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コケたFA、薄い先発陣、人材不足のファースト… 巨人の連覇が危ういワケ

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2020年02月19日 16:00  AERA dot.

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写真巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社
巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社
 昨季は5年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人。三度目の就任となった原辰徳監督のもと、開幕から好スタートを切ったチームは、交流戦の時期に首位に立つと、後半戦以降はほぼ独走状態で2リーグ制以降では37回目となる頂点に立った。残念ながら日本シリーズではソフトバンクに4連敗して2012年以来となる日本一は逃したが、低迷が続いた名門が復活の兆しを見せるシーズンとなった。

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 今季はリーグ連覇と日本一奪回を目指す。原監督は前政権時に、日本一となった12年からリーグ3連覇を記録しているが、その再現はなるのか。

 昨季のリーグ制覇の原動力となったのが、広島からFAで獲得した丸佳浩の活躍だった。18年まで2年連続リーグMVPに輝いた丸の加入で、リーグ3連覇中だった広島の戦力ダウンを呼び込み、さらに坂本勇人の覚醒など、チーム内での相乗効果も大きかった。

 今オフも楽天・美馬学とロッテ・鈴木大地のFA選手の獲得に乗り出したが、美馬はロッテ、鈴木は楽天への移籍が決定した。これまでFA選手の獲得競争で圧倒的な強さを誇った巨人だが、同一年に2人の選手の獲得に失敗するのは歴史的な出来事だった。

 一方で、超大物選手が不在と言われた今オフのFA戦線で、丸ほどの戦力アップは期待できないと思われる2人の獲得失敗は、見方を変えれば若手選手のチャンスが広がるといった好材料という声もあった。しかし、今回のFA戦線の状況は、連覇を目指す巨人の問題点を浮き彫りにするものでもあった。

 巨人が美馬の獲得に乗り出したのは、昨季15勝4敗、188奪三振で最多勝、最多奪三振、最高勝率のタイトルを獲得した山口俊がMLB移籍となり、先発陣が手薄になったからだ。

 今季の陣容を見ると、先発では絶対的エースの菅野智之に続く投手の名前が挙がらない状態だ。昨季8勝のC.C.メルセデスと桜井俊貴、ルーキーで5勝を挙げた高橋優貴などが候補で、他にも高卒2年目で首脳陣の期待が高い戸郷翔征、ドラフト2位ルーキーの太田龍、ケガからの復活が見込まれる畠世周などがいるが、いずれも実績不足で安心材料とは言えない。

 岩隈久志や野上亮磨などの実績組も今ひとつの状況の中、大きな期待がかかるのが、昨季は韓国で17勝をマークした新外国人のサンチェスだが、日本への適応は未知数で、昨季の実績からクローザーが濃厚なデラロサなどを含めた外国人枠の問題もある。

 野手の鈴木大地獲得に動いたことについても、内野陣の苦しい台所事情が垣間見える。ショートの坂本とサードの岡本和真は不動に近い存在だが、ファーストとセカンドで確固としたレギュラーは不在だ。

 阿部慎之助が引退したファーストは、捕手登録の大城卓三が有力だが、まだ1年を通しての実績はない。ベテランの中島宏之も候補になるが、近年の成績を見ると、多くは望めそうにない。外野守備に定評のある陽岱鋼のコンバートが検討されるなど人材不足は深刻な状況だ。

 セカンドのポジションも、ケガから復帰した吉川尚輝が万全なら強力なリードオフマン候補になるが、腰痛の持病もあり、1年を通じての活躍を期待するのは微妙。また、岡本をファーストで起用する場合も含めて、田中俊太や若林晃弘、山本泰寛らの成長が望まれるが、小粒な印象は否めない。

 日本一奪回には昨年以上の戦力アップが必須となるが、FAで惨敗し、ドラフトで獲得した選手にも超大物は不在という状況で、カギを握るのが新外国人選手だが……。

 外野手では、昨季ナショナルズの世界一メンバーであるパーラが日本でも“Vの使者”となれるかが注目されている。長打力と勝負強さは折り紙付きとの前評判だが、こちらも日本への適応は未知数で、日本での3年間で71本塁打を記録しているゲレーロを切ってまで獲得する選手だったのか、フロントの判断が問われる。

 成績面の数字以外でも、不安材料はある。長年の正捕手で、長くキャプテンも務めた阿部の引退だ。阿部はチームの精神的支柱として、投手だけでなく、野手からも絶大な信頼を受けていた。現在のキャプテンは坂本だが、阿部という大きな存在がいなくなった影響は何かしらあるはずだ。

 外的な要因で見ても、昨季まで最大のライバルだった広島に、予想された戦力の流出がなかったことも、巨人にとっては誤算と言えるかもしれない。広島はFA権を取得した會澤翼や野村祐輔が権利を行使せず残留し、MLB移籍が濃厚と言われた菊池涼介も契約不調で移籍がなくなった。

 昨年は4位に低迷した広島だが、シーズンの対戦成績は巨人の10勝14敗1分で、巨人は5年連続負け越しを喫している。特にマツダスタジアムは18年まで13連敗を喫するなど苦手としており、昨季も4勝7敗1分と鬼門となっている。佐々岡真司・新監督が就任し、チームの雰囲気も変わった一昨年までの3連覇チームは、今年も巨人の連覇に立ち塞がる強力なライバルになるのは間違いない。

 巨人は今春のキャンプ序盤で坂本や澤村拓一らがインフルエンザで一時離脱し、先発二番手に期待されるメルセデスが左ひじ違和感で二軍調整となるなど、必ずしも順調と言えない状況が続いている。リーグ連覇から日本一奪回を目指す、かつての“球界の盟主”の復権は、そう簡単なものではなさそうだ。

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  • 下からすごいのが出てくるなら良いけど・・・。19日に2軍中心のSB対巨人があったみたい。なかなかすごい試合。https://www.youtube.com/watch?v=C9utUQw3Bds
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  • 下からすごいのが出てくるなら良いけど・・・。19日に2軍中心のSB対巨人があったみたい。なかなかすごい試合。https://www.youtube.com/watch?v=C9utUQw3Bds
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