欅坂46 齋藤冬優花はグループの“広報担当”的な存在に キャラクター性やパフォーマンスから人物像を紐解く

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2020年02月19日 13:12  リアルサウンド

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欅坂46『黒い羊』(通常盤)

 先日放送された『欅って、書けない?』(テレビ東京)のバレンタイン企画において、二期生が一期生にチョコを渡したことでグループ内の様々な関係性が浮かび上がった。そんな中で意外だったのが、一期生の齋藤冬優花が受け取ったチョコの数がたったひとつだけだったことだ。“相関図回”では最もモテるメンバーだっただけに、今回の結果は少々物足りない印象である。ちょうど先週の土曜日に誕生日を迎えた齋藤。そんな彼女の魅力に迫ってみたい。


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 齋藤は、1998年生まれの東京都出身。“ふーちゃん”の愛称で親しまれ、グループではダンス面で牽引するメンバーのひとり。また、人見知りや引っ込み思案なメンバーが多い欅坂46の中では割と積極的なタイプで、長らくキャプテンのいなかったデビュー当初、リーダー的な立ち位置にいたのが彼女だ。ファンの間では「ふーちゃんがキャプテンになるのではないか」という雰囲気さえあったほど。“相関図回”でも多くの片思いの矢印を向けられていたように、同期からの信頼が厚いメンバーである。一般社会においても、外との交流の場や上下関係のなかで強い存在感を発揮するのはリーダーなどの役職のある人物だが、一方で、普段一緒に行動する“横のつながり”の中で重宝される人物というのがいる。いわゆる、同期から慕われる人。齋藤冬優花はそんな存在ではないだろうか。一期生の卒業のたびにメンバーへ向けて温かい言葉を綴ったブログを公開するなど、メンバー思いな人柄でグループを支えている。


 今回の誕生日に合わせて公開された記事で今後のブログの更新頻度について言及しているように、これまで毎日ブログを更新してきた(参照:https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/32643)。内容は多岐にわたるが、小まめに近況などが伝えられていたりしたため、彼女のブログを通してグループの最新事情を得ていたファンも多いのではないだろうか。新衣装が出来上がるたびに写真を上げ、細部まで説明したり、ライブでの舞台セットの詳細や意味などについて紹介したりなど、欅坂46のクリエイティブ面に注目しているファンにとっても貴重な情報を発信している。さらに、ライブやメンバーの卒業などグループにとって重要な日には必ず濃厚かつ熱い文章でブログを公開。彼女がいるからこそファンはより広く、より深く欅坂46を追い掛けることができる。いわば欅坂46の“広報担当”的な存在とも言えるだろう。


 さらに彼女は、パフォーマンスへの意識が高い。それを端的に理解できるのが初の野外イベント『欅共和国2017』での出来事だ。彼女はその初日、フラッグの演出で失敗し、ライブ後に人目もはばからず涙を流したという(参照:https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/10954)。実際、筆者も現場で見ていたが特に気づかなかった上に、ライブ自体はしっかりと盛り上がっていたため、それほど致命的なミスではなかったようだが、話によれば他のメンバーが驚くほどの号泣だったようだ。のちに笑い話としてラジオで語っていたが、それだけ責任感が強いのだろう。彼女がいかにライブパフォーマンスにプライドを持っているかを象徴するエピソードである。


 そんな彼女の最大の魅力は、ファンとの気持ちや目線を共有している点ではないだろうか。欅坂46のメンバーでありながら、彼女自身も欅坂46の曲や世界観、メンバーのことが大好きで、ファンが求めるものを理解しているのがこれまでの発言やブログの文章などから伝わる。つまり、彼女自身が欅坂46のファンであり、ファン側が感じている喜びや痛みを一緒に分かち合えるのが彼女の良さだ。


 メンバーから慕われる人柄、広報担当的な立ち回り、パフォーマンスへの意識の高さ、そしてファン目線の姿勢……欅坂46がここまで成長できたのも彼女がいたからこそと言っても過言ではないだろう。(荻原 梓)


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