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日産・ゴーン前会長のおかげ? IR秋元司被告の異例の保釈

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2020年02月19日 07:00  AERA dot.

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写真記者会見で無罪を主張した秋元司被告(c)朝日新聞社
記者会見で無罪を主張した秋元司被告(c)朝日新聞社
 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で起訴された衆院議員・秋元司被告(48)=自民党を離党=が2月12日、東京拘置所から49日ぶりに保釈された。起訴内容を全面否認中で、14日の記者会見でも「裁判で無罪を主張したい」と述べた。

 異例と言える今回の保釈について、元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士はこう語る。

「保釈が認められたことはいいことです。これまでの特捜部の事件では、被告人が全面否認のままでは保釈はなかなか認められないケースが多かった。それが今回、認められたのは、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長(65)の事件が影響していると考えられます」

 ゴーン前会長についても、東京地検特捜部の事件だった。郷原弁護士は逃亡前のゴーン氏に何度もインタビューしていた。

「ゴーン氏のレバノン逃亡劇と、現地での会見により、身柄を長期間拘束して無罪の主張を封じ込める『人質司法』の問題を取り上げたことで、この問題に国際的な注目が集まりました。日本の裁判所も、もっとしっかりと保釈の可否を判断しよう、罪証隠滅の恐れを厳密に解釈しようと考えるきっかけになった。それが秋元議員の保釈にもつながった可能性があると思います」

 東京地検の森本宏特捜部長は2017年9月に就任。任期は通常2年以内で、すでに異例の長さに達している。森本氏は就任以来、スーパーゼネコン4社を起訴した「リニア中央新幹線談合事件」、ゴーン事件、そして約10年ぶりの現職国会議員の逮捕となった秋元被告の事件を指揮した。一部のメディアから「東京地検のエース」と持ち上げられるが、郷原弁護士は逆だ。古巣にこう苦言を呈した。

「とにかく、捜査が強引。で、動き出したら止まらない。秋元議員の事件にも疑問な点が多々あり、公判の行方は予断を許さない」

 昨年12月25日に逮捕された秋元被告は、中国企業「500ドットコム」から総額約760万円相当の賄賂を受け取った収賄の罪で起訴された。

 秋元被告は会見で爆弾発言こそしなかったが、「賄賂だなどと考えたこともない」「裏金で300万円をもらわなければならない状況には全くなかった」などと起訴内容を全面否認した。会見を見た郷原弁護士はこう感想を語った。

「秋元議員は、公判を控えているからといって何も話さないのではなく、自分の主張を堂々と記者会見で述べたことは評価できる。公判で言うことは絶対変わらないという確信があったからでしょう」

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日  2020年2月28日号

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