想定外! 私が直面した「小1の壁」と、最も力になったもの

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2020年02月18日 06:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
お子さんが小学校入学を控えている方のなかには、「小1の壁」に不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。子どもを預けられる時間が短くなったり、宿題や行事ごとなど、親の手が必要な場面が多くなったりと、仕事との両立を難しく感じることも増えがちです。

今回は、実際に「小1の壁」を経験した筆者がやってみたこと・感じたことをご紹介します。

○"長期休みの朝"はママ友との連携で乗り切った

共働きのご家庭では、学童保育(放課後児童クラブ)を利用する場合が多いのではないでしょうか。子どもを預けられる時間が保育園と比べると短くなるので、「学童に預けられない時間をどうするか?」がまずは一番大きな課題になります。

特に困るのが長期休みの朝です。施設によっても異なりますが、学童の受け入れは8時台のところが多く、学童まで子どもを送ると、出勤時間に間に合わないケースもあります。

筆者の場合、1年生の夏休み時点では、まだ子どもたちだけで学童へ行かせるのは不安な状態だったので、近所のママ友と順番を決めて、交代で学童まで送ることにしました。

また、仕事上のトラブルなどで、子どもが帰る時間に帰宅がどうしても間に合わないときは、同じマンションに住むお友だちに子どもへの伝言をお願いしたり、お家で待たせてもらったりすることも。もちろん持ちつ持たれつで、ママ友が困ったときにはわが家でお預かりしています。

日々の生活でも、子どもが学校の様子をなかなか知らせてくれない場合、ママ友からの情報にとても助けられました。

このように、困ったとき、ご近所に頼れる人がいると、親子ともにとても心強いですし、地域の人とつながることのあたたかさを感じることができるようにもなりました。

特に、学区外からの入学などで知り合いがいない場合は、少し意識的に交友関係を広げてみてもいいかもしれませんよ。
○「学校に行きたくない」と言われたときにしたこと

新生活は子どもにとっても大きな負担がかかります。場合によっては、学校へ行くのが難しいと感じる子も出てくるでしょう。

わが家の場合、2学期頃までは学校へ行きたがらない時期が何度かありました。そんな時は、まず子どもをじっくり観察して、傾向を見つけるように意識しました。

その結果、自分が何をするのかが事前に把握できていないことがあると、不安が大きくなるようで、新しい行事など初めてのチャレンジの前に行きづらくなる、というパターンが見えてきました。

そこで担任の先生に相談し、新しいことをするときには、事前に、具体的な説明をしてもらうようにお願いしたところ、子どもが不安感を訴えてくることも、徐々に減っていきました。

また、当面の目標を「子どもが安心して学校生活を楽しめるようにすること」とし、子どもが負担を感じているときには、休ませる勇気を持つようにもしました。

自分自身が気持ちの余裕をもって子どもに向き合えるように、休み明けの月曜日や疲れが溜まってくる金曜日、新しい行事前にはなるべく外せない仕事を入れないよう、可能な限り調整しました。

「まずは子どもが安心できる環境を作る」と決めたことで、迷ったときにも判断がしやすくなったと感じています。
○自分のメンタルフォローも忘れずに

新生活が不安なのは子どもだけではありません。子どもが新しい生活に適応できるか、そのサポートを働きながらしっかりできるのか、不安を抱えているのは親も同じです。

時には、自分の不安を吐き出せる場を作っておくことも大切です。

筆者の場合、子どもの小学校入学と同時に、夫の単身赴任も決まっていたので、その必要性を特に感じていました。

そこで、オンラインの子育てサークルに入り、子育ての悩みを話したり、子育てに関する情報収集ができたりする場を確保しました。

子育てには唯一の正解があるわけではありません。小1の壁の乗り越え方も、人それぞれです。

けれど、いろんな選択肢があることを知るだけでも、気持ちは軽くなり、自分自身の視野も広がります。

また、人に話すことで、わが子のことを客観視できるようにもなりました。"できないこと"にばかり注目しがちだったのが、"できていること"や"いいところ"に注目できるようになってきたのです。
○"つながり"が問題を解決してくれる

そろそろ小1の壁を終えようとしている今、子ども、先生、ママ友、子育てサークルの仲間など、さまざまな人との"つながり"を大切にすることで、多くの不安を乗り越えることができたように感じています。

小1の壁は簡単に乗り越えられるものではないように感じるかもしれませんが、その時その時に起こる問題は、人とのつながりの中で、どうにか解決できるものも多いように思います。

不安な気持ちは抱えつつ、人とのつながりを育むことに意識を向けてみてはいかがでしょうか。

○長谷部敦子
ラーゴムデザイン代表、ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。

「生き方デザイン設計室」(長谷部敦子)

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