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通信教育発「しまじろう」、“子どもと一緒に成長”するキャラクターが30年愛された理由

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2020年02月20日 08:40  ORICON NEWS

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写真(左)1996年の初代しまじろうパペット、(右)2017年以降の最新しまじろうパペット (C)Benesse Corporation 1988-2020/しまじろう
(左)1996年の初代しまじろうパペット、(右)2017年以降の最新しまじろうパペット (C)Benesse Corporation 1988-2020/しまじろう
 ベネッセの幼児向け教材〈こどもちゃれんじ〉発のキャラクターとしておなじみの「しまじろう」。映画『しまじろうと そらとぶふね』の公開を控え、キッズパーク『しまじろう シーパーク』も3月に開業予定であるなど、ますます盛り上がりを見せている。88年の誕生から30年以上経つ今も変わらず、多くの子どもたちの心をとらえ、愛され続ける「しまじろう」のキャラクター戦略や時代の変化に応じた変遷などについて、〈こどもちゃれんじ〉キャラクター開発部部長の大久保瑞恵さんに聞いた。

【写真】どれ持ってる? 5世代のパペット全種や創刊号など、現在&懐かしの「しまじろう」ずらり

■「しまじろう」は先生でもなければ、お兄ちゃんでもない、「自分と同じ」等身大の存在

 進研ゼミの幼児版として1988年に開講した〈こどもちゃれんじ〉(※開講時の名称は異なる)。そのキャラクター「しまじろう」の誕生のきっかけについて、大久保さんはこう話す。
 「当時は早期教育が流行っていて、先取り教育が注目されていた時代でした。しかし、弊社ではそうしたスタンスではなく、『子どもの成長に合ったものを作ろう』と考え、早期教育の危うさを訴える専門家の先生にご相談し、監修をしていただいて、子どもの発達に合わせた〈こどもちゃれんじ〉を作ったのです。と同時に、子ども向けのキャラクターとして作られたのが『しまじろう』でした」

 対象年齢は0歳から入学前まで。乳幼児期が必ず触れるキャラクターはいろいろあるが、通信教材としての「しまじろう」の場合、他のキャラクターと大きく異なるのは、「子どもと一緒に成長していくこと」(※映画やテレビアニメでは年中さんの年齢で固定)。また、そうした時期の子どもたちにとって、「しまじろう」が担う役割は、「バディ(友達)」であるということだという。

 「キャラクターには、先生役やライバル役、自分より小さい存在など、いろいろあると思うんですが、しまじろうは先生でもなければ、お兄ちゃんでもない。子どもたちが『自分と同じ』と思える、等身大の存在なんです。子どもにとっての自分って、本当の自分よりもちょっとかっこよかったり、ちょっと出来る自分だったりするんですよね。だから、最初は『等身大だけど、ちょっとだけ憧れる存在』として、発達が進むと『自分も頑張ろう』と思えるライバルとして伴走できるよう、設定しています」

 また、保護者から多いのは、「しまじろうがいてくれてよかった」「助かった」という言葉だとか。
「しまじろうが親子の間に介在することによって、『ほら、しまじろうも頑張っているよ』という声掛けだけで、ちょっと頑張れたり、伝えなければいけないことが子どもにとって抵抗なく伝わったりするところが大きいのではないでしょうか」

■様々な家庭があることから、キャラクター設定も時代に応じて変化させてきた

 〈こどもちゃれんじ〉開講時に作られたのは、主人公のしまじろうと、その友達で、女の子の「らむりん」、男の子の「とりっぴい」だった。そして、91年には女の子の友達として、うさぎの「みみりん」が登場。最近では、「らむりん」のかわりに、猫の「にゃっきい」が登場している。
「にゃっきいは、働いているお母さんと、お兄ちゃん、おばあちゃんとの4人暮らし。最初の頃は、専業主婦のお母さんと働いているお父さんが家族構成のベースにあったのですが、今は様々なご家庭があることから、共感していただける要素を増やすよう、キャラクター設定も時代に応じて変化させてきました」

 30年以上の歴史の中で、他にも家庭環境や親子の描き方などで、時代に合わせて変化している点はあるのだろうか。
 「お母さんがいつもエプロンをつけていたり、お父さんは朝の忙しい時間に新聞を読んでいたりという、昔の典型と言われるお母さんの役割・お父さんの役割を出さないよう、また、女の子ならピンクや赤、スカートをはいているとか、男の子なら青とか、そういった判断軸をこちらが子どもたちに与えてしまわないよう、ジェンダーへの配慮も行っています。〈こどもちゃれんじ〉の商品・サービスは多くの場合、子どもにとって初めての出合いになるから、良いものにしたい。初めてを提供するという責任感は、携わる全員が持っているつもりです」

 逆に、30年以上の歴史の中で、一貫して変わらないものは何だろうか。
 「常に等身大で伴走していくことと、安心安全のイメージを崩さないようにしていることですね。例えば、しまじろうが危ないことをすることは、ないんです。しまじろうが道路に飛び出して……なんて展開は、『危ないよ』と注意するためであったとしても、それを子どもに見せると、真似してしまう恐れがありますから。また、しまじろうが先生になって教える展開もできますが、それはしません。あくまで等身大であることを大事にしています」

■「みんないい親だよ」おうちの方の自己肯定感を高めるお手伝いもしていきたい

 また、「しまじろう」のパペットが登場したのは、1996年。こちらも、デザインが時代に応じて変わっている。
 「時代によって『可愛い』の観点も変わることから、顔立ちも変わってきています。今の『可愛い』は目が大きく、顔立ちがはっきりしていますが、昔はもっと小作りな顔でした。また、『絵本で登場するしまじろうとパペットのしまじろうを一致させないと、子どもにとって同じという認識にならないんじゃないか』というご指摘を受け、変えた部分もあります」

 また、わかりやすいのは洋服の変化で、初登場時には緑のシャツ+青のサロペットだったが、98年にはオレンジのシャツ+緑のサロペット、2003年には赤シャツ+青サロペットになり、2009年に赤のトレーナー+半ズボンになってからは、デザインを変えつつ、その配色が定着している。世代によって、思い出のしまじろうのデザインが異なるというわけだ。
 「実は『こどもちゃれんじ25周年』のとき、卒業生に集まってもらい、同窓会をしようという企画があったんです。そのときに子どもの頃に愛用していたパペットを持ってきてくださった方が結構いて。モノそのものではなく、それを使って遊んだ、夢中になったという思い出を覚えていらっしゃるんですね」

 そんな〈こどもちゃれんじ〉は、開講時から現在まで累積受講者数(※4月在籍時の受講者数を足した数値)は、約3000万人。かつての受講生たちが親になり、その子どもが受講するという「2世代」受講者も増えているという。

 海外展開も積極的に行っており、中国、台湾、さらに一昨年に開講したインドネシアなどを合わせると、受講者は約127万人。中国では「巧虎(チャオフー)」という名前で親しまれているそうだ。さらに、コンサートは毎年夏と冬に行っており、年間で50万人以上の集客があるとか。

 「コンサートでは、子どもたちは席で踊ったり歌ったりして盛り上がり、それを見るお父さんお母さんが喜んでくれて。また、映画も参加型になっているので、子どもたちが映画館で配られるメガホンで、しまじろうたちに『頑張れ!』と叫ぶ様子などを見て、お父さんお母さんが子どもの成長に気づけるよう、様々な仕掛けを工夫しています」

 さらに、「しまじろう」を通して、伝えたい思いについて、大久保さんはこう語った。
 「私たちができることは本当に小さなことですが、お子さんたちの好奇心・意欲を広げていく方法を常に考えています。それと同時に、おうちの方の自己肯定感を高めるお手伝いもしていきたい。こどもちゃれんじで以前、『みんないいこだよ』というメッセージ発信をしたことがあるんですが、その言葉を借りるなら、『みんないい親だよ』なんです。お忙しいおうちの方にも、ちょっとした幸せを届けられるささやかな存在になれたらと思っています」
(インタビュー・文/田幸和歌子)

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  • りんた君は、はなちゃんとよく一緒に寝てました。しかーし、持っていくなと止めたのに、デパートでなくすという惨事が��落とし物センターにもなくて、ワタクシもイライラしてきて怒っちゃったしɽ���ʤ�����
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  • らむりんが降板になった理由が悲しい。
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