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【CL展望】布陣変更で状況が好転。総力戦で勝機を見出す|ドルトムント

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2020年02月18日 21:10  サッカーキング

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 2月15日に発売となった雑誌『SOCCER KING』3月号では、チャンピオンズリーグのラウンド16を完全プレビュー! いよいよ始まる決勝トーナメントに向けて、一部コンテンツを公開します。



 ドルトムントは開幕前に総額1億ユーロ(約120億円)超を投資し、近年まれにみる大型補強を敢行した。しかし、3年ぶりに帰還したマッツ・フンメルスを除く新戦力のフィットに時間を要し、11月のバイエルン戦を0−4 で落とすと、最下位パーダーボルンとは3−3 の泥試合を演じてしまう。さらにその数日後、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦は1−3の完敗。決勝トーナメント進出が危ぶまれ、リュシアン・ファーブル監督への風当たりは強くなる一方だった。

 だが、状況は好転した。要因の一つは、指揮官がバルセロナ戦後に4バックから3バックに変更したことだ。フンメルスの加入により出場機会を失っていたダン・アクセル・ザガドゥが左センターバックで対人守備の強さを見せ、両ウイングバックのラファエル・ゲレイロとアクラフ・ハキミは1列前に上がったことで持ち前の攻撃力を発揮した。昨夏加入して以降、なかなか居場所を見つけられなかったアタッカーのユリアン・ブラントは、中央に定着したことで前方へのボール運びが円滑になった。かつてバスティアン・シュヴァインシュタイガーがウイングから司令塔に転身し、ワールドクラスに上り詰めたことを彷彿とさせるこの好采配により、マルコ・ロイスやジェイドン・サンチョといった個の力を持つアタッカーがチャンスに絡む機会が増えた。

 グループステージではバルセロナやインテルと同居して苦戦を強いられたが、最終節のスラヴィア・プラハ戦も3バックの新システムで臨み、2−1でモノにした。GKロマン・ビュルキの好守に救われる薄氷の勝利ではあったが、インテルがバルセロナに敗れたこともあり、逆転で2位に浮上して決勝トーナメント進出を決めた。

 決勝トーナメント1回戦では、強豪パリ・サンジェルマンと戦う。ドルトムントの勝ち抜けを予想する声は少ないものの、ここに来てポジティブな風が吹き始めている。その中心にいるのは、今冬にザルツブルクから加入したアーリング・ハーランドだ。19歳のライジングスターは加入後4試合で8得点とゴールを量産し、停滞ムードが漂っていたチームの救世主となった。その後、ユヴェントスから万能戦士エムレ・ジャンを獲得し、攻守の大幅な戦力アップに成功した。

 それでも、タレント力で上回るフランス王者の攻撃を無傷で抑えるのは困難だろう。PSGを率いるのは、15−16シーズンから2年間ドルトムントを率いていたトーマス・トゥヘルで、選手やフロントとの関係悪化により追われるようにクラブを去った因縁がある。

 トゥヘルは、「相手(ドルトムント)は素晴らしいチーム。どんなことでも起こりうる」と警戒を怠らない。8万人で埋まるジグナル・イドゥナ・パルクの雰囲気にも臆することなく、キリアン・エンバペやネイマールらの突破力を生かしてウイングバックの裏のスペースを執拗に突いてくるだろう。

 2月4日のDFBポカールでロイスが右足を負傷し、少なくともホームで行われる1stレグの欠場が決まった。ドルトムントの命運は、昨シーズンまで黄色と黒のユニフォームをまとっていたアブドゥ・ディアロを擁し、グループステージでわずか2失点というPSGの固い守備を攻略できるかに懸かっている。相手は3シーズン連続でベスト16にとどまっている。総力戦の末に打ち合いに持ち込めれば、クラブとしての経験値で上回るドルトムントにも勝機はある。



【PLAYER FOCUS】 FW 17 ハーランド


 世界中のサッカーファンが、2000万ユーロ(約24億円)で加入した19歳のプレーに心を踊らせている。ブンデスリーガデビュー戦で途中出場ながらハットトリックを決めてチームを逆転勝利に導いただけでなく、続く3試合でも5ゴールを挙げ、リーグ記録を打ち立てた。とはいえ、このノルウェー人が衝撃をもたらしたのは、今回が初めてではない。昨年9月、ザルツブルクの一員としてCLに初出場した彼は、ヘンクとの初戦でハットトリックを達成。グループステージ6試合で8ゴールを挙げ、得点ランキングでは2位につけている。

 大柄ながら足元が器用で、スピードもある。そんな彼を「ピエール・エメリク・オーバメヤンとロベルト・レヴァンドフスキの長所を足したような存在だ」という声も聞く。だが、本人が「彼のメンタルから学ぶことは多い」と話す憧れの選手は、ズラタン・イブラヒモヴィッチだという。少なくとも、ピッチに立てばサプライズを予感させる今のハーランドからは、イブラヒモヴィッチにも劣らない“大物感”が漂う。

文=志原 卓

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