佐藤健と毎熊克哉がそれぞれの良さを発揮! 『恋はつづくよどこまでも』七瀬の恋はまだまだ続く

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2020年02月19日 12:02  リアルサウンド

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『恋はつづくよどこまでも』(c)TBS

「泣くなよ。俺がいるから……好きだよ」


 ついに来た、ラブコメ黄金パターン! 火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)第6話は、ヒロインに想いを寄せるイケメン2人が、それぞれの良さを発揮。“もうどちらかを選べなんて無理!“状態へ突入した。ストイックななかに時折見せるやさしさや可愛らしさがニクい“魔王“こと天堂浬(佐藤健)か、いつも味方になってほしい言葉をくれる“シュークリーム先生“こと来生晃一(毎熊克哉)か。あなたはどちら推しだろうか!?


参考:『恋はつづくよどこまでも』宮崎真佐子Pが目指す、まっすぐなラブコメ 「王道を逃げずにやろう」


 天堂から「俺の彼女」という称号を手にして、喜びに包まれていた佐倉七瀬(上白石萌音)だったが、そこに天堂の元恋人・若林みのりに瓜二つな双子の妹・みおり(蓮佛美沙子)がやってくる。みのりの死を乗り越え、同じ医師として奮闘する天堂に、みおりは興味津々の様子。天堂が大阪で講演すると聞きつけ、さっそく「自分も行く」とアプローチ。さらに、階段から転び、天堂の胸の中へ。グイグイと距離を縮めてくるみおりを目撃し、ざわめいた七瀬はこっそり天堂のあとをつけていくことに……。


 だが、尾行はあっさり失敗。探偵ごっこをしても、やはりドジっ子新人ナースっぷりは健在だ。意気消沈した七瀬がトボトボと路上を歩いていると、財布をなくした男性が意識を失ってしまう。それは、かつて天堂と出会った状況を彷彿とさせる展開。だが、今の七瀬はただ「誰か!」と助けを求めるだけではない。冷静に周囲に協力を求め、自分ができる最善の処置を行っていく七瀬。「救急車を呼んでもらえますか。電信柱に住所が」はかつての天堂の動きを思い起こさせる。


 そこに聞こえてきたのは「状況は?」という天堂の声。幻聴かと思われたが、顔を上げると本当に天堂の姿がそこに。初対面と似た状況から、七瀬の成長を感じることができたこのシーン。以前は、天堂だけが救急車に乗り込んだが、今回は「お前も乗れ」と声をかける。その光景が、医師とナースとしても、そして恋人としても、同じ道を歩み出した2人を象徴しているようだった。


 天堂の愛情表現は、いつも伝わりにくい。いや、むしろ直接的な表現はあえて避けているようにも見える。七瀬の尾行を黙認していたのも、みおりのいる食事会を黙ってキャンセルして七瀬にたこ焼きを突き出したのも……結果として「俺とメシ食います」の日を実行してくれていることに気づく。


 熱々のたこ焼きにハフハフしている七瀬を見て、そっと微笑む天堂。姉・流子(香里奈)の計らいで、ひとつのベッドで眠ることになると、動揺しまくりな七瀬を気遣って先に寝たフリを決め込むやさしさも。七瀬が、そっと唇を寄せながらも、ためらってしまったところも、全て目をつぶりながら静観。だが、七瀬が眠りにつくと、そっとキスをしてみせる。そこに、言葉はないけれど、七瀬の意思を尊重し、そのままの七瀬を受け止めようという天堂の愛情が伺える。だが、それは客観視している視聴者だからわかること。当事者の七瀬には、今も「彼女の実績ゼロ」と自信を持てずにいる。


 一方、ほしい言葉をすべて口に出してくれるのが、来生だ。周囲も認める、みおりと天堂のお似合いっぷりに、すっかり落ち込んでしまった七瀬は、ひとり公園でやけ酒。そんなふうに七瀬が落ち込んだときに、必ず姿を現して話を聞いてくれる。「スカイツリーの階段」という一見すると全く関係ない話題を振り、七瀬の笑いを誘ってもくれる。もしかしたら、エレベーターで一気にてっぺんまで上昇したような七瀬の恋にも、見えてなかった非常階段(=別の幸せの道)もある、と言いたかったのかもしれない。


 天堂を想って流す涙と、来生がくれる笑顔……。タイプの違う2人だからこそ、どちらの良さも伝わってきて胸がキュッとつまる。果たして、七瀬の心はどう動いたのか。まだまだ恋はつづく。


(文=佐藤結衣)


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