含めた実戦を通じて選手たちは仕上げに入っていく。そのなかで、堂林翔太選手(広島)の好調ぶりが目を引いた。

 2月16日の中日との練習試合では、5回二死満塁の場面で代打として登場。打者有利のカウント2−1とすると、阿知羅拓馬投手(中日)の真ん中に入った直球をとらえた打球は鋭く三遊間を抜け、左前適時打となった。

 また、9回の打席では、岡田俊哉投手(中日)のカットボールに詰まりながらも打球は三遊間を抜け、マルチ安打を記録。堂林は前日2月15日の阪神との練習試合でも二塁打2本を含む3安打猛打賞の大当たり。加えて好守も披露するなど最高の状態で実戦に入っており、首脳陣に猛アピールを続けている。

 堂林といえば、野球解説者・新井貴浩氏(元広島)を師とあおぎ、新井氏にとってオフの恒例だった護摩行を受け継いでいることも有名。その新井氏は、2月14日に広島のキャンプの視察に訪れている。本来はあくまで視察のためスーツ姿だった新井氏だが、身振り手ぶりを交えながら弟子の堂林に熱血打撃指導。この2日間の堂林の結果には、新井氏もよろこんでいることだろう。


◆ 自己ワーストの昨季を乗り越えて……

 もちろん、堂林に期待しているのは新井氏だけではない。華もあり、周囲の期待値も高いのだろう。堂林が打席に入ると、球場のファンからはひときわ大きな声援が飛ぶ。その堂林も気づけばプロ11年目。そろそろ尻に火がつく頃、あるいはもうついているといっていいかもしれない。

 まだチームが低迷していた2012年シーズンにおける堂林の活躍は鮮烈だった。その年、高卒プロ3年目だった堂林は、はじめて開幕を一軍で迎えると、全144試合に出場。リーグ最多の150三振を喫するなど打撃は荒削りながら、14本塁打をマークしてファンの心をがっちり摑んだ。

 ただ、その後の低迷はファンもよく知るところ。ここで、2012年以降の堂林の成績を振り返ってみたい。

▼ 堂林翔太2012〜19年成績
12年:144試合 打率.242 14本 45打点 5盗塁
13年:105試合 打率.217 6本 41打点 10盗塁
14年: 93試合 打率.246 8本 28打点 1盗塁
15年: 33試合 打率.261 0本 3打点 1盗塁
16年: 47試合 打率.250 2本 2打点 3盗塁
17年: 44試合 打率.217 1本 11打点 0盗塁
18年: 63試合 打率.216 0本 5打点 0盗塁
19年: 28試合 打率.206 0本 2打点 0盗塁

 こうして振り返ってみると、昨季の堂林の成績は自己ワーストだったことがわかる。それこそ、今季が勝負のシーズンだということは本人がいちばんよくわかっているだろう。現在の好調を維持したままシーズン開幕を迎え、今季こそ鯉のプリンスの復活なるか――。新井氏も、そしてファンも期待している。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

このニュースに関するつぶやき

  • 堂林の活躍が見たいなぁ。。これからのオープン戦でもたくさんアピールして鯉!!
    • イイネ!7
    • コメント 3件

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