伊藤健太郎、『スカーレット』の松下洸平を語る 「カメラが回ってないところでも“お父ちゃん”」

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2020年02月20日 08:22  リアルサウンド

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 毎週月曜日から土曜日まで放送されているNHKの連続テレビ小説『スカーレット』。2月5日より登場した伊藤健太郎より、コメントが寄せられた。


 本作は、焼き物の里・信楽を舞台に、女性陶芸家・川原喜美子(戸田恵梨香)が、モノを作り出す情熱と喜びを糧に、失敗や挫折にめげずに生きていく波乱万丈の物語。


 伊藤が演じるのは、喜美子と八郎(松下洸平)の息子・武志。母親の喜美子のことを心の中で尊敬している。工房に出入りして育ち、母と同じように陶芸家を目指す。明るく優しい性格で、ひょうきんな一面も。


 伊藤から寄せられたコメントは下記の通り。


■伊藤健太郎(川原武志役)コメント


●『スカーレット』出演が決まったときの気持ち
“朝ドラ”はすごく歴史のあるドラマですので、出演のお話をいただけてとてもうれしかったですし、頑張りたいと思いました。『スカーレット』の制作チームには、僕が以前に出演したNHKドラマ『アシガール』の制作チームにいた方々がいます。僕自身『アシガール』への思い入れが強かったこともあり、『スカーレット』に出演できるのはすごく光栄でした。


●演じる武志の印象、注目してほしいポイント
関西ことばで演じるのは初めてですが、母方の祖母が三重県の人ということもあり、実は関西の地域のことばが飛び交う家で育ったので、滋賀のことばにもそんなに違和感は感じませんでした。それでもセリフを話すとなると、ことばの持っている印象が変わる感覚があって、おどろきでしたね。
武志という人物は、幼なじみの大輔(七瀬公)や学(大江晋平)といるときはワイワイやりつつ、家に帰ると家族のこともしっかり思いやれるようなすてきな子。いつもの武志と、ちょっと大人でいなければいけない瞬間の武志との差は意識して演じています。その差が切なくみえたり、優しいな、いい子だなと思える部分でもあると思うので、大事にしたいと思っています。
ここまでで印象的だったシーンは、武志が母・喜美子に、「(幼い頃に)お父ちゃんが帰ってきたのかと思ったら、テレビが届いた」と話したところです。(2月7日放送・第107回)両親が離れてしまったことに対する葛藤は、幼い頃から武志の中にずっとあったと思いますが、その気持ちを「言わず」にいたのかもしれないですね。
(母に対して)変な誤解を招きたくないという武志なりの考えがあったからだとも思うし、どういうふうに言葉にしたらいいのかわかるようになり、自分の気持ちをぶつけるというシーンでした。演じながら、すごくいいシーンだなと思います。


●陶芸シーンに関して
武志を演じるにあたって、初めての陶芸を習いました。土はひんやりしていて、気持ちいいですね! 自分の思ったとおりの形になったらうれしいけれど、土はとても繊細なので邪念が入るとうまくいかない。すごく難しいんですけれど、楽しいんです。お稽古の過程で皿をたくさん作りました。その皿でご飯を食べる日が楽しみですね。


●現場の印象
今回初めて共演した松下洸平さんが、すごく気さくに接してくださいました。カメラが回ってないところでも、「お父ちゃん」という感じです。相談にのってくれたり、だいじょうぶ?と気遣ってくれたりして、すごく優しいです。セリフでちょっと悩んでいるときも、松下さんが声をかけてくださってうれしかったですね。戸田恵梨香さんも、座長として、「お母ちゃん」として、リードしてくれてありがたいです。


●視聴者へのメッセージ
子ども時代の武志の放送が長くあってから、急に僕に変わったので、「武志、でかくなりすぎ!」と思うかもしれないですけれど、視聴者のみなさんに違和感を抱かれないように演じていきたいです。『スカーレット』は陶芸のお話ですが、家族の「しあわせの価値観」の違いも描かれていたりするんですよね。川原家をみてほっこりしてもらえたり、せつなくなってもらえたり、元気になってもらえたりしたらとてもうれしいです。大人になった武志の登場が、そのいいスパイスとなっていけたらなと思っています。


(リアルサウンド編集部)


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